フランス人のヴァカンスを描いた大ヒット作!映画『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』のあらすじと裏話

フランス人のヴァカンス

フランス人はヴァカンスを楽しむために生きている!

毎日遅くまで働き、仕事にストレスを感じることも多いのではないでしょうか?

「休みをとって自由に旅行をしたい!」

「仕事がひと段落したら、有給休暇を取って海外に遊びに行く!」

なんて思っている方にぜひ見ていただきたいのが、映画『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中(Les Bronzés)』です!

こんにちは!フランスに住むようになってから休むことの大切さを実感するようになったカタクリです!

本作品が制作された1978年のフランスは、有給休暇が4週間から5週間になる直前で、長期休暇を利用したヴァカンスの過ごし方が定着してきた時期でもあります。

特にジェラール・ジュニョとミシェル・ブランの演技がキレッキレです!

それでは早速、大ヒット映画『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』のあらすじと、映画を楽しむための裏話を一緒にみていきましょう。

ヴァカンスは楽しまなきゃソン!映画『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』のあらすじ

1974年の夏、旅行会社が企画した「アフリカ、コートジボワール(Côte d'Ivoire)8日間の滞在」に参加したパリジャンたちがゾロゾロ現地に到着。

集まってきたのは、夫婦仲がうまくいかず言い争いが絶えないナタリー(Nathalie)ベルナール(Bernard)、万年独身のジャン=クロード(Jean-Claude)、いつもキャッキャと騒いで男性にモテモテのジジ(Gigi)、自信家でイケイケの医者ジェローム(Jérôme)、難しい性格のクリスティアン(Christiane)と個性的な旅行者ばかり。

そんな彼らを受け入れる、GOも、イケメンスポーツインストラクターのポパイ(Popeye)、ウケないコメディアンのボボ(Bobo)、人気のイベント司会者ビップビップ(bip bip )と、これまたまた個性的なスタッフぞろい。

GO(Gentil Organisateur)とは、旅行者を楽しませるためイベントを企画するスタッフのことで、「クラブメッド(Club Med)」オリジナルのシステムです!

みんなの滞在目的はただ一つ……

それは「現実を忘れて、ヴァカンスを思いっきり楽しむ」こと!

楽しむための努力を惜しまないパリジャンたちなのですが……

『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』の映画予告編と、セルジュ・ゲンズブールが歌う主題歌はこちらです!70年代の開放的だったフランスの空気が満載!

映画を楽しむための裏話

普通に見ているだけでも面白いけど、裏話を知るともっと面白い!

ここでは映画化までの道のりと、本作品にも出てくるGOについてご紹介します。

『エマニエル夫人』との意外な関係!?『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』映画化までの道のり

公証人だったイヴ・ルッセ=ルアール(Yves Rousset-Rouard)は、エマニュエル・アルサン(Emmanuelle Arsan)の小説『エマニエル夫人(Emmanuelle)』に一目惚れし、作品の映画化を機会に映画製作者になります。

1974年の映画『エマニエル夫人』は日本でも大ヒットしました!

『エマニエル夫人シリーズ』で富を築いたルッセ=ルアールは、甥っ子のクリスチャン・クラヴィエ(Christian Clavier)に頼まれ、彼とその友達が作った劇団スプランディードの専用劇場を作るために資金援助をすることに。

出資はしたものの、劇団スプランディードにはあまり興味がなかったルッセ=ルアールですが、演目『Amours, coquillages et crustacés』が大ヒットしたことにより、『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』とタイトルを変更して映画化に踏み切ります。

そして1979年、映画監督としてデビューしたてのパトリス・ルコント(Patrice Leconte)を迎えて、本作品が完成したのです。

出演者が映画のあらすじを語っている動画はこちら!みんな若くてわかいい!!!

ちなみに、1978年当初、「クラブメッドのイメージが悪くなる」と考えた当時の社長ジベール・トリガノ(Gilbert Trigano)は、劇中やプロモーションなどで社名を言わないことを依頼したそうです。

そのため、インタビューでも「ピー」が入っているのが面白いところです。

クラブメッドに関しては、こちらの動画の後半で分かりやすく解説しています!

クラブメッド名物「GO」とは?

日本にもあるフランス生まれのバカンスパックを提供する旅行会社「クラブメッド」

クラブメッドを利用するフランス人は大変多く、そのため『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』のネタは大ウケ。

中でも、旅行者を楽しませるための現地でのイベントを企画・実行するGOと呼ばれるスタッフは、クラブメッド式ヴァカンスにはなくてはならない存在なんです。

実際のGOの仕事を紹介した動画も併せてご覧ください!

芸能人の登竜門!?

旅行者を楽しませるのが仕事のGO

舞台の企画から演出、出演まで手掛けるため、多くの芸能人のたまごたちが修行の場として働いています。

映画『日焼けした連中』で、ビップビップを演じたジェラール・ルノルマン(Gérard Lenorman)もGOとして働いていました!

ここでは、芸能人の登竜門とも言われるGOから有名になった芸能人を紹介します!

コメディ界の女王、アン・ヌーマノフ

テレビ、ラジオ、舞台に大活躍のアン・ヌーマノフ(Anne Roumanoff)

フランス語圏の人なら誰でも知っている彼女も、短期間ながらGOとして舞台に立っていたそうです。

中高年層に人気がある彼女の舞台のD V Dは、出すと必ずヒットすることで有名!彼女のコント動画はこちらですが、思わず声を上げて笑ってしまうので、電車の中で観ると危険です!

DJ ボブ・サンクラー

世界的に活躍するフランス人DJのボブ・サンクラー(Bob Sinclar)は、なんとテニスのインストラクターとしてGOの仕事をしていたそうです!

幅広いジャンルの音楽を手がけるボブ・サンクラーのゲリラライブ!ヒット作『Love Generation』のミックスバージョンも楽しめます!

人気俳優カド・メラッド

アルジェリア出身のカド・メラッド(Kad Merad)

映画に引っ張りだこの彼ですが、若かりし頃にGOとしてたったイベントが、彼にとっての初舞台だそうです!

2008年にフランス空前の大ヒットとなった『ようこそ、シュティの国へ(Bienvenue chez les Ch'tis)』や、2009年に公開された『プチ・ニコラ(Le Petit Nicolas)』で、一躍フランス映画界のスターになりました!

まとめ

伝説のお笑い劇団「スプランディード」の演目を映画化した『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』

4週間の有給休暇が定着してきた70年代フランスにおける「ヴァカンスブーム」と重なり、大ヒットしたコメディ映画です。

その後もテレビ放映されるたびに人気を集め、1979年に『Les Bronzés font du ski』、そして27年後の2006年に『Les Bronzés 3 : Amis pour la vie』とシリーズ化され、いずれもカルト的人気を集めています。

『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』で映画デビューしたスプランディードの劇団員は、その後全員大スターになっているのがすごい!

フランス語の勉強にはもちろんのこと、フランス人のヴァカンスに対する情熱を知ることができる、とっても面白い作品になっています。

分かりやすいストーリーなので、誰でも楽しむことができるのが魅力!

ぜひ頭を空っぽにしてご覧ください!

ジュニョの他の作品も見てみたいという方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

日本語に訳されていない作品が多いですが、この機会にぜひご覧ください。

おまけ

本作品の「夜のパーティー」で歌われていた、一度聞くと耳から離れないほどインパクトがある曲『Y'a du soleil et des nanas(またはDarla Dirladada)』!

実はこの曲、もともとギリシャの漁師たちが口ずさんでいた民謡なのです!

1969年に「Dirlanda」というタイトルで歌詞が付けられ発売されると、同国で大ヒット。

その4年後にはフランス語の歌詞が付けられ、あのダリダ(Dalida)が歌い、フランスでも大ヒットします。

映画『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中』の中で使われたのをきっかけに、パーティーの余興などで使われる曲としてさらに大ヒットしまいます。

2022年の今でも、地方のキャンプ場などで流れている曲『Y'a du soleil et des nanas』。

振り付けもマスターすると、フランス人とすぐに仲良くなれるかもしれません!

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