プロフィール:エミレーヌ

※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。

こんにちは!

スイスのジュネーブ在住、エミレーヌです。

スイスは人口約850万人の小さい国ですが、公用語がドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と四つもあって、コミュニケーションがややこしい国です。

その中で、私はフランス語圏に住んでいます。

ジュネーブ

モンブラン橋から見た、レマン湖の大噴水ジェドー(Jet d’Eau) 著者撮影

Fétudeでは主にフランスに関する映画・ミュージカルをご紹介していますが、今回は私の自己紹介をいたしますね。

名前

エミレーヌ。

スイス生まれのフランス人と結婚した、二人の娘(adolescentes)の母です。

フランス語っぽいこのペンネームは、二人の娘の名前をかけ合わせています。

年齢

半沢直樹』と同じ、花のバブル組です。

日本の高度成長を肌で感じて育ち、自信に満ちてキラキラ絶好調だった日本を謳歌した一人です。

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趣味

料理です。

九州出身の私は、大学進学で上京して17年ぐらい一人暮らしをしました。

仕事で毎日遅くなっていたので、コンビニのお弁当に助けてもらって、当時はほとんど料理をしたことがありませんでした。

しかし、食べることが好きなフランス人と結婚し、人を招待する機会が増えたので、悪戦苦闘して料理を学びました。

日本料理は結婚してから覚え、フランス料理はブルゴーニュ出身の義母に習いました

夫の親族は男女の区別なく料理が大好きで、特に夫のマカロンは絶品です。

結婚を決めたのは独身時代に夫が作ってくれたラタトゥイユを食べた時で、「一生、おいしいものが食べれるわ。」という下心からでした。

ただ、エンジニアの夫は新しいレシピを発明するので、時々はずれることもあります。

夫が作ってくれたネズミ型のデザート・ケーキ

ネズミ年のお正月に夫が作ったデザート

職業

日本では証券会社の株式ディーリングルームで、株式先物オプション取引を行っていました。

普段は時事系の記事を書いています。

大好きなフランスの紹介ができるFétudeでは、エミレーヌはハッピー気分で熱量を込めてフランスの宣伝をしています。

フランス愛」でいっぱいなのです。

性格

昔はクヨクヨ悩むことがありましたが、年を重ねるごとに開き直り、今やスッキリさっぱりタイプに変身。

スイスでの生活は、日本と違ってのんびり構えないと生きていけないので、気が長くなりました。

一方で、海外生活をするためには「自己主張」を覚えないとサバイバルできません。

これには苦節10年以上かかりました。

がんばって「自己主張」できる人間になったものの、駐在で来られる日本人の方々には、私が「宇宙人」に映ることもあるようです。

得意なこと

・よろず相談請け負い。

困ったらエミレーヌに駆け込め!」と、勝手に評判が立って相談に来られる方がおり、お子さんの学校の付き添いから離婚相談まで承っています。

もちろん、ボランティアです。

おかげさまでエミレーヌも色々な知識が増えました。

苦手なこと

・スーツケースの荷物詰め

海外邦人にとって、一時帰国は食料を含めた日本製品の調達が目的になります。

家族4人だと、荷物は23キロ×4=92キロ、手荷物を合わせて120キロまでOK。

日本から帰国するときの大荷物が入っているスーツケース

こんな感じです。(著者撮影)

笑う方もいらっしゃるかも知れませんが、エミレーヌ家にとってはスイスで日本料理を食べるためにいかにギリギリまで調達するか、死活問題なのです。

私は荷物づくりが下手で、スイスに戻る日が近づくと荷物が入らなくて暗くなってきます。

今は、ジグゾーパズルが好きな娘たちが荷物を作ってくれるようになりました。

好きな映画・漫画・音楽

独身の時はSF映画が好きで、『ブレードランナー』『ターミネーター』のような、ちょっとカルト系を観ていました。

しかし、90年代にロンドンで観たミュージカル『レ・ミゼラブル』に心を打たれ、フィナーレの頃にはハンカチがびしょびしょになるほど感動し、心が高揚してしまいました。

そこからエミレーヌの『レ・ミゼラブル』オタク人生が始まります。

2000年にスイスに住み始めた時にフランスのテレビでドラマが制作され、かぶりつきで見ました。

漫画はフランス語バージョンを買いました。

「娘たちのため」という名目で。

「どれを選ぶか?」と聞かれたら、2012年の映画『レ・ミゼラブル』をおすすめします。

漫画と言えば、子供の時は『ベルサイユのばら』命でした。

だから、結婚後に生まれて初めてベルサイユ宮殿を訪れた時のエミレーヌのはじけ方は、尋常じゃなかったようです。

嬉しくて飛び跳ねながら夫を案内していたら「あんた何者?」と、いぶかしがられました。

初めての観光なのにバッチリ宮殿のすみずみまで知っていたからです。

今は『鬼滅の刃』。

2020年の3月からスイスはセミ・ロックダウンになり、学校も閉鎖、時間があった娘たちに誘われて、アニメと単行本を一気に全巻制覇しました。

良き時代の日本人の精神を描き込んだ作者が平成生まれと知って「奇跡だわ」と、エミレーヌは感じ入りました。

欧米では『Demon Slayer』というタイトルで密かに流行っており、英、仏、スペイン語など、様々な言語の字幕がついています。

2021年3月時点ではまだ欧州での映画公開がなく、欧州ファンはかなりフラストレーションがたまっています。

好きな音楽

フランス人では、フローラン・パニー(Florent Pagny)が好きです。

変わり種でクラシックを朗々と歌っている邦題『きみのために歌おう』(仏題:『Baryton』)が一番のお気に入りです。

日本人だと元気をもらえるsuperflyさんの『beautiful』。

今はやっぱり『鬼滅の刃』の主題歌を歌うLisaさんですね。

座右の銘、好きな言葉

匍匐(ほふく)前進

不器用なエミレーヌのおまじないの言葉は、フランス語の勉強も人生もこの一言に尽きます。

疲れたら止まればいいけれど、「少しずつ前進して決して後ろには戻らない」と思っています。

フランス語の勉強を始めたきっかけ

ずばり、結婚した相手がフランス人だったからです。

夫とはロンドンで知り合い、お互いのへたくそな英語でしゃべっていたら誤解が高じて、うっかり結婚に至った気がします。

「ごめん、僕が日本語を覚えるのは到底ムリ」と、夫はチャレンジした日本語のテキストの山を前にして降伏宣言しました。

なので、私がフランス語を学ぶことにしたのです。

しかし、スイスでの新婚生活は「茫然」でスタートしました。

スーパーで買い物がうまくできないのです。

出典:スイスの代表的なスーパー「ミグロ(Migros)」

 

製品全てフランス語で書いてあり、しかもスイスですからドイツ語とイタリア語も書いてあり、私は大混乱しました。

夕食にトリを焼いて出した時は、夫に「君はヘルシー志向なんだね。」と言われました。

チキンだと思って買ったトリが七面鳥だったのです。

私みたいな外国人がいっぱいいるからでしょうか、最近は子牛や七面鳥や羊など、絵で表示されるようになりました。

最初は台所の戸棚に「スプーン:cuillère」、「フォーク:fourchette」、「ナイフ:couteau」などの基本的な単語をフランス語で書いてベタベタ貼りました

私の場合は留学や大学でフランス語を学ばず、必要に迫られてフランス語を覚えたので、生活用語の語彙から始めました。

国際結婚の場合、「伴侶に言語を習うと夫婦げんかの元になる。」と、よく聞きます。

何度も同じ質問をすると、相手がキレるのだそうです。

幸いに夫は何度同じ質問をしても、まるで初めて聞いたかのように接してくれたので、心が折れることはありませんでした。

最初の2年ぐらいで結構フランス語を覚えたのですが、子供が生まれてからフランス語の進歩は止まってしまいました。

小児科医に「両親は母国語を子供に話してください。」と指導され、日本語を使う割合が90%になったからです。

両親が多言語を使用すると、子供はどの言語を使ったらいいかわからなくなって混乱するけれど、親が母国語のみを使うと、子供は親に合わせて言語を自然にスイッチするバイリンガルになるそうです。

おかげさまで娘たちはバイリンガルになりましたが、日本語は九州弁になってしまいました。

イギリス英語圏だったら私は標準語でしゃべったと思うのですが、フランス語は語尾が上がるので、つい日本語も語尾が上がる九州弁で娘たちに接していたのです。

将来の目標

二つあります。

一つ目は「フランス語を極めたい」ということです。

目標がないとがんばれないので、DELFを受け始めました。

私は学生さんと違って時間に余裕があるので、「合格」ではなく、「点数」を目標にしたいと思って試験の準備を楽しんでいます。

C1まで取れたらいいな」と思っています。

DELFの勉強でいいなと思うことは、「Production Ecrite」で理論的な展開を書く練習ができること.

また、「Production Orale」でディベートの肝を学ぶことができることです。

これらはあまり日本では学びませんでしたが、スイスは小学生から教えています。

うっかり論理的でないことを言うと娘たちに指摘されるので、家族で議論する時は緊張感がみなぎります。

スイスのマッターホルン(仏名セルバン:Cervin)

スイスのマッターホルン(仏名セルバン:Cervin)「目標は高く!」(著者撮影)

二つ目はこの国の人たちの日本ファンをもっと増やすこと。

日本にいた時は、日本の文化に興味がなかったのですが、スイス人やフランス人には親日家が多く、私を日本人だと知ると「寿司が握れて、着物を着ることができて、お茶とお花の達人」という前提で話が始まるので悲しくなります。

エミレーヌはお寿司を作ることができるようになりましたが、その他は何もできません。

今になって、何も日本文化に関わるお稽古事をしなかったことをたいへん後悔しています。

また、かなりの親日外国人だと「Mishima」(三島由紀夫)について議論を吹っかけてくる人がいます。

日本のことを「わからない。」とは答えたくないので、スイスに来てから日本文学や歴史、文化、神道など幅広い日本の知識・日本のこころを身につけるように勉強し直しています。

そして、学べば学ぶほど、「なぜ、フランス人が日本のことを好きなのか」ということが理解できるようになりました。

日本は素晴らしい国」です。

海外に住むようになって日本の良さを再発見しましたし、「日本人で良かった」と思います。

フランス人は議論好きなので、まずはご自分の「知識の引き出し」をたくさん作ることをおすすめします。

また、意外かも知れませんが、生粋のフランス人でも完璧なフランス語を操る人はそんなには多くないです。

だから間違いを恐れないで、フランス人に出会ったらフランス語で話かけてみてくださいね。

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