パリオリンピック開会式で歌うアーティストは誰?フランス人の歌ってほしい歌手ランキングTOP5!

※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。

フランス・パリで開催される夏季オリンピック(2024年7月26日〜8月11日)の開会式で、フランス人に「この人に歌ってほしい!」と思われているアーティストをご存知でしょうか?

エマニュエル・マクロン大統領がある人物の名前を挙げて以来、フランス国内では様々な意見がニュースを騒がしています。

この記事では、「パリオリンピックの開会式で歌うアーティストは誰か?」という話題に注目し、フランス人が好む上位ランキングのアーティストをご紹介します

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マクロン大統領が名前を挙げたアーティスト「Aya Nakamura」ってどんなシンガー?

マクロン大統領が名指ししたのは、アヤ・ナカムラ氏です。

マクロン大統領のアイデアは、エディット・ピアフをアヤ・ナカムラ氏流に歌うというものですが、クリエイティブな現場でもポリコレ(le politiquement correct)に配慮する動きが芸術性を欠くだけではなく、「文化や背景の異なる人々と共に生きる」と称して見え透いたものづくりをすることに、ある種の煩わしさを感じる方もいるかもしれません。

ポリコレ
ポリティカル コレクトネス(political correctness)の略称で、日本語では「政治的正しさ」や「政治的妥当性」と訳されます。社会の特定のグループに属する人たちに対して偏見や差別を与えないようにする政策を指します。
「Aya Nakamura」という名前は日本人の名前を彷彿させますが、西アフリカに位置するマリ出身でフランス国籍も取得している二重国籍のシンガーです。

アーティスト名の「ナカムラ」は、自身がファンであるアメリカのテレビドラマシリーズ「ヒーロー(HEROES)」に登場するメインキャラクター、ヒロ・ナカムラから採用されたとのこと。

更に詳しいプロフィールはこちらの記事でも紹介されています。

西アフリカのマリ出身のアヤ・ナカムラ氏はSNSで関心を集め、自身初のアルバムがプラチナディスク(le disque de platine)に認定された後も売上げを順調に伸ばし、後にダイアモンドディスク(le disque de diamant)に認定されています。

プラチナディスク/ダイアモンドディスク

各国の国内のレコード市場の販売実績を独自に集計した認定記録。

レコード団体組織の組合や協会などが実績調査や認定などを行い、認定基準はレコード市場によって変化しており、昨今はストリーミングも考慮。

アルバム、ストリーミング、音楽DVDによって異なる認定基準を設けているフランスのゴールドディスク、プラチナディスク、ダイアモンドディスクの2024年現在のアルバムの認定枚数は以下の通り。

  • ゴールドディスク:5万枚
  • プラチナディスク:10万枚
  • ダイアモンドディスク:50万枚

なお2024年時点の日本のゴールドディスク、プラチナディスク、ミリオンディスクの認定枚数は以下の通り。

  • ゴールドディスク:10万枚以上
  • プラチナディスク:25万枚以上
  • ミリオンディスク:100万枚以上

アヤ・ナカムラ氏の楽曲ってどんなの?

アヤ・ナカムラ氏の楽曲は、ポップミュージックでありながら、アフリカ音楽の要素、R&B、ズーク(le zouk)など、アーティストのルーツが感じられる音楽です。

数々のヒット曲を出すと同時に、度々人種差別や偏見の被害に遭い、webサイトや一部の報道機関の論争の的となっています。

ズーク
ズーク(le zouk)は音楽ジャンルのひとつで、1970年末から1980年初頭にフランスの海外領土でカリブ海に浮かぶグアドループから台頭した音楽。主にグアドループを含むフランス領西インド諸島(Antilles françaises)にて浸透。

2024年パリ夏季オリンピックでフランス人が歌って欲しいと思うアーティストランキング

毎回、オリンピックの開会式ではどのアーティストが何を歌うのかについても注目されています。

パリ夏季オリンピックでは、どんなアーティストが期待されているのかご存知でしょうか。

フランス人が歌って欲しいと思うアーティスト上位5位にランキングにしているアーティストについてご紹介します。(出典:SORTIR À PARIS.COM

第5位:ミレーヌ・ファルメール(Mylène Farmer)

1984年タイトル「Maman à tort」の発売からフランス語圏の国や東欧にて活躍、カナダ出身でフランス国籍も持つミレーヌ・ファルメール氏。

1988年発売のタイトル「Ainsi soit je…」が日本では、ブリヂストンのCMソングとして思い出に残っている方もいるのではないでしょうか。

活動開始以降、安定した人気のあるアーティストであり、ヒット曲も多く、今大会では陸上競技(L’Athlétisme)や7人制ラグビー(le Rugby à 7)の会場にもなる、フランス国内では最も大きなスタジアムのスタッド・ド・フランス(le Stade de France)を複数回完売させている歌手です。

第4位:ヴィアネ(Vianney)

1991年生まれの本名ヴィアネ・ビューロー(Vianney Bureau)氏は、自身初のアルバムがプラチナディスク(le disque de platine)、2枚目のアルバムはダイアモンドディスク(le disque de diamant)になるなど華やかな活躍が目立つ歌手です。

2022年にイギリス人シンガーのエド・シーラン(Ed Sheeran)氏とのデュエット「Call On Me」で、ヴィアネを知った方もいるのではないでしょうか。

第3位:ダフト・パンク(Daft Punk)

トーマ・バンガルテル氏(Thomas Bangalter)とギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト氏(Guy-Manuel de Homem-Christo)によるフレンチハウス、ダンス、エレクトロニック、ディスコミュージックグループで1993年から活動開始し、2021年に解散しています。

1995年発売の「Da Funk」が世界的な大ヒットとなり、以降その活躍は止まることを知らず、解散後の現在も根強いファンが世界中にいます。

日本の漫画家、松本零士氏のアニメーション「インターステラ5555(Interstella 5555 )」が強く印象に残っている方もいるのではないでしょうか。

第2位:フローラン・パニー(Florent Pagny)

1987年より活動をしている、フレンチポップスターのフローラン・パニー氏は、楽曲の売り上げ認定記録がコンスタントであり、またテレビ番組を賑わす活躍でフランス人が歌って欲しいアーティストランキングに相応しい結果と言えるでしょう。

第1位:ダヴィド・ゲッタ(David Guetta)

若くしてビルボード誌(Billboard:アメリカの週間音楽ヒットチャートで様々な音楽ランキングを発表)を賑わし、世界中にファンを持つデイヴィッド・ゲッタ氏。

音楽プロデューサーとして、豪華アーティストたちとの共演で、ファンを楽しませてくれるデイヴィッド・ゲッタ氏が開会式に登場したら、その場を盛り上げてくれること間違いないでしょう。

18歳から24歳、フランスのZ世代が歌って欲しいと思うアーティストとその特徴とは?

上記のランキングはフランス国内の全年齢層のランキングですが、Z世代と呼ばれる18歳から24歳の若者層が歌って欲しいと思うアーティストのランキングもご紹介します!

第5位にはダフト・パンク(Daft Punk)。全体ランキングでは3位に位置していましたが、Z世代のランキングでは順位を落としています。

そして第4位から1位までには、全体ランキングには登場しなかったアーティストもランクインしています。

第4位:アヤ・ナカムラ(Aya Nakamura)

第4位には、記事の冒頭でもご紹介した、マクロン大統領が名指ししたアヤ・ナカムラ(Aya Nakamura)がランクインしています。

第3位:ニノー(Ninho)

中部アフリカに位置するコンゴ出身。

ミュージシャンである父親を持つ1996年生まれのニノー氏は、作詞作曲家としてラップ、ヒップ・ホップなどの音楽活動の他にも、ファッションブランドやウォッカブランド、ハンバーガーレストラン、レストラン、理容店、スポーツブランドのアディダス(Adidas)へのアドバイス、Nintendo SwitchやPS4、PS5などに対応したサッカーゲームのオフィシャルアンバサダーとしても活躍。

アディダスと自身のブランドのコラボレーションも実現させ、ゲームの中でもバーチャル・ウエアとして利用ができるなど、実業家としての活躍にも注目されています。

第2位:ダヴィド・ゲッタ(David Guetta)

全体ランキングでは1位だったダヴィド・ゲッタ(David Guetta)は、Z世代のランキングでは2位となっています。

第1位;DJスネイク(DJ Snake)

Z世代の人気を集めたのは、デイヴィッド・ゲッタ氏同様、日本でも知名度の高いDJスネイク氏。

世界中にファンを持ちDJ、プロデュース、作詞作曲など多方面での活躍が注目されています。

フランス生まれのDJスネイク氏のルーツはアフリカ北部の国アルジェリアで、フランスとアルジェリア2つの国籍を持っています。

旬のアーティストたちとのコラボレーションで目を離すことができないDJスネイク氏が登場すれば、開会式がユニークなものになるのではないでしょうか。

4位にマクロン大統領が名前を挙げたアヤ・ナカムラ氏が入っている他、3位にニノー氏、そして1位にDJスネイク氏が入るなどより様々なルーツを持つアーティストが定着しているランキング結果となりました。

歴史的背景からもオリンピックのフランス代表アスリートを見てもわかるように、フランスには多種多様な人種の人々が共存しています。

音楽の楽しみ方がリズムや私たちの感情に関わるものであるとするならば、フランスらしいランキングの結果と言えるのではないでしょうか。

まとめ

オリンピックは世界的なスポーツの祭典として、人間育成や世界平和を目的として開催されます。

開会式で歌うアーティストもオリンピックの意義に沿う選出が欠かせませんが、音楽は解釈も人それぞれ自由であることが魅力の芸術のひとつであり、その選出に賛否両論は避けられないでしょう。

フランスのニューステレビ番組BFMTVによると、2024年7月26日の開会式には、プロデューサーにマーク・セローヌ(Marc Cerrone)氏の名前が上がっています。

20人ほどのアーティストを同行するとの報道もあり、その中にはイギリス人シンガーのデュア・リパ(Dua Lipa)氏、アヤ・ナカムラ氏、カナダ人シンガーのセリーヌ・ディオン(Céline Dion)氏の名前が上がっています。

1952年生まれでイタリアにルーツを持つマーク・セローヌ氏は、フランスのディスコミュージックの要となる人物。

となると、「もしかしたらダフト・パンクの登場もあり得るのでは?」と期待せずにはいられません。

いずれにせよ、社会的状況に左右されず、音楽でオリンピックを盛り上げて欲しいと思うのが、多くの人々の願いではないでしょうか。

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