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言語を学習していると、スランプ時期がやってきます。
スランプに陥ったときは、「どうして自分のフランス語は上達しないのだろう」「もしかしたら、自分はフランス語に向いていないのではないか」といったマイナス思考にとらわれがちです。
しかし、スランプは必ず乗り越えることができます。
この記事では私が陥ったスランプとそれを乗り越えた方法をご紹介いたします。
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フランス語を独学していた私がスランプに陥った原因
フランス語を勉強し始めてどれくらい経った時か、実はあまりよく覚えていないのですが、突然自分の学習が進んでいないと感じるようになりました。
テキスト自体の学習は進んでいっているのですが、練習問題を解こうとしても、なかなか解けないといったことが増えてきました。
そして、理解できないことにだんだんと焦りを感じるようになりました。
スランプに陥っていたのです。
「自分にはフランス語は向いていないのではないか」と感じて、フランス語の単位取得をあきらめようかとまで考えました。
後で気づいたのですが、私がスランプに陥っていた原因は、フランス語文法の体系を理解できていなかったことにあったようです。
フランス語の文法は、日本語とは全然違いますので、何もかも1から覚えていかなければなりません。
そうした文法体系を頭の中に作ることができないまま、練習問題に取り組もうとしていたので、スランプに陥ってしまったようです。
ただ、言語学習にスランプはつきものです。
最初は、アルファベや簡単な単語やあいさつなどから学習が始めるため、少しがんばれば、覚えていけます。
しかし、学習が進むにつれて、最初のようには学習が進まないため、焦りを感じてしまうのは当然とも言えます。
「自分にはフランス語はわかるようにならない」と感じても、どうぞそこであきらめないでください。
フランス語独学中に私がスランプを乗り越えた方法
スランプに陥った私は、慶應義塾大学の通信課程で、同じようにフランス語を学んでいた知り合いにメールしました。
友人からの返信には、励ましの言葉に加えて、友人がフランス語を勉強している方法や役に立った参考書の紹介が書いてありました。
友人は慶應義塾大学の通信課程で行われているスクーリングに参加したことが助けになったようでした。
慶應儀義塾大学の通信課程ではテキストによる学習に加えて、スクーリングや放送授業が行われていて、初めてフランス語を勉強する人でも楽しく学べるようなカリキュラムが用意されています。【詳しくはこちらの記事で紹介しています】→ALC005
ただ、私の場合は地方在住だったこともあり、気軽にスクーリングに出席できる状況ではなく、思うように学習がはかどっていませんでした。
「独学」ならではの大きな壁にぶつかっていたとも言えるでしょう。
フランス語文法を理解するのに役立った参考書
友人は、スクーリング以外にもフランス語文法をしっかりと学習したことが役立ったことを教えてくれました。
それで、単にテキストを進めていくだけではなく、フランス語文法をきちんと説明している参考書を探してみることにしました。
ちなみに、私がそのとき使ったのは、『しっかり学ぶフランス語文法』(佐藤康著、ベレ出版発行)という文法解説書です。
この本は、フランス語ならではの文法をとても分かりやすく解説してくれています。
たとえば、フランス語独特の概念に代名動詞があります。
laverという動詞は、「~を洗う」という他動詞ですが、自分自身の体を洗うときにもこの同じlaverを用います。
その場合、“Je me lave la figure.”のように、me(私を)を表す代名詞を入れて、「私は顔を洗います」と表現します。
“Je me lave.”を直訳すると、「私は私を洗います」となるので、少し不思議な感じがします。
この用法について、次のような解説がついています。
フランス語は「自分自身を」という目的語をともなう動詞のシステムをつくりました。それが代名詞です。「代名動詞」とは、つまり(目的)代名詞つきの動詞、という意味だと思ってください。…ずいぶん理屈っぽいと思うかもしれませんが、他動詞用法、自動詞用法がすっきりしていて、英語よりわかりやすいと思います。
(2003年 ベレ出版 佐藤康著 『しっかり学ぶフランス語文法』p.138より引用)
理解しにくかったフランス語文法の概念を丁寧に解説してくれているので、一つ一つしっかりと文法事項を押さえていくことができました。
スランプを乗り越える助けになった友人の存在
何より、友人の存在は私がスランプを乗り越える支えになりました。
友人は、自分独りだけで一生懸命勉強しているだけでは気づかなかった問題点に、気づかせてくれました。
独学では、自分なりの学習法からなかなか抜け出せないため、スランプの原因にも気づきにくくなります。
そのような時に、同じように言語を学んでいる友人や先輩のアドバイスを聴くことができると、大きな助けになるでしょう。
まとめ
スランプに陥った時は、自分の学習法を見直したり、同じように言語を学んでいる友人にアドバイスを求めたりしてみましょう。
自分がつまずいているポイントや新しい勉強法を見つけることができるかもしれません。
あきらめずに、学習を続けていくことができれば、きっといつの間にかスランプから抜け出している自分に気
づけるでしょう。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。