※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
フランス料理や文化、ファッションなどに憧れる日本人は多いですよね。
以前は日本人が一方的にフランスに憧れている構図が一般的でしたが、近年は逆に「日本が大好き!」、「日本に憧れる!」というフランス人も増えているようです。
でも、なぜフランス人は日本に惹かれ、日本好きになるのでしょうか?
実は、フランス人が日本好きになる理由には、「ある日仏の共通点があるのではないか」と考えました。
この記事では、フランス人が日本好きになる理由について、日本のどんなところに魅力を感じるのか、日仏に何か共通点があるのか、という切り口からご紹介したいと思います。
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フランス人が日本を好きなのはどうして?
私は、フランスへの憧れがきっかけでフランス語に触れるようになりました。
最近は日本への憧れがきっかけで、日本語を学習しているフランス人が増えているようで嬉しく思います。
それにしても、フランス人はなぜこうも日本を好きになるのでしょうか?
フランス人が好きなものとしてよく取り上げられるのは、アニメや漫画などのエンターテイメントと日本食です。
この2つの分野がなぜフランス人に好かれるのか、その理由について考えてみました。
フランス人が日本の漫画文化に敬意を払う理由とは
日本のアニメや漫画は、世界的に評価が高くなっています。
特にフランスでは、日本のアニメや漫画への人気が絶大と言われています。
フランスでここまで人気が出た理由の一つに、フランスでは漫画が一つの文化としてもともと高い地位を得ているということがあるのではないか、と思います。
フランスには、BD(ベデ)と呼ばれるいわゆるフランス版コミックがあります。(参考:Wikipedia「バンド・デシネ」)
BDはフランスやベルギーなどフランス語圏の地域を中心に発展した漫画で、フランスでは絵画や文学と同様に、「芸術」として扱われています。
日本の漫画との違いは、ほとんどがハードカバーの大判で全ページが美しいフルカラーであるところ!
また、週刊誌に連載されるといった形式ではなく、全てが完成した時点で出版されるということも大きな違いです。
日本でも広く知られている「バンド・デシネ」の1つに『タンタンの冒険』シリーズがあります。
皆さんもきっと一度はご覧になったことがあるのでないでしょうか?
BDの中には、子ども向けのものもありますが、その多くは大人向けで深いテーマを扱っているものもあります。
フランスで一番有名なBDと行っても過言ではない「アステリックス・シリーズ」(参考:Wikipedia「アステリックス」)では、ラテン語等の古典的教養や歴史背景をベースにしたギャグやユーモアが多く散りばめられており、学校の教科書等でシーンの一部が紹介されていることも少なくありません。
BDを「芸術」の1つとして大切にするフランス人は、日本の漫画やアニメに対しても深い敬意を持ってくれているのかもしれませんね。
フランスが日本食好きな理由は「食に対するこだわり」が似ているから!?
フランスは「美食の国」として知られていますが、フランス現地では日本食が大人気。
2013年12月に「和食」がユネスコ世界無形文化遺産に登録されてからは、ますます「和食」が注目され、フランス中で日本食レストランが増えているそうです。
食に対するこだわりを持つフランス人だからこそ、繊細で独特の感覚を持つ日本食に魅力を感じているのかもしれません。
日本が大好きなフランス人YouTuber、アマンディーヌさんをご存知でしょうか?
ボンソワールTVで、アマンディーヌさんがパリでの「おにぎり」ブームについて紹介してくれている動画がありますので、ぜひご覧になってみてください。
動画内でアマンディーヌさんが紹介しているお店は「おむすび権米衛」です。
動画の中でも話してくれていますが、最近フランスではおにぎりや弁当「bento」がブームになっているようです。
フランスではビーガン、ベジタリアンといった健康的な食への関心が高まっていることもあって、玄米を使ったおにぎりなども人気があるようです。
また、店内飲食が難しかったコロナ禍において、テイクアウトが可能で、冷めても美味しいおにぎりがフランス人の心をつかんだのかもしれませんね。
日本と日本文化を愛する人が集まるイベント「Japan Expo」
Japan Expoは2000年から始まったヨーロッパ最大規模の日本関連イベントです。
2022年7月には3年ぶりにパリで開催され、25万人以上が集まったそうです。
日本のアニメやマンガの登場人物に扮した見事なコスプレを披露したり、様々な日本文化を体験したり、日本料理にトライしたり、と皆が思い思いに日本を楽しんでくれています。
エキスポ参加者たちの楽しそうな表情を見ると、日本や日本文化、食に対する愛とリスペクトを感じます。
訪日観光客数から紐解くフランス人の日本への関心度合い
2020年以降、パンデミックで海外旅行が難しい状況が続いていましたが、2022年に入ってから徐々に制限が緩和されていますね。
海外からの旅行者も少しずつ増えてきそうです。
実際にパンデミック前の訪日観光客の調査結果を見ると、フランス人の日本人気が高まっていたことがわかります。
例えば、日本政府観光局の調査によると、2014年~2019年の6年間、訪日フランス人観光客数は伸び続けていて、2019年には33万人以上が日本を訪れました。(参考:「データでわかる訪日フランス人観光客」)
コロナ禍による渡航制限もあり、訪日フランス人は減少しましたが、今後は再び観光客が増えてくるのではないでしょうか?
まとめ
この記事では、「フランス人が日本を好きなのはなぜなのか」をご紹介しました。
フランスと日本、国の歴史や文化などは全く違いますが、本質の部分で、案外日本とフランスには共通点が多いのが、その理由なのかもしれませんね。
フランス人が日本のことを好きなのはなぜ?アニメや漫画以外の魅力とは?
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。