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フランスの有名映画監督フランソワ・オゾン(François Ozon)による、ミュージカル仕立てのミステリー映画『8人の女たち(フランス語: Huit femmes )』を紹介します。
フランスの劇作家であるロベール・トマ(Robert Thomas)の戯曲を有名映画監督のフランソワ・オゾンがミュージカル映画に仕上げた作品です。
カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)をはじめ、有名なフランス女優たちによる豪華共演作品です。
2002年のベルリン国際映画祭では、8人のフランス人女優に銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)が贈られました。
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『8人の女たち』のあらすじ
1950年代のフランスの片田舎、クリスマス休暇を過ごすために邸宅へ集まる家族、親戚。
ところが一家の主が殺されていることが発覚。
電話線は切られ、大雪で交通網は遮断され、邸宅に孤立する女たち。
番犬が吠えなかったことにより「犯人は自宅の中にいる」と推理し、女たちのそれぞれのアリバイ検証が行われます。
密室で行われた殺人事件のせいでお互いが疑心暗鬼になっていき、アリバイ検証だけでなくそれぞれの持つ本音や秘密が明らかになりぶつかる人間模様、謎解きが楽しめます。
カトリーヌ・ドヌーヴをはじめ有名フランス人キャストの豪華共演作品
日本でも有名な、カトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・ユペール(Isabelle Huppert)、エマニュエル・べアール(Emmanuelle Béart)などのフランスの名だたる大女優たちが一堂に会するキャストの豪華な作品です。
女優陣を見ているだけでも華やかなので、フランス映画に馴染みのない人でも楽しめる映画となっています。
フランス人女性の色気の正体、バリエーション
フランス人女性と切っても切れない色気の正体とそのバリエーションが楽しめます。
王道のカトリーヌ・ドヌーヴ演じるギャビーの堂々とした貫禄のある美しさ。
ファニー・アルダン(Fanny Ardant)演じるピエレットの知的でエレガントな美しさ。
彼女は私生活ではフランス映画界の巨匠、故フランソワ・トリュフォー(François Truffaut)のパートナーでもありました。
ルイーズ役のエマニュエル・ベアールの官能的で匂い立つような色気を持った美しさ。
シュゾン役のヴィルジニー・ルドワイヤン(Virginie Ledoyen)の初々しく純粋な愛らしい魅力。
リュディヴィーヌ・サニエ(Ludivine Sagnier)のカトリーヌのフレッシュでキュートな可愛さ。
イザベル・ユペール演じるオーギュスティーヌのヒステリックでギスギスした女性から美女への変身ぶりも見ものです。
この映画が見せてくれる女性の魅力にはバリエーションがあるので、自分がどのタイプに近いか、どのタイプを目指したいかを考えてみるのも楽しいかも知れませんね。
可愛らしいフランス語の歌と有名キャストたちのダンスシーン
ミュージカル映画なので、それぞれのキャストが雰囲気にあった歌を踊りながら歌うシーンもとても魅力的です。
綺麗な発音ではっきり歌っているので、フランス語の聞き取りの練習にもいいかもしれません。
エレガントだったりキュートだったり、それぞれのキャラクターが現れているダンスにも注目してみてください。
カラフルで美しく、それぞれの美しさを引き立たせる衣装
女優たちの魅力を際立たせている衣装も見どころのひとつです。
フレンチファッションのエレガントさやキュートさが詰まったそれぞれの衣装は、それぞれの持つキャラクターに合わせて作られており、フレンチテイストのファッションが好きな人には一見の価値ありです。
アリバイ検証と犯人探し、複雑な気持ち人間模様
家族や親戚といえば近しい関係だからこそ、ぶつかる機会もあったりするものです。
本作では殺人事件後の犯人探しのストレスの中、お互いがお互いをどう思っているかの本音や本性・秘密が爆発します。
それぞれの本音・秘密が衝撃を与え、衝突を引き起こします。
密室で行われる人間模様は驚きの連続で、まるで舞台での芝居を見ているかのような迫力は女優たちの演技力の賜物です。
オゾン監督は撮影にあたり、これだけの名だたる女優が集まるからには、いざこざが起こるであろうと危惧してしたそうです。
しかし撮影が始まって見ると女優たちはぶつかることなく、役を通してのやりとりをまるで化学反応を楽しむようにして本作を作り上げたようです。
忘れてはならない殺人事件の犯人探し、謎解きに驚きの結末、最後まで予想がつかない展開に目が離せません。
まとめ
完全密室で繰り広げられる謎解きミステリーをフランスの豪華キャストがフレンチテイストの歌とダンスを交えて魅せる本作品は、ミュージカル好き、フランス好き、ミステリー好きといった様々な人が楽しめること間違いなしです。
フランス人女性の持つ魅力が余すことなく詰まっているので、彼女たちからフレンチ・エスプリを学ぶのも楽しいかもしれません。
また、作中の歌はどれも短くシンプルなのでフランス語の学習にもオススメです。
なお、本作品は2002年にアカデミー国際長編映画賞へフランス映画代表作として出品されましたが、惜しくも落選しています。
前年の2001年には『アメリ』がノミネートされましたが、2年連続のノミネートとはならなかったようです。
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