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海外に留学することが一般的になり、海外で高校生活や大学生活を楽しむ人が増えましたね。
留学先でフランス語力を伸ばすためには、留学前のフランス語力が高ければ高いほど良いため、留学前に一生懸命語学の勉強に励む人は多いと思います。
しかし、フランス語以外にも海外留学前に学んでおいたほうが良いことがあります。
この記事では留学先でのフランス語力を伸ばすために、留学前に日本で学んでおくべきことについてご紹介します。
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留学先によって異なるフランス語表現を学んでおく!
フランス語は国や地域によって異なる
日本国内でも地域によって方言があって日本語の表現に違いがあるように、フランス語の表現も国や地域によってが異なります。
例えば、フランスとベルギーでは数字の表現が大きく違いますので、慣れていないと混乱します。
日本で習うフランス語はフランスのフランス語ですので、70から90までを次のように覚えます。
70 | soixante-dix |
80 | quatre-vingts |
90 | quatre-vingt-dix |
しかし同じ70から90までの数字を、ベルギーのフランス語(厳密にはワロン語)では、次のように言います。
70 | septante |
80 | quatre-vingts |
90 | nonante |
80はフランスのフランス語と同じように4x20=80という表現ですが、70と90については、それぞれ独自の単語があり、フランス語のように60+10=70、4x20+10=90というややこしい表現をしなくて済みます。
ベルギーのワロン語のほうが合理的だと思いますが、フランスのフランス語に慣れてしまっているとなかなかぱっと、septanteやnonanteが出てこないでしょう。
ベルギー人はフランス人に対して若干の劣等感とライバル心を持っていますので、誇りを持ってseptanteやnonanteを使います。
soixante-dixやquatre-vingt-dixと言って通じないことはないですが、「郷に入っては郷に従え」ですし、日本人がフランスのフランス語ではなく、ベルギーのフランス語を話すと、とても喜んでくれます。
ベルギーに留学する場合には、ベルギー独自のフランス語(ワロン語)を覚えて使えるようになっておくと、現地で「仲間」として暖かく接してくれるのでおすすめです。
ベルギー以外でも、カナダのフランス語や、アルジェリアやチュニジア等アフリカで話されているフランス語も、フランスのフランス語とは少しずつ異なります。
自分が留学する国・地域のフランス語を予め勉強しておいて、「現地のフランス語」を喋れるようになっておくと、歓迎されること間違いなしです。
留学先の文化や習慣を知っておく
海外留学をすればその国や地域の習慣や文化を生の体験として学ぶことができますが、出来る限り留学に行く前に知っておいた方が良いこともあります。
例えば、日本では地上階を「1階」と言いますが、フランスやベルギーを初めとするヨーロッパ諸国では地上階を「0階」と表現します。
地上階の0階は、エレベーターでは「R」「RC」「0」と表記されています。
RやRCと表記されているのは、フランス語で地上階のことをRez-de-Chausséeと言い、この頭文字からきています。
なお、0étage (zero étage)とは言わないので注意しましょう。
そして日本の2階は現地では「1階」になります。
1階(日本の2階)は、地上階の0階から数えて1番目の階という意味で「Premier étage」と呼ばれ、エレベーターでは「1」または「1er」となります。
同様に、日本の3階(現地の2階)は、地上階の0階から数えて2番目の階という意味で「Deuxième étage」と呼ばれ、エレベーターでは「2」または「2e」「2ème」となります。
地上階は0階、地上階より上の階は日本でいう階から1を引いたものと覚えればよいわけですが、これが慣れるまではなかなか苦労するでしょう。
例えば「ホテルのPremier étageで待ち合わせね」と言われたときに、日本でいう1階、つまり、彼らにとっての地上階に行ってしまい、会えずに混乱してしまう日本人は少なくありません。
このような勘違いをホテル等での緊急事態でしてしまうと、命にかかわることがあるかもしれません。
ホテルから緊急避難しようとして、エレベーターで「1階」を押してしまうと、現地の2階に行ってしまい、外に出られない、といった状態に陥ってしまったら大変です。
このような事例は、日本でも情報収集できるので、事前に知っておくことにより、現地でのトラブルを避けることができるになります。
日本と異なる文化や習慣を実際に現地で体験して学習することも大切ですが、事前に学んでいれば現地でその違いを説明してもらう手間が省けます。
そうすれば、その時間を他の学習に使うことが可能になりますので、フランス語力を上げるという意味では間接的になりますが、留学前にその国やその地域の文化や習慣を学んでおくことは、現地でトラブルや混乱を避けることにつながる上、現地での時間を有効に使えるようになるのでとても重要です。
大金を使って留学するわけですから、現地での1分1秒は貴重ですからね。
その国の文化を知ることも大切
相手の国や地域の考え方について知っておく
言語というのは、文化が反映されていることが多々あります。
例えば日本の場合、兄弟や姉妹の話をする場合、兄なのか弟なのかと、年齢を重視しますね。
叔父、叔母であったとしても、両親の兄や姉であれば伯父、伯母と表記しますが、弟や妹であれば叔父、叔母と表記して区別します。
これは日本文化が年齢を重視しているため、言葉にもそれが影響しているのです。一方でフランス語を使っている国家では日本ほど年齢を重視しないため、兄弟姉妹は単に"frère"や"soeur"と表現されることが多く、年上か年下かはあまり重視されません。
なので会話の中ではそれがお兄さんの話なのか、弟の話なのかは、敢えて聞いてみないとわかりません。
留学中に開催される文化行事やイベント情報を収集しておく
留学先では、その国や地域の文化行事やイベントを思いっきり楽しみたいですよね。
しかし、その文化行事やイベントがいつ開催されるのかを知らなければ、気がついたら終わっていた、なんてこともあるかもしれません。
文化行事やイベントに参加することは、フランス語を勉強する上でも役立ちますので、気になるイベントは逃すことがないように事前に情報収集しておきましょう。
例えば、クリスマスの時期になると、日本では12月24日のクリスマス・イブが重視されますが、フランスやベルギーでは12月25日がメインの日です。
でも実は12月25日のサンタクロース以外にも、ミラの聖ニコラウスの命日を祝う「Saint Nicolas祭」が12月上旬(多くの場合12月6日やその前夜)にありますし、年明けの1月6日には公現祭があります。
このようなイベント情報はしっかりと事前にキャッチしておいて、折角の機会なので積極的に参加し、現地の人と交流する機会を逃さないようにすると良いでしょう。
まとめ
留学前は、少しでもフランス語力を上げておこうと、フランス語の勉強に集中しがちですが、留学先の文化や行事、独特の表現を学んでおくことも大切です。
確かにフランス語会話力をつける事は大切ですが、事前に留学先について情報収集しておいけば、より充実した留学生活を楽しむことが可能になるでしょう。
留学生活を楽しむ事はフランス語の勉強にも繋がりますので、特に文化関連の行事は逃さないように、しっかりと事前に留学先について調べておくのがおすすめです。