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フランス語を勉強している方の中には、フランス語の語学学校に通わずに、独学で仏検合格を目指している方も多くいらっしゃいます。
モチベーションアップのために、仏検受験を勉強の励みにしているという人も多いのではないでしょうか。
特に、名実ともに「フランス語ができる」と認めてもらえる第一歩になる仏検2級は、「ぜひとも取得したい!」と切望する学習者が多いです。
しかし、「独学で仏検2級が本当に取れるの?」と少し不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
この記事では、独学で仏検2級に合格するために必要な勉強量と、合格のために必要とされる勉強時間を縮めるのに役立つ、効果的な勉強法をご紹介いたします。
ご紹介する勉強法を駆使すれば、仏検合格の可能性がぐぐっと上がるに違いありません。
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仏検2級に独学で合格するために必要な勉強量とは?
こんにちは!アリスです。
そもそも、仏検2級に合格するためには、どれくらいの勉強量が必要なのでしょうか!?
実は、仏検公式ホームページに、仏検2級合格のために必要とされる標準的な学習時間が載せられています。
「大学のフランス語専門課程4年程度」とありますので、フランス語を専門に学ぶ学生が4年次に受験することが想定されていると言えます。
「かなりハードルが高い!」と感じるでしょうか。
しかし、仏検は過去問が公開されていて、試験内容や形式は過去問から大きく変更されない傾向にあります。
なので、しっかり傾向を把握して的確な学習を行えば、仏検2級を独学で取得することは十分に可能です!
具体的には、一日1時間程度の勉強を積み重ねていけば、1年で約365時間、1年半で約547時間、2年で約730時間となります。
上述の通り、仏検2級合格までの標準学習時間は、「400時間以上」となっています。
つまり、フランス語学習の初心者でも、一日1時間、しっかり密度の高い効果的な学習ができれば、2年以内に仏検2級合格レベルに到達することは夢物語ではありません。
毎日2時間の学習時間が取れるのであれば、合格の確率はもっと上がるでしょう。
仏検2級合格に必須の学習とは?
仏検2級合格のためには語彙力アップが特に重要!
仏検2級で必要とされる語彙は、約3,000語です。
仏検準2級に合格した人が、仏検2級を受験する最に一番大変だと感じる学習の壁は、単語の難しさだと言われてます。
実際、仏検2級からは求められる語彙力がかなり高くなります。
単語力がないと、文法問題だけでなく、読解問題や聞き取り問題においても理解することができません。
逆に、仏検2級ではまだ難しい文法構造は出てこないので、単語さえ分かれば、文法がわからなくてもある程度大筋のストーリーをつかめます。
以下に多くの単語を知っているかが合否を左右すると言っても過言ではないので、とにかく語彙力を確実につけていくようにしましょう。
仏検2級合格の難関!ディクテとリスニングの攻略方法
仏検2級の1次試験は、2つのセクションに分かれています。
筆記試験と書き取り・聞き取り試験です。
最初の「筆記試験」は約90分、次の「書き取り・聞き取り試験」は約35分で行われます。
仏検2級1次試験では、本格的な書き取り(ディクテ)が含まれています。
ディクテでは、音声で流れる文章を正しく書き取ることが必要になります。
フランス語は、同じ音声でも前後の文章によってスペルが大きく変わります。
例えば、主語が男性名詞なのか女性名詞なのかで、発音は同じなのに形容詞等のスペルの語尾が変わったります。
ディクテ試験は、フランス語の発音規則、文法項目をきちんと習得できているか試される総合試験です。
リスニング力はもちろんのこと、単語は意味のみならず「性」まで覚えとく必要がありますし、文法規則もきちんと習得できていないと正しい文章を書き上げることはできませんので、フランス語を母国語とするネイティブの方でも間違える人は少なくありません。
APEFの公式ホームページによると、100点満点中、筆記が68点、書き取り(ディクテ)が14点、聞き取り(リスニング)が18点となっています。(参考:APEF-試験形式 2級)
後半のセクションだけでも、合計32点の高い配点になっていますので、ディクテとリスニング対策が、合否を左右すると言っても過言ではありません。
そのため、いかに効率良くディクテ対策とリスニング対策をするかが仏検2級合格の2つ目のカギとなります。
勉強時間を縮める効率の良い勉強法とは?
上述の通り、一日1時間勉強できれば、2年以内に仏検2級レベルに到達できます。
しかし、「机に座ってする」勉強を毎日1時間取れるかというと、なかなか難しいのが現実ではないでしょうか?
そのため、「机に座って勉強する」のは、「机でないとできない勉強に限定する」のがポイントとなります。
つまり、机に座らずにできる勉強は、机ではやらない、ということです。
その一つがリスニングの勉強です。
では、どこでリスニングの勉強をやるかというと、「スキマ時間」です。
自分の一日のスケジュールをちょっと振り返ってみてください。
家で身支度をしている時間、バスや電車の待ち時間、通勤や通学のために電車に乗っている時間や運転している時間、誰かとの待ち合わせまでの時間、ランチを食べた後の予定と予定の間にちょっとした「スキマ時間」はありませんか?
そういった時間を、多くの人はSNSやネットサーフィン、スマホゲームに費やしてしまっているようですが、このスキマ時間はリスニングの勉強時間に変えることができます。
個々の「スキマ時間」は、5~10分程度と短いかもしれませんが、「塵も積もれば山となる!」という諺にもあるように、積み重なれば大きな時間になります。
ちなみにフランス語では、「塵も積もれば山となる」の同様の諺として下記のような表現があります。
・Les petits ruisseaux font les grandes rivières.
鳥が小さな小枝や藁を拾い集めて立派な巣を作るように、小さな小川が合流を重ねて大河となるように、スキマ時間も集めれば馬鹿にはできない時間になります。
東大に合格できる学生とそうでない学生の決定的な違いは、「スキマ時間の使い方にある」と耳にしたこともあります。
そんなスキマ時間を有意義なフランス語の勉強時間に変えるために活用したいのが、「オーディオブック」や「ポッドキャスト」です。
オーディオブックやポッドキャストを利用すれば、耳が空いている「スキマ時間」をフランス語学習の時間に変えることができます。
例えば、1日8時間睡眠として起きている時間を16時間とした場合、2時間に1回5分のスキマ時間を活用できれば、1日8回x5分=40分の勉強時間が確保できることになります。
1日1時間40分の時間をまとめて確保するのは難しくても、1時間x1回+5分x8回ならいかがでしょうか?
日中のスキマ時間でオーディオブックやポッドキャストを駆使して単語力やリスニング力を高め、その復習を兼ねて、一日の終わりに机の上でディクテの練習をするのが効率良い勉強方法です。
このようにスキマ時間を活用できれば、「机に座ってする」勉強時間を大きく短縮することができます。
仏検2級合格を左右するのは語彙力、リスニング力とディクテの成績です。
その強化訓練の時間をまとめて確保するのではなく、細切れのスキマ時間だけで確保できるかどうかが、効率よく勉強できるかどうかを左右するポイントと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
この記事では、仏検2級に独学で合格したいと思っている方に、仏検2級合格のカギとなる語彙力とディクテ力を養うために必要となる勉強時間を、「スキマ時間」で確保して、効率よく勉強する方法をご紹介いたしました。
仏検2級に合格できると、「フランス語が使えるようになった!」という感覚を自分が持てるだけでなく、フランス語の実力を客観的に示せるようにもなります。
効率よく合格を勝ち取るために、オーディオブックやポッドキャストはきっと心強い味方となってくれるでしょう。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。