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フランス語学習を始めたのをきっかけに、フランス映画を観てみるのはいかがでしょうか。
言語の学習は、いつも机の上でしなければいけないわけではありません。
フランス語の世界観や文化、歴史を学ぶことも立派なフランス語学習と言えるでしょう。
時には、テキストや文法書から離れて、フランス映画を観ると、フランス語学習が新鮮に思えてくるかもしれません。
この記事では、フランス語学習の初心者におすすめなフランス映画をご紹介いたします。
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フランス語学習の初心者におすすめのフランス映画
この記事でご紹介するフランス映画はフランス映画の『美女と野獣』です。
『美女と野獣』と聞くと、一番に頭に浮かぶのは、ディズニーのアニメーション映画かもしれませんね。
ディズニーアニメの『美女と野獣』は、アニメ映画史上初のアカデミー賞ノミネート作品であり、世界中で大ヒットしたため、一度は目にしたことがあるという方が多いでしょう。
あるいは、2017年に実写リメイク作品が思い浮かぶかもしれません。
こちらの実写版では、エマ・ワトソンがベル役を務めて、話題になりました。
どちらも素晴らしい作品ですが、この記事でご紹介するのはこのどちらでもありません。
2014年にフランス・ドイツ合作で製作された映画『美女と野獣』(仏:La Belle et la Bête)です。(参考:『美女と野獣』公式サイト)
最初に挙げた二つの作品はどちらも英語で製作されていますが、この記事でご紹介している『美女と野獣』は、フランス語で作られていますので、フランス語学習者にとっては必見の価値があります。
フランス語学習の初心者に『美女と野獣』(2014年の映画)をおすすめする理由
『美女と野獣』(2014年の映画)をおすすめする理由はいくつかあります。
生のフランス語の美しさに触れられる
フランス語版『美女と野獣』では、生のフランス語の美しさを十分に楽しむことができます。
ベルを演じるのは、1985年パリ生まれの女優、レア・セドゥです。
『007スペクター』、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールを務めた女優さんです。
野獣と王子の二役を演じるのは、実力派のフランス人俳優ヴァンサン・カッセル。
ヴァンサン・カッセルは、『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』『ブラック・スワン』といったアメリカ映画でも活躍しています。
フランス語学習の初心者であれば、日本語字幕にして、フランス語のセリフを聴きながら、物語そのものを楽しむことをお勧めします。
登場人物のフランス語が少し聞き取れるだけでも、ずいぶんフランス語の世界に浸れるものです。
私の場合、映画の冒頭で、“Un, deux, trois.”(「1,2,3」)、“Oui, oui.”(「はい、はい」)といった言葉が聴き取れるだけで、嬉しくなってしまいました。
また、“Je voudrais juste une rose.”(バラを一輪、お願いします)、“Je m’appell Belle.”(私の名前はベルです)、Qu’est-ce que c’est?(これは何?)といったフレーズも出てきます。
このような表現もフランス語学習の初心者であれば、聴き取れるでしょう。
フランス文学の奥深さに触れられる
この作品には、ディズニーのアニメーション版(1991年)や実写リメイク版(2017年)とは異なる雰囲気があります。
その理由は、「フランス文化のDNAの一部とも言える“おとぎ話”の映画化を手掛けたいと熱望していた」クリストフ・ガンズ監督の想いが詰まっているからでしょう。(参考:映画『美女と野獣』公式サイト プロダクションノート)
実は、『美女と野獣』の原作は、1740年にフランスのヴィルヌーヴ夫人により執筆された本です。
クリストフ・ガンズ監督は、映画化にあたって、ヴィルヌーヴ夫人の小説を徹底検証し、原作に散りばめられているエピソードをベースにしながら、独創的な物語に仕上げています。
私もヴィルヌーヴ夫人による原作小説に興味がわいたので、調べてみました。
日本でも『美女と野獣 オリジナル版』(ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ著/藤原真美訳)が出版されています。
映画を観るだけでもフランス文学の奥深さを感じましたが、こちらの原作を読むことでさらに理解を深めていけるかもしれません。
ちなみに、現在広く知られているのは、フランスのボーモン夫人版の『美女と野獣』です。
ボーモン夫人は、フランスとイギリスで活躍した教育者で、ヴィルヌーヴ夫人の長編小説を子供向けに短く編集して、出版しました。
フランス語学習の初心者でも、ボーモン夫人版『美女と野獣』に触れられる書籍もあります。
フランス語初心者でも安心して読める!対訳付きで辞書不要で読めるフランス語の本
フランス映画の魅力に触れられる
フランス版『美女と野獣』の魅力は何と言っても、その世界観です。
プリンセスが新しい人生を切り開くことをテーマとするディズニー作品とは異なり、大人向きのゴシックファンタジーと言えるでしょう。
しかも、その根底には「本当の愛とは?」「永遠の愛とは?」といういかにもフランス映画らしいテーマがあります。
愛にまつわる様々なフランス語フレーズが出てきましたが、一つご紹介します。
“Plus que tout au monde.”
日本語字幕では「なによりもいとしい」と訳されていました。
映画の中では重要なシーンで登場します。
どこで使われているのか、ぜひ映画をご覧になってみてください。
まとめ
この記事では、フランス語学習の初心者におすすめの映画を一つご紹介しました。
楽しくフランス映画を観て、フランス語の世界の奥深さを知れば、もっともっと勉強したいという気持ちになることでしょう。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。