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グローバル化が進み語学を身につけるために海外留学する人も多くなっています。
文部科学省によると2015年の日本人の海外留学者数は54,676人で、その内フランスに行った海外留学者は1,646人で対前年6.9%増えています。
日本の学校で学べるフランス語は、現地で学べる生の口語フランス語は多少異なるので、本場のフランスでフランス語を学びたいと思っている人も多いのでしょう。
今回はそんな日本人留学生がフランス留学する際に心得ておくべきマナーについてご紹介します。日本人は一般的にマナーが良いと言われておりますが、実は無意識に失礼なことをしてしまう日本人留学生もいますので、日本と海外の文化の違いを含め、注意点をご紹介します。
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相手のアイデンティティを国籍だけで決めつけない
フランスに留学すると、多くの新しい出会いに恵まれることでしょう。
そんなときは、相手に合わせて話題をふろうとするかと思いますが、ここで注意が必要です。
例えば相手がフランス人であればフランスの観光地、ドイツ人であればビールなど、相手の国籍によってステレオタイプな発想で話題を振ってしまうのは要注意です。
もちろん、相手の国籍に応じて、相手が何に興味があるのか探ろうとすること自体は割ることではありません。
初めて出会う人と話をする時、相手のことを少しでも知るためにふる話題を探すヒントとして、相手の国籍を頼りにするのは当然です。
しかし、国籍だけで「相手はきっとこのような人だろう」などと決めつけないようにしましょう。
例えばヨーロッパの場合、生まれた国で育ったわけではないという人は少なくありません。
フランスに住んでいながらもベルギーで生まれた育ったドイツ人や、アルジェリアで生まれてフランスに移住してきた、などという人は大勢いるのです。
そのため、相手がフランス国籍だからという理由で生まれも育ちもフランス人とは限りません。
国籍にこだわってしまうと、相手と話が噛み合わない、という状態になってしまう場合があります。
ドイツ人だと聞いた人にドイツのことをいろいろ聞いて、「自分は確かにドイツで生まれたドイツ人だけど、物心ついた時からフランスにいて、ドイツで生活をした事はないんだよね」などと言われてしまえば、場の雰囲気が壊れてしまう可能性も考えられます。
外国に対するイメージは誤っている可能性がある
日本人が海外に対して持っているイメージが極端であったり、誤っていたり、ということも珍しくありません。
例えば、「イギリス人はフィッシュアンドチップスばかりを食べている」「フライドポテトはフランス発祥」などと思い込んで話をしていると、相手に苦笑いさせてしまう結果になりかねません。
そのような話題は、「日本人は毎日寿司を食べていて、着物を来た芸者があちこちにいるんでしょう?」なんて質問と同じくらいトンチンカンな話です。
「日本ではこのように考える人が多い」といった形で笑い話にしたり、「日本ではこのように言われているけれど本当なのか」と疑問を投げかけるならば問題はありませんが、ステレオタイプな意見を自分の意見として話をしてしまうと、恥をかいてしまう可能性が高い上、相手に対しても失礼となるかもしれません。
なお、パリに対しては幻想とも言える美化したイメージを日本人は抱きがちですが、これにた特に注意が必要です。
あまりにも現実とイメージのギャップが大きくて、「パリ症候群」を患ってしまう日本人留学生が年々多いので気をつけましょう。
お金がある雰囲気や豪遊ぶりをひけらかさない
フランス人の中には、バブルの頃の日本のイメージがまだ残っていて、「日本人はお金持ち」という印象を持っている人もまだいます。
フランス人には、倹約を美徳とし、無駄な贅沢や浪費を軽蔑する気質を持っている人が多くいます。
もちろんフランス人の中にもマウンティングが好きな人もいますので、「週末はどのように過ごした」、「休暇はどこにいた」、「あれしたこれした」などと自慢話をする人もいるでしょう。
特にフランスはバカンスというものを非常に重視していますので、バカンスの話は大好きです。こんな時、自分も海外旅行に行った、などと話をすることもあるでしょう。
しかし相手の自慢に張り合って、必要以上にお金をかけたということを主張するのはマナー違反に当たります。
例えば海外旅行に行っただけならば問題ありませんが、敢えてビジネスクラスで海外旅行に行った、とか、ミシュラン三つ星レストランで食事をした、などと説明する必要はありません。
「お金を持っている」ということを自慢していると捉えられてしまうと、悪い評判が立つ可能性はあっても、良い評判が立つ可能性はあまりないので、その様な発言は避けた方が無難です。
Fêteに呼ばれたらやたら高価なものを身に付けない
留学中にはパーティーなどに呼ばれておしゃれして出かけることもあるでしょう。
特にフランス人は「fête」と呼ばれる「ホームパーティー」が大好きで、仲良くなると誘われるかもしれません。
「fête」では、おしゃれな服や普段就けないような時計やアクセサリーなどを使い分ける人もいるでしょう。
しかし、自分はお金を持っていると自慢しているのではないかと思われてしまうような不必要な高価なものは身に付けないようにすることも大切です。
「お金があるって自慢したいんでしょ」などと相手に思わせてしまえば、友情関係にひびが入る可能性があります。
特に「fête」では、音楽をガンガンにかけてダンスをすることが多いので、動きやすい服装やアクセサリーにするのがおすすめです。
アクセサリーは踊っている最中に外れてなくなってしまう可能性もあるので、最悪なくなっっても良い、壊れても良い、汚れても良い、と思えるようなアイテムにすると良いでしょう。
まとめ
留学中には様々な人との出会いがありますが、相手と信頼関係を築き、友情を結ぶためには、話す内容や身に付けるアイテムに注意をする必要があります。
くれぐれも相手のことを国籍から判断し、「この人はこうゆう人に違いない」とレッテルを貼って決めつけることはせず、慎みのある言動を意識すると良いでしょう。