※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
フランス語を独学で学習していると、発音の難しさに挫折しそうになることがあります。
私自身も、フランス語を学習し始めた時は、事実上「独学」の形でしたので、何度も壁にぶつかりました。
でも実は、フランス語の発音の難しさに挫折しそうなときは、少し学習法を変えるだけで、壁を越えられるかもしれません。
この記事では、『フランス語シャドーイング入門』(藤田裕二、ミドリ・ティオリエ共著)という本の使い方をご紹介いたします。
※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
フランス語学習の独学に『フランス語シャドーイング入門』をお勧めする理由
シャドーイングという学習法をご存じでしょうか?
シャドーイングとは、流れてくる音声を聴きながら、少し遅れて、その音声をまねしながら発音していく学習法です。
きれいなフランス語発音を習得するのに役立つシャドーイングとは?
『フランス語シャドーイング入門』には、フランス語でシャドーイングをする方法や適した教材が載せられています。
「今までにシャドーイングをしたことがない」という方でも、気軽に始めることができます。
フランス語を独学していると、フランス語らしい発音の仕方がわからなかったり、自己流の発音に気づかなかったりすることがあります。
そんな時には、『フランス語シャドーイング入門』を使って、フランス語を口に出して練習してみると効果的です。
『フランス語シャドーイング入門』を使って、シャドーイングを実践してみた感想
実際に『フランス語シャドーイング入門』を使って、シャドーイングを実践してみました。
どんな点が良かったか、フランス語の発音の上達にどう役立ったかをご紹介いたします。
『フランス語シャドーイング入門』パート1
パート1では、シャドーイングについての基礎知識とフランス語の発音の基礎が解説されています。
特によかった点は、リズムグループの大切さについての解説です。
リズムグループとは、意味上のまとまりのある単語グループのことです。
たとえば、«Jacques partira au Japon.»という文の場合、名詞主語Jacquesと動詞partiraの間に短い区切りが入り、2つのリズムグループに分けられます。
フランス語には、このリズムグループの中でアクセントやイントネーションが決まるという特徴があります。
文末を除き、リズムグループの終わりでは上昇調のイントネーションにして発音します。
リズムグループを意識してシャドーイングすることで、フランス語らしい発音に近づくことができます。
『フランス語シャドーイング入門』パート2
パート2では、いろいろな音声教材を使って、実際にシャドーイングを実践できるようになっています。
実践編1では短い日常会話、実践編2ではフランス文化に関する解説文、実践編3では文学作品が使われています。
実践編1の一つ目の教材は、ホテルにチェックインするときの会話となっています。
約20秒の短い会話文ですが、7つのステップに分けて、シャドーイングを実践していきます。
ステップ1では、ナチュラルスピードで聴いて、一つ一つの単語や表現の意味を確認します。
ステップ2では、日本語訳を見ながら、もう一度会話文を聴きます。
ステップ3では、スロースピードで実際にシャドーイングをしてみます。
ここでは、リズムグループごとに区切りが入り、アクセントを置く位置がはっきり示されているので、シャドーイングを実践しやすくなっています。
ステップ4では、テキストを見ないで、スロースピードでシャドーイングします。
ステップ5では、テキストを見ながら、ナチュラルスピードでシャドーイングします。
ステップ6では、カタカナ表記のないフランス語だけのテキストを見ながら、シャドーイングします。
最後に、テキストを見ないで、シャドーイングを行います。
これらの7つのステップを実践していくと、約5分かかりました。
実際にシャドーイングをしていくと、お手本のフランス語にぴったりとついていくのはかなり難しいことに気づかされます。
シャドーイングに入る前に、単語1つ1つの発音の仕方やリエゾン、アンシェヌマンをしっかり把握しておくことが大切です。
また、口に出して発音してみることで、自分の苦手な発音がわかるので重点的に練習することができると感じました。
解説文や文学作品の教材は少し難しく感じますが、1つずつステップを進むことで、無理なくシャドーイングを楽しめるよう工夫されています。
まとめ
この記事では、『フランス語シャドーイング入門』(藤田裕二、ミドリ・ティオリエ共著)の使い方を詳しくご紹介しました。
お手本のフランス語の音について、一生懸命真似をすることで、フランス語らしい発音の仕方を身に着けることができます。
特に、フランス語を独学しているという方には、おすすめの一冊です。
実践編の最後には、『星の王子さま』(1943年)からの抜粋が挙げられています。
「肝心なことは目に見えない」という有名な言葉も登場します。
『星の王子さま』は私のお気に入りのフランス文学作品なので、学習を続ける良い動機づけになりました。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。