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ホームシックという言葉には聞き馴染みがある人も多いと思いますが、「パリ症候群」という言葉を耳にしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
あまり耳馴染みのない「パリ症候群」とは何なのか?
症候群という名の通り一種の病気の・ようなものなのですが、ホームシックよく間違われるので、ホームシックとの違いを含めてご紹介致します。
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パリ症候群とは?
パリ症候群とは、フランスのパリに対して憧れを抱いて暮らし始めた人々が、現地の習慣や文化の違いにうまく適応することができず精神的なバランスを崩しうつ病に近い症状を訴えること。
すなわち「適応障害の一種」とされています。
特に日本人の場合は、フランスのパリに対してパリコレや高級ブランド店が立ち並ぶおしゃれな街というイメージを抱いているものです。
「おフランス」のパリのイメージと現実には大きなギャップがあります。
これにストレスを感じてうつ病のような症状が出ることを「パリ症候群」と呼ぶのですが、重度となると、妄想や幻覚、自律神経の失調や抑うつ症状を招く場合があります。
なお、パリ症候群は、日本人だけでなく中国人やそのほかの国々の人でも発症しうるものであり、共通していることはパリに対して強い憧れのイメージを抱いていた人になります。
予防策としては、現実のパリの情報を事前に把握し、パリに幻想や過度な期待を抱かないことです。
パリのイメージと現実の落差を冷静に受け止めることができれば、パリ症候群にならずに現地で安定した生活を送ることができるでしょう。
「パリ留学」というと、響きが良くてつい浮かれてしまいがちですが、パリに対しては過剰な期待を抱くと「パリ症候群」となる危険をはらんでいると考えておいたほうが良さそうです。
ホームシックとパリ症候群の違い
一方で、留学生が陥りやすい症状の1つであるホームシック。
ホームシックとは、住み慣れた街や親元を離れて生活をしている中で現地の風習や文化に馴染むことができず強い憂鬱まわれた状態を指します。
ホームシックにかかると、家族や遠く離れた故郷のことが異常なほど恋しく感じてしまう心理状況となり、心にぽっかりと穴が開いた虚無感に陥ることになります。
故郷や家族を異常に恋しがるホームシックと、イメージと現実のギャップを知ったショックによって引き起こされるパリ症候群とでは、発症原因と解決方法が異なるのです。
パリ症候群が発症しやすいタイプとは?
では、パリ症候群にかかりやすいタイプの人とはどのような人物像なのでしょうか。
実際にパリ症候群に発症しやすい人の多くは、裕福な家庭に育った20代〜30代の日本人女性が発症しやすいと言われています。
この年代の女性には、フランスのパリ関して映画やドラマなどから、どこを歩いても美しくて様になる、華やかなファッションや芸術の都といった、過度に美化されたイメージをパリに対して抱いているケースが多いです。
しかし残念ながら、『ベルばら』に出てくるような美しいお城や貴族の館、お洒落なレストランで美味しいシャンパンやワインを楽しむ傍ら、街頭に照らされたシャンゼリゼ通りをおしゃれなパリジェンヌが闊歩するというイメージは幻想です。
パリで一番オシャレをしているのはパリジェンヌではなくて日本人旅行者です。
そしてシャンゼリゼ通りは流石にゴミ拾いをしたりしてキレイに保つ努力がされていますが、それ以外の通りは汚い汚い!
パリの市内は犬のう○ちがあちこちに散らばっているので、下を見てあるかないと大変です。
地下鉄もまるで公衆便所のような匂いが充満している駅もあり、地下鉄自体も落書き等で大変汚れています。
憧れのパリが、実は観光名所から一歩離れるととても汚い街である現実に、ショックを受けるわけです。
フランス人は感じが悪い!?フランス語が出来ない日本人が犯す勘違いとは?
フランス語があまり出来ない人は、フランス人が日常会話の中で使用する「フィラー」に伴う音を「舌打ち」と誤解してしまうことがあります。
フィラーとは、日本語で言えば「あのー」とか「えーっと」というような文章と文章の間をつなげる音なのですが、これが舌打ちのように聞こえることがあります。
例えば道端で道を聞いた時に、フランス人が説明の合間にフィラーを入れた場合、それを「舌打ち」と勘違いすると、なんだか申し訳ない気持ちと、嫌な気持ちを抱いてしまうものです。
それがフィラーであることを理解できず、舌打ちされている、と誤解してしまうと、日常的に「フィラー」を聞くたびに無意識に不快感とストレスが蓄積され、パリ症候群を発症させる恐れもあります。
つまり、フランスのパリに対して抱いていたイメージと現実が大きくかけ離れてしまった人ほど、パリ症候群にかかりやすいのだと言えます。
パリ症候群にかかった時の対処法
パリ症候群にかかってしまった時の対処法は、残念ですが症状が軽いうちに日本に帰国することです。
実際少数ではありますが、毎年日本人留学生の何人もがパリ症候群を患って留学期間の終わりと待たずに帰国しています。
パリ症候群の厄介なところは、回復や治療に時間がかかることです。
日本に帰国したからと言って短期間で治療が終えるようなものではないため、重篤化する前に症状が軽いうちから治療する方が早期回復の期待が持てます。
パリ症候群にかからないための予防策
予防方法としては現実のパリをしっかりと把握しておくことです。
イメージと現実とのギャップがパリ症候群発祥の要因なので、できる限りパリ留学する前に、パリに住んでいる日本人のブログや体験談に目を通して現実を知っておくと良いでしょう。
「憧れのパリ」をけちょんけちょんにしているブログを読むのは気分が良いものではないかもしれませんが、パリ症候群の予防のためには大事です。
現場のリアルな情報を事前に収集し、美化されたイメージと現実とのギャップを埋めてく作業が大切です。
また、パリに関する生の情報を知るために一番良い方法は、留学する前に短期間、自分の目でパリの現実を目の当たりにしておくことが良い予防策となります。
お金は余計にかかるかもしれませんが、パリ症候群を発症してしまった後の生活の方がお金もかかりますし、それ以外の面においても不都合が生じますので可能であれば下見をしておくと良いでしょう。
良い情報も悪い情報も把握してパリ留学を満喫しよう!
どの国にも良い面だけでなく悪いも面があります。
それはおフランス、パリも例外ではありません。
日本ではテレビなどのメディアでパリに対して良い面ばかりが誇張された放送が多いのですが、実際のパリは治安や衛生面において大きな不安があったり、街が綺麗なのは観光地だけだったりします。
パリ留学という響きに浮かれすぎす、事前にしっかりとパリの現実を知っておけばパリ症候群は予防することができるので、現地での注意点を事前に把握する意味も含めて、パリの現実について調べておくのが良いでしょう。