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フランス語を勉強している方の中には、ビジネスの場面においてフランス語を使う必要に迫られて、フランス語の勉強を始めた方もいらっしゃるでしょう。
社会人になってからビジネスフランス語を勉強し始めて、フランス語にのめり込む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、フランス語を仕事で使えるビジネスフランス語にするための上達方法についてご紹介します。
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ビジネスフランス語はあくまでもフランス語の1つ
ビジネスフランス語と聞くと、それだけでなんだかレベルが高そうだと躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、ビジネスフランス語というのはあくまでもフランス語の1つです。
ビジネスの場で使われる表現がビジネスフランス語と呼ばれているのであり、一般的なフランス語と異なる、全く別の言語というわけではありません。
ビジネスフランス語だからといって警戒する必要は無いのです。
普通のフランス語と思えば大丈夫です。
よくフランス語会話教室などでも日常会話レベル、ビジネスフランス語レベル、などとレベル分けされることがありますよね。
そのためビジネスフランス語は高いと思う人もいるでしょう。
確かにフランス語の基礎がない状態でビジネスフランス語をマスターしようとすると、困難です。
ビジネスで使えるフランス語習得したいと思うのであれば、まずは日常会話からマスターしていく方が良いといえます。
しかし繰り返しますが、ビジネスフランス語だからと言って必ずしもハードルが高いというわけではありません。
日常会話の延長線上にビジネスフランス語があるためです。
ビジネスにおいては簡潔な表現こそ大切
上述の通り、ビジネスフランス語はあくまでもビジネスで使われるフランス語ですから、必ずしも「ビジネスフランス語」という勉強分野が存在するわけではありません。
しかも、ビジネスフランス語はフランス文学で使われるようなフランス語と比べると、簡潔な表現であることが多いのです。
なのでビジネスフランス語は、簡潔かつ分かりやすい表現をマスターするのが一番の近道になります。
会議の日時場所、議題の内容や、プレゼンテーションにおける発表の仕方などで重要なのは、自分の伝えたいことを誤解されないことです。
簡単な言葉を選び、伝え方をスムーズにするだけでも、ビジネスの場におけるフランス語として、十分役立つレベルになります。
なおすでに基礎フランス語力がある方には、さらに一歩進んだビジネスフランス語を習得するための参考書として、『ビジネス フランス語(大阪日仏センター=アリアンスフランセーズ編集)』が役に立つでしょう。
ビジネスフランス語は基本さえ押さえれば過剰な丁寧さは不要
日本語には敬語というものがありますから、上司や取引先の人に対しては丁寧な物言いを心がけますよね。
社会人は正しい敬語が使えなければいけない、という意識を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
この敬語という概念は、日本語ほどフランス語にはありません。
同様に謙遜した物言いがビジネスフランス語というわけでもありません。
日本では目上の人に対し、謙遜した表現が重宝されます。
特に職場においては、謙遜は大切ですよね。
しかし、フランス語において謙遜する表現はあまりありません。
相手が上司であっても、自分の意見ははっきりいう姿勢が求められていますし、フランス語圏のビジネスマンたちは日本人に比べるとかなりフランクです。
あまりにも過剰な丁寧な話し方をしていると、「自分とは距離をおいて仲良くなりたくないのだな」と思われかねませんし、場合によっては慇懃無礼と思われる可能性もあります。
ビジネスフランス語として適切な話し方はvouvoyer
とはいえ、フランス語にももちろん丁寧な言い方をする表現はあります。
相手が一人でも、二人称単数(tu)ではなく、二人称複数(vous)を使ってvouvoyerします。
日本語のように使う単語や動詞自体が大きく変わることはないものの、一人の相手に、「あなた(tu)」ではなく「あなた方(vous)」を使うのは最初戸惑いますが、慣れれば、丁寧な表現をするためには、とにかく「vous」で話せばいいのですから、日本語の敬語に比べれば楽ちんです。
大変なのは、きちんと二人称複数の動詞の活用を覚えることですね。
では、まずはvousの活用を優先して覚えておけば良いかというと、そうでもありません。
初対面ではvousを使って話すvouvoyerしていても、しばらくするとどちらからもともなく、"On peut se tutoyer?"
と、Tuを使って話し合うことを提案する人がフランス語圏のビジネスマンには多いためです。
大変ですが、しっかりと動詞の活用は二人称単数も二人称複数も覚えましょう。
ビジネスフランス語は決まっている!?よく使われる表現を覚えよう
上述の通り、ビジネスの場で使われるフランス語全てが、堅苦しい丁寧なフランス語会話というわけではありません。
ビジネスの場においても、一般的なフランス語会話でよく耳にするような表現が使われることは多く、「上司や顧客と、そんなフランクな感じで話して大丈夫なのか?」と、心配になることさえあります。
とはいえ、ビジネスフランス語にもビジネスならではの決まったフレーズがあります。
例えば、日本語でもよく使われる「お世話になっております。」に当たるフランス語もあります。
「Je vous remercie de votre soutien.」と表現され、直訳すると「あなたの支援に感謝しています。」となりますが、意訳すると、「お世話になっております。」となります。
よく使われるビジネスフランス語は、定形のフレーズがある程度決まっていますので、直訳して覚えるのではなく、意訳して、フレーズで覚えてしまうのがおすすめです。
ビジネスフランス語はドラマや映画を観て覚えよう!
ドラマや映画では、職場でのやりとりが中心となった作品が多く存在します。
警察やFBIによる事件現場でのやりとりや、医者や弁護士が登場する医療現場や法廷でのやりとり等、様々なシチュエーションが存在します。
一般的な会社のオフィスでのやりとりは少ないですが、これらのやりとりは基本的にビジネスライクな表現です。
そこで、ビジネスフランス語を覚えるためには、ドラマや映画をフランス語で観るのがおすすめです。
アメリカの映画やドラマでも、フランス語吹替版やフランス語字幕版のものを選べば大丈夫です。
また、ビジネスフランス語はスピードが速いですよね。
ニュースでもフランス人のアナウンサーは日本人アナウンサーよりも早口でしゃべるので、元々フランス語は早口で喋られるのかもしれませんが、最初はついていくのが大変です。
しかしビジネスフランス語を操って仕事をしたいと思うのであれば、そのスピードについていくということが大切です。
いくらビジネスフランス語が理解できたとしても、そのスピードで会話をすることができなければビジネスフランス語が操れるとは言えません。
日本で手に入るフランス語の教材等は、フランス語が聞き取りやすいように工夫が凝らして制作されています。
フランス語教材についているCDなどは、日本人が聞き取りやすいように、はっきりとゆっくりと発音されているものが多いですし、初心者向けの教材では、「こんなにゆっくり話すフランス人はだれもいないよ!」というくらい、緩やかなスピードで録音されていることがあります。
そのような教材に慣れていると、実際のビジネスにおけるフランス語についていけなくなってしまうので、速いスピードのフランス語に慣れることは、ビジネスフランス語を習得するする上で必須です。
自分が話す時は早口になる必要はありませんので、まずはネイティブのフランス語を聞き取れるように、フランス語版DVDなど利用して、生のフランス語のスピードや表現に慣れるための練習をすると良いでしょう。
まとめ
ビジネスフランス語はフランス語の1つであり、決して新たな言語というわけではありません。
ビジネスの場で重宝される表現は基本的に簡潔であり、自分の意見をわかりやすく述べるということが大切になります。
自分が話す時には、基本的にはvouvoyerして話せば大丈夫ですが、大変なのは聞き取りです。
そしてビジネスフランス語操るためには、ネイティブの話すフランス語のスピードについていけなければならないためです。
ビジネスの場においてよく使われる表現を中心に勉強しつつ、フランス語版の映画やドラマを観て早口フランス語に頑張って慣れるのが、ビジネスフランス語習得の秘訣です。