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フランス語のレシピで、フランス料理やお菓子を作ったことはありますか?
日本語のレシピでももちろん作れますが、ネットで検索すると本場のフランス語のレシピも簡単に探せるようになりました。
YouTubeやインスタグラムでもレシピ動画が増えてきましたね。
「フランス語レシピで作るのは難しそう!」
そんな不安を持つ方も多いようですが、実はある程度の料理用語をフランス語で理解できれば、本場のレシピを使ってお料理のレパートリーを広げることが出来ます。
この記事では、フランス語レシピの見方と、日本とは異なる計量の注意、料理用語をいくつかご紹介しますので、誕生日のお祝いや人を招待する時に、いつもと違うメニューを組み立てられてはいかがでしょうか?
フランス語を勉強している方には「料理用語のフランス語」の勉強にも繋がりますから、一石二鳥ですよ!
料理用語は典型的なフランスのブルゴーニュ料理、「Boeuf bourguignon(牛肉の赤ワイン煮込み)」の簡単バージョンレシピを引用しながらご説明しますので、ぜひ、実際に作ってみてくださいね。
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フランス語のレシピの見方
レシピは基本的に以下の順番で書かれています。
- 難易度:diffculté
- 材料:Ingrédients
- 調理時間:Temps (ex:1h30min=1heure 30minutes 1時間30分)
- 調理方法:Préparation
フランス語レシピを使うメリットとおすすめサイトmarmitonの見方
計量の注意ポイント
フランスのレシピでは、計量単位が日本と少し違いますので、略語を説明します。
1cc (小さじ5ml) | 1 cuillère à café (コーヒースプーン1杯) |
1cs (大さじ15ml) | 1 cuillère à soupe (スープスプーン1杯) |
1dl (1デシリットル=100ml) | 日本ではmlやccが使われますが、フランスはデシリットル表示が多いです。 |
1pc (個) | 1 pièce |
1pincée de sel | 塩1つまみ |
特に、1ccは「Cubic Centimeter」を意味する1mlではなく、1 cuillère à caféを意味し、小さじ(5ml)を意味するので注意が必要です!
それでは基本的な料理用語を見ていきましょう。
フランス語の基本的な料理用語
まずは主なIngrédients(材料)を覚えるようにしましょう。
sel(塩) | gros sel(粗塩) sel fin(細かい塩) |
sucre(砂糖) | sucre en poudre(グラニュー糖) sucre glace(粉砂糖) |
poivre(胡椒) | blanc(白) noir(黒) vert(緑) rouge(赤)など |
vinaigre(酢)de | vin(ワイン) fruit(果物) cidre(リンゴ酢)など |
huile(油)de | olive(オリーブ) tournesol(ひまわり) corza(菜種)など |
ail(にんにく) | 1片は、1gousse d’ail |
beurre (バター) | doux(無塩) demi-sel(有塩) |
farine(小麦粉) | Type45(薄力粉)Type55(中力粉 Type65(準強力粉) |
bouquet garni(ブーケガルニ) | タイムやローリエ、パセリなどの香草を束ねたもの |
viande(肉) | boeuf(牛) 仔牛(veau) porc(豚) mouton(羊) 子羊(agneau)poulet(鶏)鴨(canard) |
poisson(魚) | マグロ(thon) 鰯(sardine) 鯛(daurade) マス(truite) すずき(bar/loup de mer) エビ(crevette) カキ( huître)イカ(calamar) タコ(poulpe) |
Boeuf bourguignonのレシピ
「Boeuf bourguignon」は、日本語でいうと「牛肉の赤ワイン煮込み」になります。
Ingrédients(材料:4人分)
viande pour bourguignon | 煮込み用牛肉の塊:600g |
oignons | 玉ねぎ:4個 |
carottes | 人参:4本 |
bouquet garni | ブーケガルニ:1束 |
vin rouge | 赤ワイン:750ml |
beurre | バター:100g |
sel | 塩 |
poivre | 胡椒 |
ÉTAPE 1:肉を切る
Détailler la viande en cubes de 3 cm de côté, enlever les gros morceaux de gras.
Détailler la viande en cubes de 3 cm de côté | 3センチの角切りにする
切り分ける:détailler découper |
Enlever | 取り除く |
les gros morceaux de gras | 大きな脂身の部分 |
ÉTAPE 2:玉ねぎを炒める.
Couper l'oignon en morceaux. Le faire revenir dans une poêle au beurre. Une fois transparent, le verser dans une cocotte en fonte de préférence.
Couper l'oignon en morceaux. | 玉ねぎを適当な大きさに切る |
Le faire revenir dans une poêle au beurre. | フライパンでバター炒めにする
炒める:revenir sauterもよく使う |
Verser dans une cocotte | 厚手の両手付鍋に流し込む |
cocotte | 両手付き鍋。圧力鍋はcocotte minute |
ÉTAPE 3:肉も同じように数回に分けて炒める。
Procéder de même avec la viande mais en plusieurs fois, jusqu'à ce que tous les morceaux soient cuits. Les ajouter au fur et à mesure dans la cocotte. Ne pas avoir peur d'ajouter du beurre entre chaque fournée.
Jusqu’à ce que tous les morceaux soient cuits. | 肉が焼けるまで焼く |
cuit | 焼く:sauterも使う |
ajouter | 追加する |
ÉTAPE4:茹でる
Quand toute la viande est dans la cocotte, déglacer la poêle avec de l'eau ou du vin et faire bouillir en raclant pour récupérer le suc. Saler, poivrer, ajouter au reste.
Déglacer la poêle avec de l'eau ou du vin | déglacer:肉・魚を焼いた後のフライパン底の油をワインや水で溶かすこと |
faire bouillir | 茹でる |
en raclant | こそぎ取りながら 動詞:racler |
le suc | 肉汁 |
ÉTAPE5:煮込む
Recouvrir le tout avec une partie du vin et faire mijoter quelques heures avec le bouquet garni et les carottes en rondelles.
recouvrir | 蓋をする |
mijoter | 弱火でゆっくり煮込む |
rondelle | 輪切り |
ÉTAPE6:もう一度煮込む
Le lendemain, faire mijoter au moins 2 heures en plusieurs fois, ajouter du vin ou de l'eau si nécessaire.
翌日、2時間以上数回に分け、必要に応じて水やワインを追加してゆっくり煮込む。
お菓子については、フランス人が好きなフォンダンショコラ(Gateau fondant chocolat)の動画をご紹介しますね。
この動画のレシピでは必要ありませんが、ベーキンパウダーはlevure chimiqueです。
まとめ
「フランス語のレシピを読むのは難しい」と思われていた方も、意外と簡単に使えるということがおわかりいただけましたでしょうか?
料理の名前さえフランス語でわかっていれば、ネットの検索でいろいろなレシピに出会えます。
私は、下記の記事でも紹介している「Marmiton」や「Betty Bossi」という、クックパッドに似たサイトや、YouTubeのような動画に投稿されているレシピも使っています。
フランス語レシピを使うメリットとおすすめサイトmarmitonの見方
最近は「ショート」動画が増えてきているので、簡単なものを作るときは、ささっとショート動画を参考にすれば、すぐに料理に取りかかれますね。
でも、手の込んだものを作りたい時は、とっておきのグラン・シェフのレシピ本を引っ張り出して、ちょっと一工夫します。
1970年代にフレディ・ジラルデは、ヌーベル・キュイジーヌ(nouvelle cuisine)と呼ばれる新しい料理法を開発しました。
クリームを使わない軽いソースは、当時、画期的で食生活への配慮を行っていると称賛され、ミシュラン( Michelin)で三つ星、ゴー・エ・ミヨ( Gault-Millau)で20点満点の19.5点を獲得したシェフです。
また、80年代は、フランスの代表的なシェフ、ポール・ボキューズ(Paul Bocuse)、ジョエル・ロブション(Joël Robuchon)らと共に、ゴー・エ・ミヨの「世紀のシェフ」にも選ばれました。
こういったシェフが出版した装丁の美しい本は眺めているだけでも楽しいです。
今では彼のレシピは「ヌーベル・キュイジーヌ」というよりは「クラシック」のカテゴリーになってきましたが、ヘルシーで参考になりますよ。
スイス・ジュネーブ在住
スイス生まれのフランス人と結婚した、二人の娘の母。
趣味は料理。フランス料理は義母から教えてもらったブルゴーニュ料理が得意。
特技や趣味など、詳しいプロフィールはこちら。