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フランス人やフランス語圏の人と親しい関係になり「ジュテーム(Je t’aime)」と言われた時、その「返し方」がわからず、困ることってありませんか?
「Je t’aime」に対する返答の仕方は、その人との関係やシチュエーションによって、意味や重みを含めると回答の違ってきますよね。
愛の告白に対する返事は、その後の人生を大きく左右する可能性が高いので、日本語でも自分の気持ちをピッタリと表現するフレーズを選ぶのは難しいです、フランス語となるとなおさらでしょう。
そこでこの記事では、恋愛で使える「ジュテームの返し方」について、相手との関係や自分の気持ちに合わせて、シチュエーション毎にフランス語の例文付きでおすすめ表現をご紹介します。
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「ジュテーム」と言われたら、どのような返し方がいいの?
私も夫に初めて「Je t’aime」と言われた時には、とても嬉しかったのを覚えています。
フランス人やフランス語圏の人と親しい関係になり、相手から「Je t’aime」と言われた時、どのように返すとよいのか?
自分も相手に好意を持っている場合やそうではない場合など、シチュエーション別に使えるフランス語フレーズをご紹介します。
自分も相手に好意を持っているときの「ジュテームの返し方」
「何も言わずにキスをする」のが良いでしょう。
フランスの街中で、チュッチュッとカップルがキスをしている光景を見たことがある人も多いでしょう。
「キス」は何よりの愛情表現なため、時には言葉よりも強い気持ちを表すことができるのではないでしょうか。
とはいえ、「何もいわずにキスするなんてハードルが高すぎる!」という方もいらっしゃると思います。
そんな場合は下記の表現で「Je t'aimeに対する返事」をするのが良いでしょう。
- 「Je t’aime aussi」(私も愛している)
- 「Moi aussi」(私も)
短く回答できる「Moi aussi」でも問題ないですが、「Je t’aime aussi」の方が同じ意味でも、より丁寧な印象です。
Aussi | 同じく、…もまた |
「Moi aussi, à la folie」 (私も熱烈に愛している)
à la folie | 熱狂的に、熱烈 |
もう少し重みをトーンダウンするなら、下記がおすすめです。
「Je t’aime très fort」 (私もとても愛している)
Très | 非常に、とても |
Fort | 強く |
「Moi non plus」です。
…… non plus | ~もまた(~ない) |
「moi non plus」は、文法的には正しくない上、否定的な回答なので、好きな相手への返事としては一見不適切なので、「このフレーズを知っている方限定」への「返し方」になります。
実はこのフレーズ、歌手のSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)とJane Birkin(ジェーン・バーキン)の『Je t'aime,…moi non plus』という曲で、フランスではとても有名な曲です。
「Je t’aime(愛している)」と女性が言い、男性が「moi non plus」と返しますが、文法的には正しくないため、このフレーズを和訳するのは難しいです。
この返し方、フランスきっての伊達男だったゲンスブールらしく、あいまいな感じが恋の駆け引きを表しているのかもしれませんね。
とはいっても、1969年にヒットした曲なので、フランス人でも若い方は知らないかも知れません。
好意がない相手から「Je t’aime」と言われたときの重み別の返し方
「Je t’aime」と言われ、こちら側も好意がある場合には最高に幸せなことですが、そうでない場合もあることでしょう。
しつこい相手にははっきり言うことも時には必要なので、そんな時に使えるフレーズをご紹介します。
優しく断る返し方
「C’est gentil」(親切だね/どうもご親切に)
優しい断り方で、「ありがとう」という意味のニュアンス。
gentil | 親切な、優しい、思いやりのある |
付き合ってみたけれど気持ちが冷めてしまって、うまくはぐらかすときにも使えるかもしれません。
「Je m’en suis douté……」(そうじゃないかと気付いていたよ……)
「君が私のことを好きだと気付いていたけど……」という意味になります。
se douter | ~を予想する、とだと思う、気づく |
好意がない旨の気持ち込めた返し方
「Merci, j’aimerais (bien) pouvoir en dire autant pour toi……」
(ありがとう、私は君に同じことを言えたらいいのに……)
j’aimerais (bien) | 私は~したい |
pouvoir | ~することができる |
dire | 人に~を言う、話す |
autant | 同じくらい、同じ程度に |
toi | 君、おまえ |
「Je préférerais que tu ne n’aimes pas」(君が私のことを好きでなければよかった)
préférer | ~をより好む、~のほうを選ぶ |
やんわり断っても好意を寄せ続けられた場合に、少しはっきりと好意がない旨を伝える表現になります。
モテる方は覚えておきましょう!
かなり強めに拒否する気持ちを表した返し方(しつこい相手などに)
「Je t’ai déjà dit que je ne t’aimais pas, arrête de me harceler !」
(私はすでに君に好きじゃないと伝えた、私を悩ませるのはやめて!)
arrêter | (活動・行為)をやめさせる、中断する |
harceler | ~を執拗に攻撃する |
「harceler」の名詞は「harcèlement」。
「セクシャルハラスメント」(harcèlement sexuel)に使われる単語ですので、「harceler」は結構強く重い表現になります。
「Pas de chance pour toi, je ne t’aime pas !」
(君にはあいにくだけど、私は君のことは好きじゃない!)
chance | 運、幸運 |
pas de chance | ついていない、あいにく |
「嫌よ嫌よも好きのうち」と勘違いする男性もいるので、いくら断っても言い寄ってくるしつこい相手には、きっぱりと毅然と対応するのも時には重要です。
フランス人はすぐ「Je t’aime」って言わないって本当?日本の告白との違いとは
フランスは「愛の国」と称されますし、フランス人は恋愛だけではなく、家族間でも頻繁に「Je t’aime」を使っていることもあり、気軽に「Je t'aime」を言っているイメージがあるかもしれません。
YouGov統計調査会社が行った「フランス人の恋愛観に関するアンケート結果」によると、フランス人が出会ってからベッドを共にするまでの平均日数が27日であるのに対し、「Je t'aime」というまでの平均日数は2ヶ月半とのこと。
下記の記事では、フランス人が出会ってから初めてキス、ベッドを共にするまでの日数や、初日で最後まで行ってしまう人の割合など、YouGov統計調査会社が実施した「フランス人の恋愛観」のアンケート結果について詳しくご紹介しています。
フランス人の出会ってからキス・エッチするまでの期間はどれくらい?男女で違う真剣交際への考え方
アンケート結果によれば、一般的に相手から「Je t'aime」と言われるのは、肉体関係になってから1ヶ月半以上も後になるのです。
しかも、「真剣交際している」と意識し始めるのは、そこからさらに4ヶ月後とのこと。
日本では告白してから付き合って、キスして……といった流れが多いかと思いますが、フランスでは順序が違うようです。
なので、「Je t'aime」と言われた際の返事も、これまた重要かつ重みのある一言になります。
シチュエーションに応じて最もその時の気持ちを最も表現できるように、心の準備をしておくと共に、上述のフレーズをしっかり覚えておくのが良いでしょう。
愛の国フランスの愛情表現|重み別の言葉やフレーズとその意味
フランスでは、愛情表現はとても大切なこと。
「Je t'aime」と言われて肯定的な返し方をした場合、その後の日常生活では、それまで全然「Je t'aime」と言ってくれたことがなかったのが嘘のように「Je t'aime」が飛び交ったりします。
Je t'aime pour toujours. | 永遠に愛している |
Tu es la meilleure femme du monde. | 君は世界一の女性だよ |
Tu es le meilleur homme du monde. | 君は世界一の男性だよ |
Je suis fou de toi. | 君に夢中だよ(話し手が男性の場合) |
Je suis folle de toi. | 君に夢中だよ(話し手が女性の場合) |
Je ne peux pas vivre sans toi. | 君がいないと生きていけない |
それぞれのフレーズは「ジュテーム」とは重みや意味が違いますので、TPOに合わせて使ってみてください。
さらに、フランス語では愛している相手への呼び方や愛称があり、恋人や夫婦、子供に対して名前ではなく愛称で呼んだりします。
Mon/Ma chéri(e) | 私の愛しの人 |
Mon amour | 私の愛する人 |
Mon cœur | 私の愛しい人/大切な人 |
Mon ange | 私の天使 |
Mon chou | 私のキャベツ |
Mon trésor | 私の愛しい人 |
まだまだ沢山ありますが、代表的なものをご紹介しました。
まとめ
フランス語の愛の言葉「Je t’aimeの返し方」について、重みや意味の度合いに合わせて、異なるフレーズ・表現をご紹介しました。
相手は真剣な気持ちで伝えているはずなので、上手に返せなかったとしても、態度や表情など「自分の気持ち」をきちんと表して返すことが大切だと思います。
否定的な返し方をする場合は、相手を怒らせたりしないよう、様子を見ながら答えた方がいいかもしれません。
外国人との恋愛は文化や言葉の違いなどから、戸惑うこともあるのでないでしょう。
フランスでは日本のように「告白をしてから付き合う」ということはほとんどありません。
「いつの間にか付き合っている状態」になることが多いため、「付き合い」が始まっていても、相手の気持ちが本気なのかわからない場合もあるのではないでしょうか。
そんなモヤモヤし始めた時に「Je t’aime」と言われたのなら、相手にとって「あなたは大切な人である」というサインだと解釈しても良いかもしれませんね。
フランス人と結婚してイル・ド・フランス地域に在住してました。
趣味はキャンピングカーでの旅行。スペイン、イタリア、ドイツなどを車で巡りました。
語学学習も好きで、フランス語の他にはインドネシア語を勉強していたり、ミャンマー語に興味あったりします。
好きな映画はセドリック・クラピッシュ監督の作品!
特にオススメな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。