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フランスを旅行して「何を食べようか?」と迷った時、「フランス語がよくわからなくて面倒だから、適当でいいや。」と、知っているものだけを注文した経験はありませんか?
フランスは何と言ってもグルメの国なので、日本では味わえない料理がたくさんあります。
知っているものだけを注文して帰国するなんてもったいないです。「フランス語で書いてあるメニューは、ちんぷんかんぷん」とおっしゃる方も、事前に料理用語をチェックしておけば、レストランで食べるレパートリーが広がります。
この記事では、フランス語メニューの見方と、フランスにはどのようなレストランの種類があるのかを詳しくご紹介します。
それでは、早速フランス語メニューの見方から見ていきましょう。
フランスならではの、伝統料理の名前もぜひこの機会に一緒にチェックしてみてください。
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フランス語メニューの見方
「メニュー」はフランス語ではLa carteです。
「定食」を意味するMenuと混同しないように気をつけましょう。
フランスのレストランのメニュー(La carte)には、一品料理(à la carte)だけではなく、大体「定食(Menu)」が記載されていて、こちらから選ぶ人が多いです。
定食(Menu/plat du jour/Les formules)
定食は、Menuの他にplat du jour/Les formulesと表現されていることもあります。
Le plat du jourは、ランチの「本日のおすすめ料理定食」といったところでしょうか。
メニューの最初か最後の方に記載されていて、単品料理から選ぶことがめんどくさい方には、定食がオススメ。
だいたい以下のような感じで、メインに肉(viande)か魚(poisson)の2種類から選択できるお店が多いです。
定食の料理構成
- 前菜&メイン、又はメイン&デザートの選択:Entrée/Plat OU Plat/Dessert
- 前菜&メイン&デザート:Entrée/Plat/Dessert
10歳以下のお子さんには、子供用の定食セット「Menu d'enfant」があります。
最近はテーブルにQRコードが貼ってあって、それをスキャンしてメニューを見たり、注文までできる、カジュアルなお店も増えてきました。
メニュー(Carte)は、だいたいどこのお店も同じ形式になっています。
なお、食事と飲み物が別のCarteになっていることもあります。
それでは、レストランで注文できるように、メニューに書いてある料理の名前と料理用語を見ていきましょう。
飲み物:Carte des Boissons
- 冷たい飲み物:boissons froides
- 温かい飲み物:boissons chauds
水
- ミネラルウォーター(炭酸なし):eau plate
- ミネラルウオーター(炭酸入り):eau gazeuse
ボトルで出てきますが、だいたい(grande)は1L、(petite)は500mlです。
- 水道水:carafe d’eau(フランスの水は硬水です。)
ワイン(赤・白・ロゼ):vin rouge, blanc, rosé
ワインリストを渡されてわからない時は、テーブル担当者やソムリエがアドバイスしてくれます。
- ボトル:bouteille
- ハーフボトル:demi bouteille
- ピシェ:pichet(500~600mlぐらい)
- グラス:verre
コーヒー
コーヒー:café
食事:La carte
- アペリティフ:L'apéro(食前酒と一緒につまむ、おつまみ系)
- アミューズ・ブッシュ:amuse-bouche(日本の〈突き出し〉のようなもの)
- オードブル・前菜:Les hors d’oeuvre / Entrée
- メイン・ディッシュ:Plat
- チーズFromage:(fromage blancはお砂糖をかけてヨーグルト感覚でいただく)
- デザート:Desserts
次に、典型的なフランス料理をご紹介します。
料理の名前と料理法のフランス語を記載しますね。
Les hors d’oeuvre / Entrée :オードブル・前菜
- 生牡蠣:Les huîtres
- 生野菜細切りの盛り合わせ:Asaiette de crudités(サラダとは違う)
- サラダ:Salade de tomate(サラダはこのようにsaladeと表記)
- アスパラガスの卵ソース添え:Asperge sauce poulette
- ポロネギのビネグレット・ソース:Poireau vinaigrette
- フォアグラのテリーヌ:Terrine de fois gras
- ブルゴーニュのエスカルゴ:Escargots de Bourgogne
- ムール貝の詰め物:Mouele farcies
- スモークサーモン:saumon fumé(フランス人はよく食べる)
出典:escargots de Bourgogne:Wikipedeia
Plat:Poissons-crustacés:メイン:魚・甲殻類
- オマールえびのグラタン:Gratin de Homard
- ほたて貝のうにクリームかけ:Coquille Saint-Jacques,crème d’oursin
- えいのサラダ:Salade de raie
- 舌平目のムニエル:Sole meunière
- スイバ風味のヒラメのおろし身:Suprême de Turbot à l'oseille
- かわめんたいのアメリカ風:Lotte à l'américaine
- エストラゴン風味の鯛のおろし身のグリル:Filets de dorade grillés à l'estragon
- かわかますのクネル(だんご):Quenelles de brochet
- 蛙のもも肉のプロバンス風味:Cuisses de grenouilles Provençale
出典:Quenelle de brochet:wikipedia
Plat:Viandes:メイン:肉
お肉を頼むと、たいてい焼き加減を聞かれます。
慌てず、スマートに伝えられるよう、これだけは覚えておくと良いでしょう。
- ほとんどナマ:Très bleu
- レア:Bleu
- ミディアム・レア:Saignant
- ミディアム:À point
- ウェルダン:Cuit
- しっかり焼く:Bien cuit
肉料理の種類
- 牛のフィレ肉のグリル:Filet de boeuf grillé
グリルに使われる牛肉の部位
- サーロイン:Faux-Filet
- ステーキ:Steaks(エミレーヌはどの部位か、未だわからず)
- テンダーロイン:Tournedos
- リブロース:Entrecôte
- 牛肉のカルパッチョ:Carpaccio de boeuf
- 豚フィレミニヨンのノルマンディー風:Mignons de porc à la normande
- 子羊のグリル:Côtelette d’agneau grillée
- うさぎのプルーン和え:Lapin aux preneaux
- 鶏の赤ワイン煮(雄鶏):Coq au vin
- 鴨胸肉のオレンジ風味:Filets de canard à l'orange
- ザワークラウト:Choucroute
出典:Coq au vin:wikipedia
臓物系
- 牛の胃:Tripes
- 仔牛の腎臓:Rognon de veau
- 牛の鼻:Museau de boeuf
- 仔牛胸腺:Ris de veau
出典:Tripes à la mode de Caen:Wikipedia
Desserts:デザート
- クレーム・ブリュレ:Créme brûlée
- チョコレートケーキ:Gâteau au chocolat
- イル・フロッタント(メレンゲの浮島):Iles flottantes
- チョコレート入りの小型シュークリーム:Les profiteroles chocolat
- アイスクリーム:glaces
- シャーベット:Solbet
出典:Iles flottantes:Wikipedia
フランスのレストランの違いについて
喫茶店、食堂、レストラン…と、日本で食事をする場所の呼び方が色々あるように、フランスでも違いがあります。
カフェ:Café
日本の喫茶店のイメージです。
コーヒーなどの飲み物や、クロックムッシュ(croque-monsieur)、サラダなどの軽食があります。
歩道にテーブルが出ていて、その場所はテラス(terasse)と呼ばれ、人々は冬でものんびりと時を過ごすようです。
カフェは17世紀に登場し、哲学や政治、芸術を議論する場所になっていました。
ビストロ:Bistorot
気軽に家族で食事できます。
鴨のコンフィ(confit)、カッスーレ(cassoulet)、ステーキ&フリッツなどの家庭料理を提供し、ブラッスリーよりも営業時間は短くなっています。
ブラッスリー:Brasserie
19世紀にパリで大流行したビールを店内で作っていたお店のことです。
居酒屋のようなイメージで、食事もできるし、遅くまでお店が開いています。
居酒屋の雰囲気と言っても、子供連れでも大丈夫なので、選択の一つにどうぞ。
レストラン:Restaurant
レストランの由来は、実はフランス革命にあります。
宮廷料理人たちが革命によって失業したので、街でオープンしたお店がレストランになりました。
ですから、今も洗練された料理が提供されるレストランが数多くあり、フランス料理の醍醐味が味わえます。
ミシュランの3つ星クラスのレストランでは、ドレスコードが指定されている場合がありますので、行く前にチェックしてくださいね。
予約と開店時間
インターネット予約ができるお店が増えているので便利になりましたが、「予約は電話のみ」というお店もけっこうあります。
もちろんそのまま飛び込むことも可能ですが、やはり人気のあるお店は事前に、場合によっては数週間前に予約をしたほうが良さそうです。
営業時間はランチタイムがだいたい12~14時で、レストランなどは一旦閉まり、ディナータイムは19時開店が一般的です。
MICHELIN Guide – the official website
お店に着いたら絶対にすべきこととは
だいたいどこのお店でもテーブルの担当者がサービスをしてくれます。
席に案内してくれた人が担当者だと思っていただいても良いと思います。
注文をする時は、テーブル担当の人にお願いしましょう。
お店に入る時は「Bonjour!/Bonsoir!」と、にっこり挨拶を忘れないでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
フランスの伝統料理は他にもまだまだたくさんあります。
事前に、ご自分が食べてみたい料理を調べてからレストランを検索してメニューを見てみるか、あるいはレビューから検索してもいいかも知れません。
地方に行く場合は、郷土料理をお見逃しなく。
ちなみに、リヨンのトップ・シェフだったポール・ボキューズの冠がついた市場、Les Halles de Lyon Paul Bocuseに行ったときのことです。
蛙と牡蠣で迷った挙げ句、魚屋さんで、甲殻類のセット(Plateau de fruits de mer)をいただきました。
ただ、大きなお皿に盛られた生牡蠣やエビなどをひたすら食べるだけなのですが、お店のワイワイとした雰囲気、活きの良いサービスにつられて完食。
レストラン以外の、こういう市場などで食事をするのも面白いかもしれません。
ご自分のスタイルにあったレストランを選んで、気楽に食事をお楽しみくださいね。
スイス・ジュネーブ在住
スイス生まれのフランス人と結婚した、二人の娘の母。
趣味は料理。フランス料理は義母から教えてもらったブルゴーニュ料理が得意。
特技や趣味など、詳しいプロフィールはこちら。