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彼らはヒーローか、それとも強盗か?
みなさんは死ぬまでにかなえてみたい夢はありますか?
日本でも2007年に公開されたアメリカ映画『最高の人生の見つけ方(原題: The Bucket List)』のヒットにより、「バケットリスト」がはやったのは記憶に新しいところです。
とはいえ、やりたいことはたくさんあるものの、実際に行動に起こすのは難しいと思ってしまう人がほとんどかもしれません。
そんな人にぜひ見ていただきたい映画が、この記事で紹介するフレンチコメディ映画『Amis Publics(読み方:アミ・ピュブリック)』です。
それでは早速2016年にフランスで公開され大ヒットした本作品のあらすじと、主演のケブ・アダム(Kev Adams)について紹介します。
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予想外のストーリー展開に目が離せない!映画『Amis Publics』のあらすじ
ある日、リヨンの石油化学製品工場が爆発事故を起こします。
この事故によって、近所に住む多くの子どもたちがガンを患ってしまいました。
ベン(Ben)もその被害の一人。
彼は入院先の病院では、同じ病気を患っている幼い子どもたちのリーダー的存在でした。
ベンの夢はなんと「銀行強盗」。
おもちゃのピストルを持っては、近所の雑貨屋で同じ病気に苦しむ子どものためにポケモンカードを盗むなど、度を越す強盗気取りの行動をとっていた彼のヤンチャぶりに手を焼く兄のレオ(Léo)でしたが、弟の余命が長くないことを知ってしまいます。
ベンの夢をかなえたいと願うレオは、親友のフランク(Franck)とリュネス(Lounès)に相談し「銀行強盗ごっこ」を計画。
みんなで何度も練習を重ね、いよいよベンの夢を叶える日。
緊張していたレオたちは、ちょっとした連絡ミスにより予定していた銀行とは別の銀行に行ってしまうのです。
おかしいと戸惑いながらも、ベン、レオ、フランク、リュネスの4人は「銀行強盗ごっこ」を始めてしまうのですが……
若者に絶大な人気を誇るケブ・アダムを紹介
日本のフランス映画好きの人にも、あまり知られていないコメディアン出身の俳優ケブ・アダム。
日本で公開されている出演作品は大変少ないですが、これからの活躍が期待されるケブ・アダムを紹介していきます。
ケブ・アダムの幼少期
1991年、チュニジア系ユダヤ人の父とアルジェリア系ユダヤ人の母の元、パリの16区で生まれたケブ・アダム。
幼い頃より映画が好きで、7歳からお芝居を習い始めます。
パリ・ナンテール大学に進学し法律と文学を専攻し、在籍中にティーンエイジャーの青年をネタにしたワンマンショウコントを舞台で披露し始めます。
新人お笑い芸人発掘番組からテレビスターへ!
2010年から2011年にかけて素人参加型のお笑い番組『On n'demande qu'à en rire』に出演。
その活躍がドラマプロデューサーの目につき、2012年、ティーンエージャーの若者3人を主人公としたテレビコメディドラマ『Soda』に出演することに。
ティーンエイジャーの代名詞として大人気に
『Soda』で俳優として大成功したケブ・アダムは、2013年、バンデシネが原作のコメディ映画『Les Profs』で映画出演を果たします。
ケブ・アダムはティーンエイジャーの代名詞として、テレビ、映画、そして舞台へも活躍を広げていきました。
コメディ俳優としての成功
さらに、2015年にはクリスマスシーズンの映画として『アラジン ~新たなる冒険~(Les Nouvelles Aventures d'Aladin)』が公開され、フランス国内で大ヒット。
本格的な俳優としてキャリアをスタート
2022年には、フランスを代表する俳優ジェラール・ドパルデュー(Gérard Depardieu)と映画『Maison de retraite』で共演します。
ケブ・アダムは、刑務所に行く代わりに問題だらけの老人ホームで働くことになった元孤児の青年を演じ、俳優としての演技力も評価された作品となりました。
出演している新作映画もめじろ押し!今後の活躍の要チェックです!
まとめ
2016年にフランスで公開され、人気俳優ケブ・アダムが主演したことで大ヒットした映画『Amis Publics』。
余命いくばくもない弟の夢をかなえたいと立ち上がった兄のレオと、彼の親友たちのはちゃめちゃ計画が次第に若者に支持されていくという、奇想天外なコメディ映画。
最後には胸にグッとくるエピソードが待ち構えています。
若者が話すフランス語を聞くことができるため、フランス語学習者にとってはリスニング対策に最適な作品です。
ティーンエージャー向けの映画でデビューしましたケブ・アダムですが、ジェラール・ドパルデューと共演し大ヒットした映画『Maison de retraite』で、実力俳優の仲間入りを果たしました。
ちなみにこの作品には、カルト的人気のコメディ映画『奇人たちの晩餐会』で主人公の友人で同じく税務署に勤めるルシアン(Lucien)のダニエル・プレヴォスト(Daniel Prévost)、映画『92歳のパリジェンヌ』で自らの人生を決めたマドレーヌ(Madeleine)のマルト・ヴィラロンガ(Marthe Villalonga)、そして国籍・立場・年齢を超えた恋愛をコメディスタイルで描いた映画『ロミュアルドとジュリエット』で5人の子どもを育てるシングルマザーを演じたフィルミーヌ・リシャール(Firmine Richard)が、一癖も二癖もある老人ホームの入居者を演じています。
・フランス映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ・キャストとフランス語ジョーク
・フランス映画『92歳のパリジェンヌ』のあらすじと、映画化までの3つのエピソード
・『ロミュアルドとジュリエット』のあらすじと映画を支えた女性監督と出演キャストの秘話
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。