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2024年のパリ・オリンピックでは、史上初めての試みとしてセーヌ川での開会式が開かれるということで、大きな話題になっています。
その開会式に出演するアーティストとして、早い時期から噂になっていたのは「アヤ・ナカムラ」という歌手です。
「アヤ・ナカムラ」と聞くと、「日本人なの?それとも日系人?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、アヤ・ナカムラとはどのようなアーティストなのか人物像を紹介するとともに、オリンピック開会式の出演者候補になった理由についてご紹介します。
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アヤ・ナカムラとは日系人なの?
アヤ・ナカムラと聞くと日系人のように思えますが、実際にはマリ共和国出身の黒人アーティストで、日本人との血縁関係は全くありません。
西アフリカにあるマリ共和国のバマコという街で生まれ、幼少期に両親と共にフランスに移住してきました。
「アヤ」は本名ですが、「ナカムラ」は彼女の好きなテレビドラマシリーズ「HEROES」に出てくる「ヒロ・ナカムラ」という登場人物から取られているそうです。
本名は「アヤ・ダニオコ」(Aya Danioko)とのこと。
ちなみに、「アヤ」は和名ではなく、アラビア語に由来しているそうです。
「アヤ・ナカムラ」はどんなジャンルのアーティスト?
彼女の音楽のジャンルは「アフロ・ポップ」や「アフロ・トラップ」などと紹介されています。
アフリカで生まれた音楽と、ラップやヒップホップを融合させた新しいジャンルで、近年フランスで流行しているようです。
その中でも、彼女は西アフリカの音楽と自分の好きないろいろな音を融合させていくという、型にとらわれない独自のスタイルを持っています。
フランス語、アラビア語、マリのバンバラ語を歌詞に用いるといった自由さも、彼女の音楽をユニークなものにしているようです。
どのような音楽なのか、ご興味のある方はこちらをどうぞお聴きになってみてください。
この『ジャジャ』 « Diadia »という曲は、2024年7月時点で9.6億回以上も視聴されており、人気の高さが伺えます。
レゲエやラップ、R&Bのような要素もあり、ポップで楽しそうな曲調ですが、男性にこびない現代女性の強さを歌詞で表現していて、そのギャップも人気の秘密かもしれません。
アヤ・ナカムラがパリ・オリンピック開会式の出演候補になったのはどうして?
オリンピックの開会式では、開催国を代表する歌手やアーティストが出演します。
アヤ・ナカムラがパリ・オリンピック開会式への出演候補者として早くから噂されていたのは、マクロン大統領が彼女の名前を挙げたためです。
しかし、彼女のことを「フランスを代表するアーティスト」としては認めない一部の人たちから批判の声が上がりました。
そしてその批判に対して、今度は「人種差別ではないか!?」と批判に対する批判意見も出るなど、フランス国内で大きな議論の的になってしまいました。
もちろんアヤ・ナカムラを支持する人たちも多くいるようです。
フランスのマクロン大統領は「彼女が五輪の開会式もしくは閉会式にふさわしいのは間違いない」と述べたようです。(参考 : 時事通信ニュース『マクロン大統領、仏歌手ナカムラさんのパリ五輪登場を支持』)
マクロン大統領が「オンライン上で最もストリーミング回数の多いフランス語圏歌手である」と述べていることからもわかるとおり、その知名度や大きな影響力から、彼女を「現代フランスを代表するスーパースター」とみなす人も少なくないようです。
こういった議論の中でも、本人はあまり気にすることなく、自分らしさを前面に出した音楽活動を続けているようです。
パリオリンピック開会式で歌うアーティストは誰?フランス人の歌ってほしい歌手ランキングTOP5!
まとめ
この記事では「パリ・オリンピックの開会式に登場すると言われているアヤ・ナカムラとはどのような人物なのか」ということをご紹介しました。
「日本人のような名前を持ちながら、マリ共和国出身でフランス育ち」という経歴に興味を惹かれた方もおられるかもしれません。
この機会に独自の世界観を持つ「アヤ・ナカムラ」の作品に触れてみるのはいかがでしょうか。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。