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近年は日本人が留学や観光でフランスに遊びに行く機会も、日本にやってくるフランス人の数も増えています。
そんな中、フランス人と出会い、恋人として付き合う日本人も珍しくなくなってきています。
フランス人と付き合いだしたことがきっかけで、フランス語を本格的に学び始めるという方も多いことでしょう。
この記事では、フランス人の恋人と付き合う際に役立つフランス語の習得法と、カップルの絆を強くする会話法についてご紹介します。
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恋人とのフランス語は試験対策のフランス語とは違う生のフランス語!
試験勉強のために必要とされるフランス語と、恋人との会話のために必要とされるフランス語は全く違います。
仏検や大学受験のための勉強であれば、過去問から出題傾向の高い単語や熟語を勉強するのが効果的ですが、恋人との会話力を高めるのであれば、スラングを含めた、口語フランス語の習得が鍵になります。
恋人と話す時に使うフランス語は、仏検や大学受験で学ぶ「正しいフランス語」ではなく、多少「くだけた」フランス語です。
そのため、「お勉強」では覚えることのない日常会話としてのフランス語表現を学ぶ必要があります。
フランス人の恋人と話す時にはダイレクトに感情や考えを表現すること
日本人は「一を聞いて十を知る」といった文化がありますが、フランス人は「言わなければわからない」といった考え方が一般的です。
そのため、フランス人の恋人と付き合うには、自分の意見をしっかりと言えることが大切です。
実際、国際結婚をしている人たちは、自分の意見を相手に伝えるということをとても重視している傾向がありますし、その方が上手くいきます。
行間を読むとか空気を読むということをフランス人に期待してもなかなか上手くいかないので、はっきりと思いや考えを伝えるようにするのがフランス人と付き合うコツです。
しかし、日本語でも自分の思っていることをダイレクトに伝えることは難しいのに、フランス語でとなると更に困難ですよね。
母国語ではないため、言葉の壁というものもありますので、フランス語で自分の思っていること上手く言えるようになるのはなかなか難しいことでしょう。
しかし、恋人ときちんと「言葉」でコミュニケーションが出来ないと、カップルとしては長続きしません。
目と目で通じ合い、ボディーランゲージでなんとかなるのは、最初のうちだけです。
フランス人との恋愛を成熟させるためには、しっかりとフランス語力を鍛える必要があります。
口語フランス語を身につけるには映画が一番!
恋人とのコミュニケーションで必要とされるフランス語は、お勉強用のフランス語ではなく、口語フランス語であると上述しましたが、口語フランス語を学べるテキストや教材は残念ながらあまり多くありません。
恋人間の実践的なフランス語会話を学ぶのに役立つのは、テキストブックではなく、ロマンス映画です。
恋愛もの映画は、カップルのロマンチックな会話から痴話げんかまで、幅広いシチュエーションでの会話が収録されているので、直ぐに実践で使えるフレーズの宝庫です。
自分たちのシチュエーションで役に立つフレーズを、ロマンス映画で使われている言い回しの中からピックアップして覚えるというのが口語フランス語を楽しみながら身につけるのに良い方法です。
相手の話をよく理解するためにリスニング力をつける
フランス人と付き合う上で必要とされるのはスピーキング能力だけではありません。
相手の話をよく理解するためには、リスニング能力とても重要です。
しかしフランス語のリスニング力が低いと、相手の話をしっかりと聞くのは大変難しいことです。
付き合い始めでフランス語力がまだ低い時は、話が通じなくても、相手も「そうゆうもんだ」と思ってくれるでしょうが、ある程度フランス語がわかるレベルになってきたら、特に注意が必要です
ある程度フランス語を理解し始めると、相手は勝手に「かなり分かっている」という前提で話を勧める傾向にあります。
もちろん、その期待に応えることができればよいのですが、「ある程度分かるレベル」ということは、「ある程度分からないレベル」でもあります。
しかし、「ある程度分からない」ということを相手がきちんと理解していない場合、「言っているから分かってくれている」と勝手に解釈されることがあります。
実際には分かっていないのに分かっているふりをすると、この傾向は特に強くなります。
そして国際恋愛のカップルの多くは、この段階の時に、誤解からの喧嘩を多発させやすいので注意が必要です。
一刻も早く、「ある程度分かるレベル」から、「しっかり分かる」レベルに移行しないと、リスニング力の欠如がカップルの破局の原因になりかねません。
これを避けるためには、ロマンス映画に限らず様々なジャンルの映画も利用して、とにかくリスニング力と語彙力を身につけることです。
フランス語にはリエゾンやアンシェヌマンがあるため、書いてあれば理解できる単語でも、話されると分からなくなってしまうということがあります。
そこでリエゾンやアンシェヌマンに慣れる必要があるのですが、その勉強法として役立つのが、音声も字幕も両方共フランス語にして映画やドラマを見るという方法です。
登場人物のセリフとフランス語で聞きつつ、目でフランス語の文章を追うと、どこでリエゾンやアンシェヌマンがされているのかよく分かるようになります。
フランス語独特な細かなニュアンスを学ぶ
恋人と話をしていると、自分の小さい頃や仕事や学校でどのようなことが起こっているのかなど、様々な話をすることでしょう。
そんな時、ちょっとしたニュアンスの違いから話が噛み合わない、ということがあるかもしれません。
例えば、フランス語には「sans doute」という表現がありますが、このフレーズはそれぞれの単語を分解して「sans(~無し)」と「doute(疑い)」を分けて理解していると大変です。
sans は英語でいえば「without」、「doute」は「doubt」になりますので、「sans doute」は英語に直訳すると「without doubt」となり、和訳は「疑いなく・間違いなく」という意味になります。
しかし、フランス語の「sans doute」の意味はもっと柔らかくて、「きっと、おそらく、たぶん」という不確かさを含む意味になります。
古語としてのフランス語では、「sans doute」は文字通り「疑いもなく」という意味なのですが、現代フランス語においては「疑いもなく」という意味はなく、「おそらく」という意味に変わっているのです。
例えば、「この珍しいお菓子(地域限定品でパリでは売っていない)、どこで買えるかな?」と恋人に尋ねて、恋人が「sans doute à Paris」と回答したとしましょう。
このとき「sans doute」を「間違いなく」を誤解して、友達に「来週恋人とパリに行ったら、この珍しいお菓子、絶対にみんなにお土産に買ってくね♪」なんて約束してしまうと大変です。
地域限定品であることを知らない恋人は、「おそらく」という意味で「sans doute à Paris」と回答しているわけですから、恋人としてはその言葉に責任感をあまり感じていません。
一方で「間違いなくパリにある」と教えてもらったと勘違いして、
「間違いなくパリにあるって言ったじゃない!なんで売ってないの!?友達に絶対買って帰るって約束したのに、どうしてくれるのよ!キー!」
なんて恋人に言ってしまうと、
「いや、絶対にあるなんて言ってないし!「おそらくね」って言ったじゃん。」
と、パリの旅行先で喧嘩になりかねません。
なお、「sans doute à Paris」という恋人の回答に対して、「t'es sûr?」と念押して、「oui, sans aucun doute」と恋人が回答していのであれば、恋人に多少責任を追求しても大丈夫です。
「sans aucun doute」というフレーズは、「疑いなく・間違いなく」という意味になるからです。
(もっとも、たとえ「sans aucun doute」と恋人が言っていたとしても、「sans aucun douteって言ってたじゃん!!!」と責任を追求するのは、あまりおすすめしませんが。)
このように、単語からの直訳とは意味やニュアンスが異なるフレーズは、受験勉強や資格勉強で学ぶのは容易ではありません。
フランス人との生の会話を通して初めて、その言葉やフレーズの真の意味がわかるという単語は他にも多くありますので、誤解から生じる喧嘩を避けるためには、生のフランス語を多く覚えることが重要です。
フランス人の恋人と話をしているときに、「なんだか通じていない」、「どうやら誤解されている気がする」、と感じた場合は、すぐにどのように相手が理解したのか確認をしましょう。
すぐに確認すれば、誤解を防ぐことも出来ますし、自分のフランス語のフレーズの矯正にもつながるので一石二鳥です。
逆に「まぁいいか」とスルーしてしまうと、誤解されてしまう上に、自分の語学力も伸びないままで良いことはありません。
間違いを恥ずかしがらずにどんどん話す
微妙なニュアンスの違いで誤解されるリスクがあるなんて書いてしまうと、フランス語で会話するのが怖くなったり、間違いを恐れて話せなくなってしまうかもしれませんが、誤解を恐れずにどんどん話しましょう。
母国語ではない言語を習得しようとするわけですから、多少間違えることがあってもおかしくはありません。
もちろん、「通じない」「誤解されてしまった」「誤解してしまった」「笑われてしまった」などということはきっと沢山あるかと思いますが、恐れず、恥ずかしがらないことが大切です。
そもそも、間違えてこそ人は学び、「次は間違えないように!」と、成長できるのですから。
まとめ
フランス人の恋人とのコミュニケーションを円滑にするためには、受験勉強や仏検対策でのフランス語の勉強だけでは上手く行きません。
試験で求められるフランス語と、口語フランス語では使われる単語やフレーズが異なるからです。
上述の例として上げた「t'es sûr?」というフレーズも、試験では「tu es sûr?」と書かないとバツになりますが、日常会話で使われるのは「tu es sûr?」ではなく「t'es sûr?」です。
フランス映画やドラマから自然な表現を多く吸収し、どんどん自分たちの会話の中に取り入れて学んでいくのが良いでしょう。