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絶望の先には何があるのか?
突然ですが、あなたは大切なものを失ったことはありますか?
それは誰かからのプレゼントであったり、恋人であったり、仕事であったり……
人生の中で訪れる「絶望の瞬間」に、多くの方は自暴自棄になってしまうかもしれません。
そんな辛い時に見ていただきたいのが、この記事でご紹介する映画『君と歩く世界(原題: De rouille et d'os)』です!
主人公は、元キックボクサーで自暴自棄になっているアリ(Ali)と、男性を誘惑してはポイッと捨ててしまうステファニー(Stéphanie)。
なんの接点もない二人が知り合い、絶望に陥り、そこから這い上がっていく姿を見事に描いた作品です。
それでは映画『君と歩く世界』のあらすじと、主人公のアリを演じた国際的に活躍するベルギー人俳優マティアス・スーナールツ(Matthias Schoenaerts)をご紹介します!
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失わなければ気が付かなかった大切なもの……映画『君と歩く世界』のあらすじ
ベルギーの国道に、小さな少年をヒョイっと軽々肩に担いだ男がヒッチハイクをしていました。
男の名はアリ、そして小さな少年は彼の息子のサム(Sam)。
アリは、キックボクシングでチャンピオンベルトも巻いたことのある実力を持つ選手でしたが、あることがきっかけでガラガラと人生が転落してしまい、息子のサムとともにホームレスのような生活を送っていたのです。
なんとかお金を稼ぐため、姉のアンナ(Anna)が住むカンヌとニースの間に位置する地中海沿いの街、アンティーブ(Antibes)へ向かうことに。
途中、ポイッと捨てられた食べ物を拾い空腹を満たし、店では電化製品をガバッと盗みながら、なんとか義理の兄のリシャール(Richard)と再会。
アンナとリシャールの好意で、敷地内にあるガレージを改造して生活することになります。
姉夫妻もまた、勤め先のスーパーで禁止されている食品廃棄物をコソコソと持ち帰りながら、決して裕福とは言えない生活を送っていました。
しばらくすると、アリは格闘家としてのキャリアが認められ、すぐに警備員の仕事を見つけることができます。
出勤初日は、人気のあるナイトクラブへの配置でした。
酔っ払いの相手などをしながら夜も深まった頃、突然男の怒鳴り声が響きます。
ガヤガヤと集まった人だかりの中へ向かうと、鼻血を流してバタッと倒れている美しい女性ステファニーの姿が。
殴られフラフラになっているステファニーの代わりに車を運転し、自宅に送ることにしたアリですが……
世界で活躍するベルギー人俳優マティアス・スーナールツ
荒れた生活を送る主人公アリを演じたマティアス・スーナールツ(以下、マティアス)。
2022年の今、アメリカで最も活躍しているヨーロッパ人俳優の一人です。
ここでは、今後最も活躍が期待さているベルギー人俳優マティアスをご紹介します。
国民的スターを父親にもつ二世俳優
1977年、ベルギーのフランドル地方の街アンヴェール(Anvers、英語読みはアントワープAntwerp)でマティアスは生まれます。
父親は、フラマン語圏を代表する人気俳優ジュリアン・スーナールツ(Julien Schoenaerts)。
母親がフランス語圏のベルギー人だったこともあり、幼い頃からフラマン語とフランス語、そして英語が話せたそうです。
父子共演で映画デビュー
1992年、15歳だったマティアスは、19世紀に実在したカトリック教会の神父をモデルにした映画『Daens』で、父親のジュリアン・スーナールツと共演し映画デビューを果たします。
ベルギーからフランスへ
その後も、コンスタントにフラマン語圏のベルギー映画に出演。
2011年、マティアスが主役を務めた映画『Bullhead』がベルギー国内で大ヒット。
この映画での演技が本作品の監督ジャック・オーディアール(Jacques Audiard)の目に止まり、フランスではまだ無名であったにも関わらず、すでに世界的スターであったマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)の相手役に抜擢されたのです。
そしてフランスからハリウッドへ
2015年、ドイツ人の人気女優ダイアン・クルーガー(Diane Krüger)とともに、フランス・ベルギー映画の『ラスト・ボディガード(Maryland)』へ出演。
この作品もカンヌ映画祭で注目を集めたことにより、ハリウッドからのオファーが増え始めます。
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ちなみにダイアン・クルーガーの元夫は、マリオン・コティヤールの現夫ギョーム・カネ(Guillaume Canet)……セレブの世界は狭い!
余談ですが、同年に出演した英・米・独合作映画『リリーのすべて(The Danish Girl)』に出演したマティアスは、「ロシアのプーチン大統領に似ている!」と日本でも話題になりました!
マティアスの出演最新作は、日本でも公開されたシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)出演のNetflix映画『オールド・ガード(The Old Guard)』です。
まとめ
自らどん底に身を置いていた元ボクサーのアリと、自分勝手に生きてきたステファニーが絶望の淵から希望を見いだしていく姿を描いたフランス映画『君と歩く世界』。
俗語が多いセリフを理解するのに時間がかかるかもしれませんが、これが聞き取れるようになったらフランス語上級者です!
2012年制作の本作品に出演した頃は無名だったマティアス・スーナールツですが、2022年現在ではフランスだけでなく、アメリカでも活躍する国際的人気俳優に成長しました。
現代フランス映画の代表作の一つ『君と歩く世界』。
大切なものを失ったことがある人におすすめの映画です。
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。