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人生に、急にフランス語の世界が飛び込んでくることがあります。
フランスにある支社へ急に出張に行かなければならない、彼女から「新婚旅行では憧れのパリに行きたい」と言われた、大学の第二外国語としてフランス語を選択したといった様々な理由があるでしょう。
しかし、フランス語の知識は全くないとなると、一体どこから手を付けたらいいのだろうかと悩んでしまうものです。
この記事では、フランス語の知識が全くのゼロでも、短期間で使えるフランス語を身につけるためにおすすめの教材を一冊ご紹介いたします。
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フランス語学習の初心者が教材選びに苦労する理由
フランス語学習の初心者が、短期間で効率的にフランス語を学習したいという場合、特に教材選びが難しいと感じるかもしれません。
フランス語学習のための教材は、文法書、会話集、単語集、書き込みワーク式問題集といった様々な種類が出版されています。
種類が豊富なだけに、どれを選んだらよいのか迷ってしまうことがあります。
難しい文法の説明ばかりですと、フランス語の学習そのものに挫折してしまいがちです。
会話を中心にした教材では、全くの初心者には難しいということがあります。
ゆっくりと書店で手に取って教材を見ることができれば、自分にぴったりのものが見つかるかもしれません。
しかし、3か月後の新婚旅行でフランスに行く、急なフランスへの出張が決まった、来週からフランス語の授業が始まるといった時には、書店やネットで教材を選ぶ時間さえ惜しいかもしれません。
たくさんの単語を覚える時間も、ゆっくりと問題集を解いている時間もないでしょう。
そこで、フランス語学習の初心者が、短期間でフランス語を身につけるのに、私がおすすめする入門書は、『カラー版CD付き フランス語が面白いほど身につく本』(2011年発行、中野久夫著)です。
『フランス語が面白いほど身につく本』をフランス語学習の初心者におすすめする理由
こちらの本にはフランス語の知識が全くのゼロという方でも、フランス語が使えるようになる工夫が凝らされています。
私が特に感心したのは、趣向の凝らされた章立てと役立ちそうなフランス語例文の豊富さです。
章立ての工夫
章立ては、「1.発音のしかた」「2.基本単語」「3.文法」「4.旅行会話」「5.動詞の用法」となっています。
フランス語学習の初心者に不可欠である、発音、単語、文法、会話といったポイントを短期間で効率的に学ぶことができます。
1章の「発音のしかた」では、難しいといわれることの多いフランス語の発音のしかたについて、唇と舌の位置、口の開き方を図解入りで解説してくれています。
2章では、基本的な単語やよく使う身近な単語が紹介されています。
3章の「文法」編では、個性的な例文を基にフランス語の基本的な文法を学ぶことができます。
たとえば、次のような例文があります。
Tous les Chemins mènent à Rome.
すべての道はローマに通ず。
(出典:『フランス語が面白いほど身につく本』中野久夫)
元々はイタリア語の句をフランス語で説明しています。
例文が個性的なので、文法事項も楽しく勉強していけます。
4章の「旅行会話」編では、機内での会話から始まり、街歩きをする時にも実際に使えそうな会話文がたくさん載せられています。
最初の1~3章をしっかり学習することで、「旅行会話」に自然に移行できるように作られています。
5章では、フランス語学習に欠かせない「動詞の用法」がわかりやすい挿絵入りで説明されています。
このように、一般的な入門書の章立てとは異なる構成の仕方には、全くの初心者であっても短期間で効率的にフランス語を学習できるよう趣向が凝らされています。
使えるフランス語が学べる工夫
特に4章の「旅行会話」編では、実際に現地で使えそうな例文がたくさん紹介されています。
たとえば、次のような例文があります。
Y a-t-il des resraurants japonais près d’ici?
このへんに日本料理店はありますか。
Qu’est-ce que vous recommandez aujourd’hui?
今日のおすすめ品は何ですか。
Quelles sortes de bières avez-vous?
どんなビールがありますか。
(出典:『フランス語が面白いほど身につく本』中野久夫)
どの例文も、なかなか気が利いていると思いませんか?
このような例文を読むだけでも、フランスの街を歩いて、ステキなお店を探したり、おしゃれなレストランで席について、美味しそうな料理を探したりしている自分が目に浮かびます。
しかも、多くの旅行会話集とは異なり、この本では会話一つ一つに解説がつけられています。
しっかりと会話の意味を理解して覚えていけるという利点があります。
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単にフランス語を学習するというだけにとどまらず、実際に覚えたフランス語をさっそく使っていける工夫が随所に見られます。
『フランス語が面白いほど身につく本』を使った学習法
フランス語の知識が全くない初心者の方には、1章から順に学習していくことをおすすめいたします。
この本を一冊学び終えるころには、フランス語の世界を大まかに知るだけでなく、実際に使えるフランス語を身につけることができるでしょう。
大学の第二外国語でフランス語をとったけれど、文法事項の理解が難しいという方には、特に3章、5章を重点的に学習してみることをおすすめいたします。
単位の修得に役立つだけでなく、実際にフランスへ行きたくなってしまうかもしれません。
まとめ
この記事では、全くの初心者が、短期間で使えるフランス語を身につけるのにおすすめの入門書をご紹介いたしました。
使えるフランス語を身につけてほしいという著者の思いがたくさん詰まった本書を活用して、ぜひ楽しいフランス語の世界を探検してみてください。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。