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映画史上、最も衝撃なハッピーエンド!
みなさんは、イベントを「ぼっち」で過ごしたことはありませんか?
特にイベントが盛りだくさんな12月は、独り身には切ない時期ですよね。
「人の幸せなんて大嫌い!」
と思わず叫びたくなる方に、ぜひ一度みていただきたい映画、それが『サンタクロースはゲス野郎(Le père Noël est une ordure)』です!
1982年に上映された本作品は、フランス人なら誰もが知っているコメディ映画。
毎年クリスマスシーズンにテレビ放送され、高視聴率を上げています。
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それでは早速、映画『サンタクロースはゲス野郎』のあらすじと、知られざる5つのエピソードをご紹介します!
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衝撃・笑撃の88分!映画『サンタクロースはゲス野郎』のあらすじ
パリの環状線近くに建てられたプレハブ小屋に、ウサギや鶏と住むフェリックス(Félix)と彼女であり妊婦のジョゼット(Josette)。
荒っぽくガミガミと口喧嘩が絶えない二人は、別れたりくっついたりを繰り返すカップル。
クリスマスイブの夜。
家族連れでワイワイ賑わうギャラリー・ラファイエット百貨店前で、「サンタクロース」の格好をしながら風俗店のチラシ配りをしていたフェリックスでしたが、帰宅した途端ジョゼットと大喧嘩!
嫌気がさしたジョゼットは、荷物をまとめてバッと家を飛び出してしまいます。
行くところがないジョゼットは、いつも悩みを相談しているアソシエーション「SOS-命の電話相談室」に電話をかけるのですが、なかなかつながりません。
その頃、「SOS-命の電話相談室」の事務所には、お人好しのテレーズ(Thérèse)と事務所の責任者であるマリー=アンジュ(Marie-Ange)が、リンリンと鳴る電話の対応に追われていました。
しばらくすると、テレーズと一緒に夜間を担当するピエール(Pierre)がバタバタとあわてて到着します。
そしてこの年の「クリスマスイブ」は、みんなにとって忘れられない夜になるのです……
映画『サンタクロースはゲス野郎』の知られざる5つのエピソード
もともとはお笑い劇団「スプランディード」の人気演目だった『サンタクロースはゲス野郎』。
ここでは、そんなカルト的人気を誇る本作品の知られざる5つのエピソードをご紹介します。
映画館ではヒットしなかった
1974年の『レ・ブロンゼ〜日焼けした連中(Les Bronzés)』の大ヒットに伴い、次々と「スプランディード」メンバーが映画界で活躍するようになりました。
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ヒットを出し続けていた彼らですが、映画『サンタクロースはゲス野郎』は、メンバーの期待とは裏腹に、興行収入は振るわなかったのです。
タイトルを隠して撮影許可を申請
屋外での撮影許可をパリ市役所に申請する際、『サンタクロースはゲス野郎』というタイトルでは「下品」すぎて許可が降りないだろうと考えた撮影スタッフ。
そのため、申請書類には「レ・ブロンゼ〜クリスマスを祝う(Les Bronzés fêtent Noël)」とウソのタイトルを書いて提出したそうです。
公共交通機関に宣伝ポスターが貼れなかった
パリでは通常、映画やお芝居、コンサートの宣伝ポスターは、地下鉄のホームや通路、バスの側面に掲載できます。
ところが『サンタクロースはゲス野郎』というタイトルが「下品」だという理由で、申請が却下されてしまいました!
ピエールは実在する人物!?
「SOS-命の電話相談室」で働く、気取った相談員ピエール。
そんな彼を演じたティエリー・ラルミット(Thierry Lhermitte)は、ピエールを演じるにあたって、牧師であり「電話相談室」でボランティアとして働く、マリ=アンヌ・シャゼル(Marie-Anne Chazel)のお父さんを参考にしたそうです。
『サンタクロースはゲス野郎』にハリウッド版がある!
本作品公開の2年後、1994年に『ミックス・ナッツ/イブに逢えたら(Mixed Nuts)』として、ハリウッドでリメイクされました!
スティーヴ・マーティン(Steve Martin)やアダム・サンドラー(Adam Sandler)など、豪華俳優陣が出演しています。
まとめ
1982年に公開された映画『サンタクロースはゲス野郎』は、「クリスマス映画=ファミリー向け」というそれまでの常識を打ち破り、都会に住む孤独な人たちを面白おかしく皮肉ったコメディ作品です。
日本人の私たちから見ると「え?!」と驚くことが大変多いストーリー展開ですが、フランスでは毎年必ずクリスマスシーズンにテレビ放送され、高視聴率をキープしています。
俗語が非常に多いため、中級以上のフランス語学習者におすすめです。
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日本語に訳されていない作品が多いですが、この機会にぜひご覧ください。
おまけ
『サンタクロースはゲス野郎』にまつわる動画を2つご紹介します。
舞台『サンタクロースはゲス野郎』
舞台演目だった本作品の動画が、なんと全編公開されています!
第46回セザール賞
2021年に第46回セザール賞で、長年の映画界への貢献が評価された「スプランディード」メンバー。
授賞式でのティエリー・ラルミットの衣装に注目!
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。