80年代ファンにおすすめのフランス映画『サブウェイ』のあらすじと【キャスティングの秘密】とは

人間はとてもややこしい……まるでパリの地下鉄のように!

2020年あたりから、世界的ブームになっている、40代以上には懐かしく、若者には新しい「80年代カルチャー」のリバイバル。

自由奔放な80年代が大好きな人におすすめなのが、映画『サブウェイ(Subway)』です!

こんにちは!80年代のフレンチカルチャーのカッコよさを伝えたいカタクリです!

アメリカの若者文化が伝わる過程で、独自にカスタマイズされて行ったので、国によって面白い発展をしていきます。

1985年、当時若干25歳だったリュック・ベンソン(Luc Besson)監督の2本目の長編映画にして、最初のヒット作となりました。

それでは早速、本作品のあらすじと【キャスティングの秘密】をご紹介します!

なんでもありだからかっこいい!映画『サブウェイ』のあらすじ

パリの街中をブーンと、物凄いスピードでカーチェイスをしている2台の車。

先頭を走る車には金髪の若い男フレッド(Fred)、追う車には4人の銃を持った男が乗っていました。

フレッドは駅の入り口にドカンと突っ込むと、車を乗り捨て、そのまま地下鉄に逃げ込みます。

同じ頃、パリの地下鉄の通路には、ドラムのスティックをクルクルまわしながら歩いている奇妙な男と、ローラースケートに乗りながらスイスイと移動する男がポンと手を合わせていました。

この2人と入れ違うように、追っ手を巻いたフレッドは、地下鉄の通路に入り込みます。

公衆電話から、彼が盗み撮った書類の「持ち主」に電話をかけ「書類を返してほしければ、今夜10時にお金を持って地下鉄のホームに来るように」と伝言。

しばらくすると、約束の時間に、華やかな服を着た美しい女性エレナ(Hélénaが、アタッシェケースを持って現れたのです。

アタッシェケースに「偽物の書類」を入れエレナに渡したところで、銃を持った追っ手に捕まりそうになるフレッド

身をかわし、ちょうど来た電車の前にピョンと飛び込み、フレッドは線路の間に身を隠します。

線路の間に通路を見つけ、どんどん奥に入っていくと、なんと先ほどローラースケートに乗っていた男と出会うのですが……

『サブウェイ』の予告編です!

キャスティングの秘密

この映画の魅力は何と言ってもキャスティングです!

2021年の現在から見ると、豪華なスターが勢揃いですが、本作品の撮影当時はほとんど全員無名でした。

ここでは、魅力いっぱいの映画『サブウェイ』をより楽しむために、知っておきたい【キャスティングの秘密】をみていきましょう!

エレナ役は、イギリスの女優シャーロット・ランプリング?!

ベッソン監督は、本作品を各段階で、シャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)エレナ役として考えていました。

シャーロット・ランプリングはフランス映画界でも活躍する、人気のイギリス人女優です!

しかし、当時の夫でありフランスを代表するシンセサイザー奏者ジャン・ミッシェル・ジャール(Jean-Michel Jarre)の採用を強く進めたランプリングと、作曲家のエリック・セラ(Éric Serra)を起用したいベッソン監督の意見が合わずに、交渉が決裂。

ちなみに、ランプリングジャールは1998年に離婚するまで、20年連れ添ったおしどり夫婦として有名でした。

ジャールの曲を歌っているランプリングのレアな動画もチェックしてみてください!

そこで、ベッソン監督は、以前に仕事をしたことがあるイザベル・アジャーニ(Isabelle Adjani )に白羽の矢を立てたのです。

ちなみにエリック・セラは、その後も多くのベッソン監督作品の音楽を担当し、1986年の映画『グラン・ブルー』でセザール賞を受賞しました!

フレッド役は、歌手のスティングだった?!

一方、フレッド役は当初フランソワ・クリュゼ(François Cluzet)を考えていたベッソン監督でしたが、制作・配給会社から「無名すぎる!」という理由で、採用を却下されてしまいます。

日本でも大ヒットした2011年の映画『最強のふたり』で、車椅子に乗っていたフィリップを演じていたクリュゼですが、1985年当時は駆け出しの俳優でした!

シナリオを詰めて行く時点で浮かんだのが、「The Police」のトリオバンドで活躍していた歌手のスティング(Sting)です。

スティング自身は出演に前向きな姿勢でしたが、すでに組まれていたコンサートスケジュールと撮影予定時期が合わず、出演をキャンセル。

当時のスティングのインタビュー動画です!フレッドのイメージそのまま!

その後、ベッソン監督は、再度クリュゼノ起用を試みますが、やはり制作・配給会社からはOKが出ず。

そんな時に、エレナ役が決まっていたイザベル・アジャーニのエージェント会社から、フランス系アメリカ人俳優のクリストファー・ランバート(Christopher Lambert)を紹介されます。

出世作となる『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説(Greystoke: The Legend of Tarzan, Lord of the Apes)』は、『サブウェイ』企画段階ではフランスでは未公開だったため、ランバートもまた当時は無名の俳優でした。

しかし、ランバートと会った瞬間、ベッソン監督は一目惚れ!

制作・配給会社を説得し、見事契約を結ぶことになったのです。

『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』のランバート、かっこいいです!

映画のキャスティングの裏舞台、なかなかドラマがありますよね。

この記事でご紹介したようなキャスティングを手掛けるエージェントにスポットライトを当てたフランスドラマに『エージェント物語』があります。

毎回実物の俳優が登場し、俳優のキャスティングを巡った映画製作の裏舞台をテーマにしてますので、キャスティングの裏舞台に興味ある方ならハマること間違いないでしょう。

まとめ

1985年に上映された映画『サブウェイ』

世界的に活躍するリュック・ベッソン監督にとって2本目の長編映画にして、最初のヒット作。

撮影当時は25歳の若手監督だった彼が、本作品で一気に有名になりました。

その他にも、主演のクリストファー・ランバートをはじめ、ジャン・レノ(Jean Reno)、ジャン=ユーグ・アングラード(Jean-Hugues Anglade)など、フランスを代表する俳優陣たちの無名時代をみることができます。

セリフがとても凝ってとってもかっこいいため、フランス語学習者の初級は日本語吹き替えでストーリーを楽しみ、中級は日本語字幕でみたあと、フランス語字幕でみることをお勧めします。

本作品上映から35年後に「発見」された、メーキング動画がユーチューブで見ることができます!

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