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フランス語学習が進んでくると、「検定や試験を受けて、自分のフランス語力の力試ししてみたい!」と思い始める方もいらしゃることでしょう。
フランス語の検定試験と言うと、日本では「仏検」つまり実用フランス語技能検定試験が有名です。
しかし、実は世界的に知名度が高いのは、“DELF”や“DALF”です。
DELFやDALFはフランス国民教育省が運営している資格試験であるため、「なんだか難しそうで、自分はまだまだ受けられない」と思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな風に思っている方に、「DELF/DALFとはどんな試験なのか?」「DELF/DALFを受験するメリットとは何か?」についてご紹介いたします。
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DELF/DALFとは?
こんにちは。アリスです。まずはDELFとDALFについてご紹介します。
DELF/DALFは、フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格で、一度取得したら、一生有効です。(参考:日本フランス語試験管理センター「DELF・DALFとは?」)
正式名称は、DELFが《Diplôme d’études en langue française》(フランス語学力資格試験)、DALFが《Diplôme approfondi de langue française》(フランス語上級学力資格試験)です。
仏検と同様、DELF/DALFも試験はレベル別で、A1、A2、B1、B2、C1、C2という6レベルに分けられています。
DELFとDALFの違いは、このレベルの違いです。
DALF:C1とC2
DELFとDALFの試験は、年に2回、春と秋に行われます。
もちろん仏検とは異なる特徴もあります。
DELF/DALFの特徴
筆頭に挙げられるDELF/DALFの特徴は、問題文や試験説明など試験自体がすべてフランス語で行われることです。
また、仏検では、3・4・5級には面接試験がありませんが、DELF/DALFでは、全てのレベルにおいて聴解、読解に加えて、文書作成と面接試験があります。
配点は4分野それぞれが各25点で、100点満点。
50点以上で合格です。
ただし、どの項目でも最低5点は取っておかないと、不合格となってしまいます。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能に関して、バランスの取れた力を身につけているかどうかが試されます。
DELF/DALFを受験するメリットとは?
DELF/DALFはフランス政府が公認した資格試験で、現在世界160か国以上で実施されています。
仏検は日本国内でしか通用しないことを考えると、「世界中で認められる」DELF/DALF受験のメリットは大きいと言えます。
具体的にどのようなメリットがあるでしょうか?
DELF/DALFの受験メリット1.留学に有利になる
フランス語圏への交換留学を望んでいる方は、DELF受験を早い時期から検討しましょう。
協定校が交換留学生の資格として定める語学能力の証明には、多くの場合、DELFが含まれています。
DELF B2の取得者は、フランスの大学に登録するための語学試験を免除されます。
さらに、DALF C1を取得すると、フランスの大学の学部に入学する際に義務付けられているフランス語能力評価試験が免除されます。
フランスの大学に進学して学びたいと考えている方にとって、DELF/DALF受験は夢を叶える第一歩になるでしょう。
メリット2.フランス語圏の国やフランス語を使う企業への就職に有利になる
DELF/DALFは、ほぼ世界中の国々の企業で資格として認められています。
DELF/DALFを資格として示すことができれば、就職や転職で有利になるでしょう。
就職活動の際には、DELF B2以上を求められることが多いようです。
DELF B2レベルに必要な力は次のようになっています。
DELF B2レベルでは、使用者はさらに自立の度合いを増し、自分の意見を主張するために筋道の通った議論の流れを作ることができ、自分の見解を展開し、交渉することができます。このレベルの受験者は、社交的な談話の中で流暢に会話を交わし、自分の間違いを自分で修正することができます。(出典:日本フランス語試験管理センター DELF B2)
フランス語はフランスだけでなく、ヨーロッパやアフリカといったフランス語圏の国で広く使われています。
「フランス語を使って仕事をしてみたい」と思っている方は、DELF/DALFを受験して、自分の世界を広げていきましょう!
メリット3.フランス国籍を取得したい時に、語学力を証明できる
「フランス語が大好きになったので、フランスに住みたい!」と思うようになることがあるかもしれません。
そのような時にも、DELF/DALFの資格は活躍します。
フランス国籍取得には数々の条件がありますが、その一つに「DELF B1以上を取得していること」という条件があります。
フランスで十分に生活できることを証明してくれる心強い味方になってくれるのです。
メリット4.フランス語学習のモチベーション維持につながる
DELF/DALFは、上述の通り、6つのレベルに分けられています。
これは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」という基準に沿ったものですので、自分のフランス語力がどれくらいあるのかを客観的に証明することができます。
入門レベルのDELF A1で求められている力は下記のようになっています。
DELF A1レベルでは入門の学習事項を評価します。言語使用のいわゆる「発見の」段階にある初歩のレベルにあたります。この段階の学習者は簡単なやりとりが可能で、自分や、身近な物事について話すことができます。(出典:日本フランス語試験管理センター DELF A1)
仏検でいうと、3級と同じくらいのレベルになります。
入門レベルから始まって、初級、中級、上級へと1つずつステップアップしていけますので、フランス語学習のモチベーションを維持するのに役立つでしょう。
まとめ
この記事では、「DELF/DALFとはどのような試験なのか?」「受験するメリットとは?」ということについてご紹介しました。
DELF/DALFを受験することにはたくさんのメリットがあります。
特にフランス語圏に留学を考えている方や、フランス語を活かした仕事に就きたい方には受験を強くおすすめします。
自分の学習進度に合わせて、初級レベルから受験できますので、積極的に受験を検討してみてはいかがでしょうか。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。