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「フランス語留学」というと、フランスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、実は「カナダ」もフランス語留学の選択肢になります。
この記事では、カナダでフランス語を学べる理由、カナダにフランス語留学するメリットとデメリットをご紹介いたします。
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なぜカナダでフランス語を学べるのか?
意外と知られていないのですが、カナダの公用語は英語とフランス語です。
公用語とは公の場での使用が定められている言語のことを言います。
例えば、カナダの街の看板、空港や公共機関の標識、商品パッケージなどは英語とフランス語の二か国語表記となっていることが多く、どちらの言語を話す人も平等に生活ができる工夫がされています。
また、どちらの言語も学べる環境が整っているので、多くの人が両方の言語を話すことができます。
2006年の国勢調査によると、英語もフランス語も話せる人は人口の17%以上と言われています。(参考:Statistics Canada)
「両方話せる人、案外少ないんじゃないの?」と思われたかもしれませんね。
公用語が二つあると言っても、カナダに住んでいる人すべてが両方の言語を話せるというわけではありません。
カナダには、英語圏の地域とフランス語圏の地域があり、州によって主に使われる言語が違ってきます。
トロントなどの英語圏の都市では英語が使われており、フランス語が話せなくても生活に困ることはありません。
一方、ケベック州などのフランス語圏では、多くの人が日常的にフランス語を使っています。
カナダの中でも特にフランス語圏の州を選んで留学すれば、フランス語を十分に学ぶことが可能になるということです。
ちなみに2006年の国勢調査結果に基づいて作成された英仏バイリンガルの割合を示した地図を見ますと、モントリオール周辺に居住するカナダ人の多くが英仏バイリンガルであることが分かります。
一方、英語圏に居住しているカナダ人で英仏バイリンガルな方は12%以下の地域が多く、フランス語圏では英語が通じる一方で、英語圏ではあまりフランス語が通じない実態が分かります。
カナダにフランス語留学するメリット
カナダにフランス語留学する代表的なメリットを4つご紹介します。
1.移民や外国人にやさしい
カナダは「移民大国」と呼ばれていて、世界中から多くの民族を受け入れてきた歴史を持っています。
それで、様々な価値観や個性、カルチャーを受け入れる寛容さがあると言われています。
もちろん人によって差はあると思いますが、外国人留学生に対してもフレンドリーに接してくれる人が多いのは魅力の一つと言えるでしょう。
2.英語もフランス語も通じる
フランス語にまだあまり自信がない初心者であれば、少なくとも英語が通じる環境であるという点はメリットになります。
フランス語圏であるケベック州では日常的にフランス語が使われてはいますが、モントリオールなどの都市では英語も通じますので安心です。
いきなりフランス語の洪水の中に放り込まれることに不安を感じる人は、カナダでフランス語留学を始めると良いかもしれません。
さらに、ニューブランズウィック州やケベック州の語学学校や大学付属の言語コースには、英語とフランス語の両言語を学べるコースもあります。
「せっかく留学するのであれば、一度に英語もフランス語も学びたい」という方にも、カナダは最適な環境と言えるでしょう。
3.生活費が安い
フランスやヨーロッパの国々に比べて、カナダは生活費が安いというのも魅力の1つです。
カナダの中でもケベック州は、家賃、物価共にそれほど高くないので、お勧めです。
4.治安が良い
外国での留学生活で、特に気になるのはこの治安ではないでしょうか。
もちろん今はどこに住んでいても犯罪やテロに巻き込まれることはありますし、絶対に安全と言い切ることはできません。
しかし、比較的「安全な国」として留学生からも選ばれているのがこのカナダです。
2019年時点での世界平和度指数ランキングでは、カナダには日本よりも上位で6位となっています。
カナダにフランス語留学するデメリット
カナダにフランス語留学する代表的なデメリットを4つご紹介します。
1.冬がとても寒い
カナダの冬はとても寒いことで有名です。
バンクーバーやビクトリアといった西海岸は比較的暖かいのですが、フランス語留学に適しているケベック州では、寒いときには気温がマイナス20度を下回ることもあります。
しっかりとしたコートや防水ブーツといった冬のアイテムや寒さ対策が必須です。
寒さに弱い方は、留学する時期を考えるようにされるとよいかもしれません。
2.フランス語に独特の訛りがある
カナダにはフランスからの移民が多く住んでいるため、独自に変化したフランス語の訛りがあると言われています。
しかし、多くの学校ではフランス人が講師を務めており、標準フランス語を学ぶことができますので、それほど心配はいらないでしょう。
街に出た時には、カナダ独特のフランス語訛りも多く耳にすることにできるので、いろいろな人の話すフランス語の発音や表現に慣れる機会とも捉えられるかもしれません。
3.英語もフランス語も学ぼうとして中途半端になってしまう
モントリオールやケベックでは英語とフランス語の両方を使うカナダ人が多く、バイリンガル国家だからと思って二か国語を一度に学びたい方も多いでしょう。
この点はメリットでも挙げましたが、反面、デメリットにもなり得ます。
複数の言語を一度に学ぼうとすると、どちらも中途半端になってしまうという危険があると言われています。
留学できる期間や自分の言語レベルなどを慎重に考慮して、フランス語だけに集中するのか、それとも両言語学ぶのかを決定すると良いでしょう。
4.日本との時差が大きくなる
カナダと日本の時差は地域によって違いますが、12時間半から17時間もあります。
例えば、ケベック州と日本との時差は14時間。
ケベック州で午後2時だとすると、日本では早朝の4時になります。
ほとんど昼と夜が逆転しているような感じですので、時差のために連絡が取りづらいことが結構あります。
日本にいる家族や友人に連絡を取りたいときには、この時差をよく考えるようにしましょう。
まとめ
この記事ではカナダにフランス語留学するメリットとデメリットをご紹介しました。
フランス語留学というと、フランスやヨーロッパばかり考えがちですが、カナダにも魅力がたくさんあります。
留学を考える際には、ぜひカナダも候補に入れてみてください。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。