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など、具体的に行動している人も多いのではないでしょうか?
そんな方にピッタリなのでフランス映画『I Feel Good(日本未公開)』です。
出演は、2011年、映画『アーティスト(The Artist)』で、フランス人男性として初の米国アカデミー賞主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダン(Jean Dujardin)と、2001年の大ヒット映画『アメリ(Le Fabuleux destin d'Amélie Poulain)』に出演していたヨランド・モロー(Yolande Moreau)。
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それでは本作品のあらすじと、映画の舞台になったフランス最大の非営利団体「エマウス(Emmaüs)」を一緒に見ていきましょう!
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俺の価値はそんなもんじゃない!フランス映画『I Feel Good』のあらすじ
スペインとの国境に位置するピレネー=アトランティック県の小さな町ラスカール(Lescar)。
そこには世話好きのモニク(Monique)が責任者として働くエマウスがありました。
仲間の協力を得ながら、団体を一人でせっせと切り盛りしていたモニクの前に、ある日突然、白いバスローブとスリッパをはいた男がひょうひょうと訪ねてきました。
その男こそ、3年前にスッと消息を断ち、両親のお葬式にも顔を出さなかった弟のジャック(Jacques)です。
「大金持ちになるプロジェクト」を達成させるため、ここに2、3日滞在させてくれと願い出たジャックは、エマウスで働くことを条件に滞在を許されます。
ある晩、モニクと水入らずで話しをしていたジャックは、「空白の3年間」のことをポツリポツリと語り始めます。
あるアメリカ人がガレージで始めたビジネスが大成功したことを知り、友達のガレージにじーっと居座って追い出されたこと、老人ホームに就職後、遺産目的で老婆をこっそり誘惑していたことがバレてクビになったこと……
そんなある日、仕事が見つからず電車で物乞いをしていたとき、高校時代の友達のプートラン(Poutrain)に再会します。
お菓子の食べ過ぎでブクブクと太っていたプートランは全身美容整形を行い、今ではすっかり別人のようになっていました。
見かけが良くなったおかげで就職がみつかり、お菓子好きだった経験から大企業の製菓部のトップとして働いているというプートランの話に、嫉妬心がメラメラと燃え上がるジャック。
後日、ブルガリアで行われたプートランの全身美容整形が総額2000ユーロ(2022年7月の為替レートで約277,200円)と「激安価格」だったことを知り、「大金持ちになるプロジェクト」がフッと思い浮かんだジャックなのですが……
フランス最大の非営利団体「エマウス」とは
映画『I Feel Good』の舞台になった、非営利団体のエマウス(Emmaüs)。
ここでは、フランス人なら誰でも知っているこの団体の生い立ちや役割、そしてボランティアの参加方法をカタクリの経験を交えてご紹介します。
エマウスの生い立ち
1945年、カトリック教団に所属するピエール神父(Abbé Pierre)が、若者に無料で宿泊施設を提供するユースホステルを立ち上げたのがエマウスの前身です。
その後、1954年の冬、大寒波に見舞われたパリでは、終戦後の貧困の影響もあり、悲惨な住居状態下にいた人たちがたくさん凍死してしまいました。
この事件をきっかけに、ピエール神父は「どんな人にも住居と食べ物が与えられなければいけない」という信念のもと非営利団体「エマウス」の設立を宣言しました。
エマウスの役割
2022年現在、エマウスは国籍・性別・年齢を問わず生活に困っている人に最長2年間の雇用機会を与え、衣食住を無料で提供しています。
基本的な業務内容は次のとおりです。
- 家具や衣類、食器、小物、本などの回収
- 回収してきたものの仕分け・修理
- エマウス直営店での販売
エマウス直営店はリサイクルショップとして有名で、多くのフランス人が利用しています。
フランス語の勉強にもなる!エマウスのボランティア体験!
エマウスでは、夏の短期ボランティアを募集しています。
ここでは夏のボランティアについて、カタクリの体験を交えながらご紹介します。
参加条件
18歳以上であれば誰でもOK。
フランス語ができなくても大丈夫です!
夏のボランティアの募集期間
毎年7月中旬から9月中旬までの募集で、1週間から参加できます。
参加期間中は、宿泊(テントやドミトリー)と食事が無料で提供されますが、ボランティア先のエマウスに行くまでの交通費は個人負担です。
ボランティア内容
勤務時間は、火曜日から土曜日の朝9時から7、8時間ほど。
日曜日と月曜日はお休みです。
仕事内容は、家具の修理や服の仕分け、お店の接客など。
ボランティアの良かった点と気をつける点
カタクリの経験からエマウスのボランティアに参加して良かった点と気をつける点をご紹介します!
良かった点は、なんと言っても、一日中フランス語漬けの生活が送れることです!
フランス語でミーティングに参加したり、接客したりといろいろな経験ができます。
生きたフランス語に触れられるので、ものすごく勉強になります。
全くフランス語が話せない外国人もいるので、「聞き取れない!」「言いたいことが言えない!」と凹むことはあってもコンプレックスにはなりませんでした。
そのほかにも休みの日にみんなで遊びに行ったりと、楽しい思い出がいっぱいです!
「来るもの拒まず」の精神で活動しているエマウスには、本当にいろいろな人がいます。
中には、元麻薬中毒・アル中の他にも、精神的に不安定な人、よくわからない人もいます。
カタクリの周りにも、財布やパスポートを盗まれたり、痴漢の被害にあった人がいました!
残念ながらトラブルに遭った時は自己責任になってしまうので、人間関係を気づく際は要注意です。
参加方法
誰でも参加できるエマウス夏のボランティアは、以下の専用サイトから簡単に予約することができます。
まとめ
大金持ちになることばかり夢見るジャックと、社会奉仕をすることで生きがいを感じるモニクの対照的な姉弟の姿を描いた映画『I Feel Good』。
ストーリー展開のはちゃめちゃぶりに、103分があっという間に過ぎてしまいます。
また、映画の舞台になったエマウスはフランスで有名なリサイクルショップ。
夏の短期ボランティアには誰でも参加できます。
「エマウス」を知った上で本作品を見た方が楽しめます。
人の在り方やお金について考えさせてくれる映画『I Feel Good』、ぜひご覧ください!
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。