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やっぱり世の中「お金」次第!?
不景気と言われる日本で、「会社から突然クビを言い渡された!」や「借金で首が回らない……」という経験をされた方、もしくは周りでそのような人がいるという方も珍しくないかもしれません。
見えない将来に不安を抱えそうな時にぜひ見ていただきたい映画、それが今回ご紹介させていただく映画『Pour 100 briques, t'as plus rien...(読み方:プール・サン・ブリック、タ・プリュ・リアン)』です!
全てを失い、人生の一発逆転を狙って「銀行強盗」を計画するサム(Sam)とポール(Paul)を中心に、曲者のキャラクターが次々と登場し、予想できないラストを迎えます。
本作品は、数々のコメディ映画を作り出したエドゥアール・モリナロ(Édouard Molinaro)監督が1982年に発表し、フランス国内で大ヒットとなりました。
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それでは早速、本作品のあらすじとフレンチコメディ映画の重鎮モリナロ監督をご紹介します!
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人生の一発逆転にはこれしかない!?映画『Pour 100 briques, t'as plus rien...』のあらすじ
お調子者でプレーボーイのサム(Sam)は、鍵修理屋としてパリをあくせく走り回る日々を過ごしていました。
そんなある日。
仕事帰りに、「銀行強盗」の現場に出くわします。
強盗が立て篭っている銀行の前には、ガヤガヤと野次馬の人だかりができ、銃を構えた警察官やスナイパー、テレビ局のカメラ、そして大金が入っている袋がどんどんと運ばれてくるのです。
犯人が人質と一緒にドドドっと車に乗り込みさっと立ち去る姿を、まるで映画のラストシーンを見ているかのように真剣に見つめるサム。
興奮が覚めやらないままアパートに戻ると、ルームメイトで失業者のポール(Paul)がバタバタと夕食を用意していました。
いつものように夕食をとりながらぼーっとテレビを見ていると、先ほどの銀行強盗事件の続報が映し出されます。
そこで、人質が解放され、犯人はそのまま大金を持って逃げたことを知ることに。
翌日、あることが理由で突然クビになり、さらに、借金が原因で全家具を差し押さえられ、サムとポールは絶望の淵に立ちます。
気を取り直して仕事を探すもなかなか見つからず、さらに落ち込む二人の前に、アパートの近くの旅行会社で働くカロリーヌ(Caroline)が訪ねてきたのですが……
フレンチコメディ映画の重鎮モリナロ監督のプロフィール
60年代から90年代まで、約30年間に渡ってフレンチコメディ映画界をリードしてきた監督の一人、エドゥアール・モリナロ。
初めての知る方のために、モリナロ監督のプロフィールをご紹介します。
短編映画界のプリンス!?
1928年、ボルドーに生まれたモリナロ監督は、幼い頃から映画が大好きで、18歳の時に短編を撮り始めます。
その後、約10年間に渡って12本の短編作品を制作し続けました。
撮った作品をありとあらゆる「短篇映画コンクール」に送り、短編映画界では名前が知れ渡るようになります。
この事がきっかけで、数々の映画監督のアシスタントを経験することになるのです。
コメディ映画界に転向
その後1958年に、ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)を迎え、映画『絶体絶命-ピンチ(Le Dos au mur)』で長編映画デビューを果たします。
『絶体絶命-ピンチ』のヒットにより、シリアスな探偵ミステリー映画の作品を次々と発表していきます。
ところが、ある「舞台作品」を見て、それまでの作風と全く異なる道を歩むことになります。
それが、1967年に制作された『Oscar』です、
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そこから次々にコメディ作品を発表していきます。
コメディ映画の名作『Mr.レディMr.マダム』
1973年には当時の2大スター、リノ・ヴァンチュラ(Lino Ventura)とジャック・ブレル(Jacques Brel)で話題になった『殺し屋とセールスマン(L'Emmerdeur)』を発表。
そして、その5年後にはモリナロ監督の代表作となる映画シリーズ『Mr.レディMr.マダム(La Cage aux Folles)』が世界中でヒットし、モリナロ監督はフレンチコメディ監督として不動の地位を築きます。
その後も数々の作品を発表し、2013年に惜しまれつつ他界してしまいます。
舞台演目の映画化
モリナロ監督が手がけたコメディ作品のほとんどが、舞台で大ヒットしていた演目です。
その「こだわり」についてモリナロ監督自身が話している動画があります。
まとめ
全てを失った2人の主人公が「銀行強盗」になる姿を、おもしろおかしく描いた映画『Pour 100 briques, t'as plus rien...』。
主演のダニエル・オートゥイユとジェラール・ジュニョを初め、全出演者が最初から最後までハイテンションで振り切っている姿に爆笑!
シンプルでありながら、想像を超えたラストに向かうストーリー展開に、フランス語を学び始めたばかりの方でも十分楽しめる内容になっています。
また、モリナロ監督の作品は、日本で公開されているものが多いため、日本語吹き替えや字幕バージョンをすぐに見つけることができます。
彼の他の作品にも挑戦してみてくださいね!
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日本語に訳されていない作品が多いですが、フランス語の学習には最適です。
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。