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フランス語を身に付けたい場合、フランス語圏の国に一定期間住むのは、語学学習に大きな効果が期待できます。
しかし、フランス語圏に住めば本当に語学を習得することはできるのでしょうか?
日本人の大学生がフランス語圏に住むと、その方法は語学留学とワーキングホリデー(ワーホリ)が主な手段になります。
この記事では、ワーホリと語学留学を比較した場合、どちらのほうが語学力を伸ばすことが出来るかについて、それぞれの環境の違いにフォーカスしてご紹介致します。
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語学習得のためには海外に住むだけでは不十分?
たしかに、母国語が全く使えない環境で海外に住めば、その国の言葉やその国の文化、慣習等も理解し、身につけることが出来るようになります。
日本でも、お相撲さんはどの国から来た力士でも日本語の上達が早いです。
それは、毎日相撲部屋で日本人の親方や兄弟子達と日本語の環境で一緒に過ごすからです。
その為、幕内になる頃には通訳など要らない位、日本語が上手に上達するのです。
一方で、日本の外資系企業で働く外国人は、何年日本にいても日本語の日常会話が出来ないまま本国に帰国される方が多いです。
これは、職場では日本人社員が英語を話し、生活の場でも英語が通じやすい麻布十番や六本木等で生活し、日本語を使わなくても大丈夫な環境に身を置いているためです。
同様に日本人がフランス語圏に滞在しても、どのような環境で生活するかによって、フランス語やその国の文化を身につけることが出来るかどうかが大きく変わります。
語学留学やワーホリ等で海外に行き、フランス語を使いこなせるようになるには、現地で常時フランス語に触れる環境だけではなく、自分自身の努力が必要不可欠であることはもとより、身を置く環境も大事なのです。
では、語学留学とワーホリでは、どちらの方がフランス語力を身につけるのに適している環境なのでしょうか。
ワーキングホリデーは現地で就ける仕事によって大きく異なる
ワーホリを利用する人で全くフランス語が話せない人は少ないでしょう。
それでも現地の人が早口で話すフランス語のスピードについていけなかったり、くだけた口語フランス語やスラング等は学校ではならなわないので、最初は理解できず、フランス語を必要とする顧客対応等の仕事では苦労するばかりではなく、仕事にならないケースも多くあります。
ワーホリを受け入れる企業やお店もそういった事情は良く理解していいるので、ワーホリで来ている日本人に対してはフランス語力を必要とするような仕事場には付くことが出来なかったりします。
日本人がフランスで付く仕事には下記のようなものが代表的です。
日本食レストラン
ウエイターやウエイトレスとして日本人が働き、フランス語が出来なくても許される環境があります。
現地駐在員等の日本人のお客さんも多く、むしろ日本語ができることが重宝されます。
厨房で働く場合も、オーナーやシェフが日本人であることもあり、フランス語ではなく、日本語で働くこともあります。
レストランやカフェ
日本食レストラン以外のレストランやビストロ、カフェで働く場合は、フランス語を話せる必要が無い、皿洗い等厨房での仕事につく事が多いです。
美容院スタッフ
日本人向けの美容院では、日本食レストランと同様にお客さんには日本人が多いため、日本人の美容師は重宝されます。
日本人と外国人では髪質が異なるため、外国人の美容師は日本人の硬い髪質に合わせて上手にカットできない人も多く、フランスに住む日本人は日本人慣れしている美容師を希望する人が多いのです。
日本語教師
日本語初級者向けに、フランス語で日本語を教える場合には、上級レベルのフランス語が講師に求められます。
逆に、日本語上級者向けに日本語を教える場合、授業は全て日本語でOKですので、フランス語は話せなくてあまり問題ありません。
むしろ、すべての授業を日本語でやることのほうが求められます。
日本で外国人講師にはフランス語で授業をしてほしいと思うのと同じ原理です。
フランス語が出来ないとフランス語を必要とされる仕事には付けない
ワーキングホリデーで来ている日本人を雇うお店や企業は、日本人のための語学教室ではありません。
労働力として雇っているわけですので、その日本人がもっとも高いパフォーマンスをあげることができる仕事に配属させます。
「適材適所」が考慮されるので、フランス語ができれば、バイリンガルとしてのスキルを発揮できる仕事に付けます。
逆に、フランス語が出来ないのであれば、「日本人であること」や「日本語ができること」によりその人がハイパフォーマンスを発揮できる仕事に就かされます。
つまり、フランス語が出来ない状態でワーホリに行った場合、多くの場合はフランス語を使わなくても大丈夫な仕事に就くことになります。
もちろん例外はありますが、フランス語が出来ないがゆえに仕事が滞ったり、仕事が上手く回らなくなるような仕事に就けてくれる寛大なところは稀有です。
さらに、そうゆうところは「お勉強させて上げている」という意思が働き、「給与」が安く設定されることもあります。
お仕事して給与をもらうわけですから、自分の能力に見合った職場に配属されることは当然です。
ワーホリの職場を「語学学校代わり」と考えていると、がっかりすることになる可能性があります。
フランス語を必要とされない職場で働く場合、フランス語での交流が殆ど出来ていないのでフランス語力の向上は職場ではあまり望めないと言えるでしょう。
ワーホリをすれば自然と語学力が身に付くものではありませんので、職場以外で語学力を向上させる手段を準備する必要があります。
これが、ワーホリで海外に長く滞在していても語学を伸ばすことが出来ずに帰国する日本人が多い背景になります。
フランス語圏で語学学校に通ったらどれくらいフランス語は伸びる!?
語学留学の場合、大体午前中から午後にかけて現地の語学学校へ通い、残りの時間は観光をしたり宿題や予習復習に充てることになります。
時間が空いているとはいえ、語学学校に通うと宿題が結構出るので、実はあまり遊んでいる暇は無いと考えて臨むべきです。
しかし、それだけにフランス語はしっかりと学べ、上達も出来ます。
また、語学学校の場合はクラスメイトと仲良くなって、授業がない時間も一緒に過ごせしてフランス語を話す時間が出来ます。
そのため、クラスには日本人がいないような語学学校を選ぶのが良いでしょう。
日本人がいても日本人とはつるまないとか、日本人がいても積極的に日本人だけではなく他の外国人を入れて交流し、フランス語を共通言語として使うようにするのがポイントです。
その語学力を高めるためには、やはり「勉強する」ことが何よりも必要です。
そういった意味からも、勉強時間を多く確保できる語学留学の方が、一般的には、ワーホリよりも語学力を身に付けることができる期待値は高いです。
ワーホリでも働きながら語学学校に通えば問題ない!?
日常会話も覚束ない状態で現地へ向かった場合は、語学が覚束ないゆえに、働く場もフランス語力を必要としないような所になってしまうことが多いです。
そこで、フランス語力を上げるために、働きながら語学学校へ通う選択肢を考える方もいるでしょう。
しかしこれは、語学留学より大変な生活になるのは容易に想像がつくでしょう。
日本でも働きながら大学に行ったり、専門学校に行くのは大変なことです。
それをフランス語でやるわけですから、相当の努力が必要になります。
しかも、働きながら語学学校へ通うのは体力的にも難しく、宿題などをこなせなくなるリスクが高くなります。
折角入った語学学校も、二足の草鞋を履き続けることが出来ず、途中で仕事か学校を断念することになる可能性が高いかもしれません。
ワーホリの方が語学学校に通うよりもフランス語力を高めることができるケース
総じて考えると、ワーホリよりも語学学校に通う方がフランス語力を上げるためには良さそうですが、ワーホリのほうがフランス語力向上のために良いケースもあります。
フランス語をある程度不自由なく話せる場合、ワーホリで就ける職業の幅はかなり広がります。
フランス人相手にフランス語を使ってバリバリ接客したり仕事する職種に就けた場合、日本では経験できない水準のフランス語学習ができることでしょう。
「ある程度不自由なく話せる」目安とは、最低でも仏検準1級レベルです。
仏検1級に手が届くか届かないかというレベルの場合、ネイティブと問題なく会話は出来るはずなので、仕事でもフランス語を使う職業も就ける可能性が高いです。
日本では仏検準1級以上の水準をノンネイティブとして最高峰の水準に押し上げるための勉強の場があまり多くありません。
そうゆう方は、語学学校に通うよりワーホリで実践を積むほう語学力を伸ばすことができるでしょう。
まとめ
フランス語初級者~中級者がフランス語しっかり身に付ける目的でフランス語圏に行く場合は、ワーホリよりも語学留学の方が語学力の向上が期待できます。
フランス語力を中級から上級レベルに上げたい人は、語学学習に集中出来る語学留学をして、現地で勉強だけに励むほうが良い方法だと言えるでしょう。
一方で、仏検準1級から1級レベルのフランス語力がある方が、更にフランス語力を磨くためには、語学学校に通うよりもフランス語を使える仕事に付いたほうが良いかもしれません。
自身のフランス語力に応じて、ワーホリにするのか、語学留学にするのかを検討するのが良いでしょう。