※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
フランスで大ヒットしたシリーズ映画『TAXi』。
この記事では、2018年(日本では2019年1月)に公開された第5作目となる映画『TAXiダイヤモンド・ミッション(TAXi5)』についてご紹介します。
約10年の時を経て、あの伝説のカーアクション・コメディがスクリーンに帰ってきました!
なんと、これまでの4作品からキャストを一新。
さらに破茶滅茶なメンバーが、マルセイユの街を猛スピードで爆走して行きます。
伝説のタクシードライバー・ダニエルと、ポンコツ刑事・エミリアンはもういません!(涙)
その代わりに今作では、ダニエルの甥が間抜けなタクシードライバーとして大活躍(!?)してくれます。
そして安心してください… 皆さんが大好きなアノ人は健在です!
また一段とアホに磨きをかけて登場してきますのでお楽しみに!
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フランス映画『TAXi ダイヤモンド・ミッション』のあらすじ
パリ警察検挙率No.1を誇るスピード狂の警官・マロ。
抜群のドライビング・テクニックを活かし次々と事件を解決へ導いていくが、自身の起こした問題のせいで地方都市のマルセイユに左遷されてしまう。
その頃マルセイユ警察たちは、フェラーリなどの高級車に乗るイタリアの宝石強盗団に頭を悩ませていた。
毎回強盗後に高速で逃げていく彼らに対抗すべく、時速300kmを叩き出す伝説のタクシー、プジョー407を入手する作戦に出たマロ。
交通違反とマロをひき逃げした罪で逮捕される予定だった間抜けなタクシー運転手・エディが、ダニエルの甥であることが発覚し、プジョー407のために2人はコンビを組むことに。
5日後にスイスから到着する世界最大級のダイヤモンド「カシオペア」を盗みに現れる強盗団を捕まえるため、マロは伝説のタクシーのハンドルを握る。
フランス映画『TAXi ダイヤモンド・ミッション』のキャストと見どころ
『TAXi ダイヤモンド・ミッション』ではキャストが一新されていることで、「こんなの『TAXi』じゃない!」と悲しむファンも多いはず…。
しかし皆さん、泣くのはまだ早いです!あの人は健在ですよ!
ジベール署長が“市長”になって帰ってきた!
あのお馴染みのセリフ,
“Alerte générale!”「全員出動!」
が聞こえた瞬間、私はもう泣きそうでした。(嬉)
ジベール署長がマルセイユの市長になり、帰ってきたのです!
20年前の第1作目から見た目が全く変わっていないジベール署長、いや、ジベール市長。
アホさだけは着実に進化を遂げ、もう本当に愛おしい限りです。
今作には、ダニエルもエミリアンもいませんが、エミリアンの同僚だったアランが自治体警察(Police Municipale)のトップにいる設定となっています。
これまでの4作品に出ていたメンバーで、今作にも出ているのは、ジベール市長とアランの2人だけ。
ダニエルはマイアミに引っ越し、エミリアンは警察を辞めてしまったんだとか。
全作品を見続けてきたファンからすると、かなり寂しいキャスティングとなっているですが、今作でのジベール市長の存在感はこれまで以上!
最初の登場シーンがカッコよくて、ジベールファンの私にはたまらない作品になっています。(笑)
これぞ『TAXi』! 大興奮のカーチェイス!
シリーズを追うごとにコメディ要素が強くなり、カーアクションが減っていると言われ続けた本作品です。
しかし今回は、大興奮のカーチェイスと相変わらずのお間抜けカークラッシュが、これまでとは比べ物にならないスケールでド派手に繰り広げられています。
前作の『TAXi4』の主題歌にもなっていたBlack Eyed Peasの『Pump it』の曲にのせてマロがマルセイユの街を爆走するシーンは、もうカッコよすぎて瞬き厳禁です!
Black Eyed Peasの『Pump it』は下記のOfficial Youtube チャンネルから視聴できます。
また、そのカッコ良すぎるカーチェイスと同時に繰り広げられるジベール市長のお間抜けカークラッシュとも曲が完璧にマッチしていて、もう「お見事」としか言えません。脱帽です!
このカーチェイスの始まりで、マロが
“Et me voilà les gars!”
と言っているのですが、この表現、耳にしたことはありますか?
日本語にはない表現なので訳しにくいのですが、
“les gars” は“les garcon”の短縮語なので、「男(の子)たち」を意味します。
“me voilà”という表現ですが、“voilà”は「どうぞ」とか「ほら!」とか色々な意味で使われますよね。
その前に、“me”や“te”などの人称代名詞をつけることによって「その人がそこにいる」ということを示すことができます。
例えば、話題にしていた女の子が偶然その場に居合わせたときなどに、“la voilà qui arrive!”と言えば、「(噂をすれば)彼女のお出ましだよ!」というふうに訳すことができます。
今回のマロの“Et me voilà les gars!”は、「お前ら、俺はここにいるぜ!(俺様のお出ましだ!)」と言いながら、フェラーリとのカーチェイスを始めたわけですね。
後半のカーチェイスシーンでも、敵の車が急に現れた瞬間マロが、
“bah, te voilà, toi!”
と言っているのにも注目してみてくださいね。
まとめ
フランス映画『TAXi ダイヤモンド・ミッション』のあらすじと見どころを紹介しました。
これまでの4作品からのキャストが一新されたことで、観ようか悩んでいる人も多いかと思います。
お馴染みの顔も映画の雰囲気もガラリと変わってしまっていたので、私も観始めた時は正直少しガッカリしました。
こまでの主役、ダニエルとエミリアンの2人がいないなんて悲し過ぎますよね。
でも実際は、最後まで観終えて大正解!
全5作品の中で一番興奮するカーチェイスや、相変わらずのおバカシーンも盛りだくさんで、終始笑いっぱなしの最高の映画でした。
約20年に渡り続いた『TAXi』シリーズですが、本当に全ての作品が面白くて、観れば観るほど好きになります。
まだ観たことがない人は、ぜひ第1作目から順番に観てみてくださいね!
フランス文学部出身|DELF B2、仏検準一級
仏検準1級にはフランス語を勉強し始めて2年で合格。
大学卒業後はワイン商社でフランス産ワインを担当。
嫌なことは寝て忘れるオプティミスト。
好きなことや将来の夢などについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。