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〈火・水・土・風〉の四つの要素とフィフス・エレメント(五つ目の要素)で悪を倒せ!
古代の予言を300年後の地球が実行するというストーリーのSF超大作『フィフス・エレメント(仏題:Le Cinquième élément、米題:The Fifth Element)』は、100億円の巨費を投じて制作されました。
この記事では、あらすじやキャスト、監督が影響を受けた映画、衣装デザイナー、二人のカメオ出演、映画で歌われたオペラコンサートの曲についてご紹介します。
監督は『グラン・ブルー』『レオン』のリュック・ベッソン(Luc Besson)。
こんにちは、エミレーヌです。
早速、23世紀の宇宙を舞台にしたSF超大作『フィフス・エレメント』のあらすじをご紹介しますね。
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『フィフス・エレメント』(1997年)のあらすじ
謎の反生命体「ミスター・シャドウ」が地球に接近して、地球が破壊されるのは時間の問題になっていました。
この難局に立ち向かうために選ばれた最後の希望が、なんとタクシー運転手のコーベン。
しかし彼は、エキスパートの元軍人だったのです。
コーベンは謎の美少女リー・ルーと一緒に、地球を救う手がかりとなる4つの石を探しに行くことになりました。
『フィフス・エレメント』の予告編
『フィフス・エレメント』の世界観は下記の予告編で垣間見ることができます。
『フィフス・エレメント』(1997年)のキャスト
『フィフス・エレメント』の主要キャストは、若き日のブルース・ウィルスと、トップモデルのミラ・ジョヴォヴィッチです。
それぞれのキャストと役柄についてご紹介します。
コーベン・ダラス(Korben Dallas)を演じるキャスト:ブルース・ウィルス(Bruce Willis)
かつては凄腕で活躍した特殊部隊の退役軍人であるコーベンは、今はタクシーの運転手になって気ままな一人暮らしを送っていました。
たまたま車を走らせていた時に、空から落下してきた女性を助けたことでたいへんな事件に巻き込まれてしまいます。
謎の女性リー・ルーは言葉が通じないのですが、コーベンは一目ぼれ。
そんな彼女と一緒に地球を救うミッションを背負わされてしまいました。
多勢に無勢の戦闘を突破し、コーベンは時間との戦いにも勝たねばなりません。
今観ると、ずいぶん若いブルース・ウィリスが『ダイ・ハード』並みのアクションでコーベン・ダラスを演じています。
リー・ルー(Leeloo)を演じるキャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ(Milla Jovovich)
リー・ルーは地球を救うためにやって来て、到着間際で殺されてしまったモンドシャワン人の腕から再生された女性です。
リー・ルーこそが地球を救うフィフス・エレメント(五番目の要素)でした。
彼女が力を発揮するためには、四つの要素である石を見つけることが欠かせません。
すったもんだの挙句にコーベンと組んで石を探しに行きますが、彼等を待っていたのは味方だけではなかったのです。
再生された当時は地球の言葉が解せなかったものの、驚くべき速度で学習していったリー・ルーは、格闘技も学んで実戦で鮮やかな攻撃を繰り出していきます。
一方でナイーブな感覚もあり、戦争を繰り返す人間たちに涙する一面も。
トップモデルだったミラ・ジョヴォヴィッチはリー・ルーを演じて女優として開花しました。
ゾーグ(Zorg)を演じるキャスト:ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)
宇宙で武器売買を営む冷徹な武器商人で、タクシー会社の社長でもあります。
独特のヘアスタイルと足を引きずって歩く様子が、まがまがしい雰囲気を醸しだしています。
殺し屋マンガロワ人を雇って地球を救いに来たモンドシャワン人を殺害させたり、失敗した部下をあっさり始末したりする一方で、サクランボをのどに詰まらせるようなおっちょこちょいな面があり、ハードボイルドになりきれないキャラクターです。
そのゾーグも4個の石を狙っていて、コーベンとリー・ルーの後を追いました。
『レオン』でサイコパスのような刑事、ノーマンを演じた演技派のゲイリー・オールドマンが、またも癖のある悪役ゾーグを演じています。
コーネリアス神父(Cornelius)を演じるキャスト:イアン・ホルム(Ian Holm)
300年前に世界滅亡の予言がありました。
コーネリアス神父は当時、モンドシャワン人と交信した神父を先祖にもち、代々フィフス・エレメントを待ち続けていました。
神に使える身でありながら、かなり猪突猛進に突っ走るところがあります。
リー・ルーに地球の歴史を教え、四つの要素を探すために自ら危機に飛び込んでしまうコーネリアス神父をイアン・ホルムがお茶目に演じています。
ルビー・ロッド(Ruby Rhod)を演じるキャスト:クリス・タッカー(Chris Tucker)
派手な衣装でコーベンに付きまとうラジオのDJ。マシンガントークと派手なパフォーマンスでコーベンをうんざりさせます。
女性的でありながら女性を相手にすることができ、何かにつけて「グリーン!:最高」を連発している笑えるキャラ。愛嬌たっぷりのルビー・ロッドをクリス・タッカーがハイテンションで演じました。
『フィフス・エレメント』の見どころ
『フィフス・エレメント』の見どころを3つご紹介します。
日本のアニメが影響
『フィフス・エレメント』は、監督のリュック・ベッソンが子供の時から温めていたシナリオです。また『攻殻機動隊』という日本のアニメにも大きく影響を受けたと言われ、リー・ルーが高層ビルから飛び降りるシーンなどに反映されているようです。
この映画の製作費を捻出するために2日で書いた脚本の『レオン』が大ヒットし、100億円という巨費を投じて制作することができました。
衣装担当はジャン・ポール・ゴルチエ
この映画の衣装のほとんどは、ジャン・ポール・ゴルチエが担当しています。
パリのトップデザイナーになったゴルチエは、この年にパリのオートクチュールにデビューしました。
カメオ出演している二人
映画の中で、ディーヴァという歌手がオペラを歌うシーンがあります。
前半が『Lucia di Lammermoor』で後半が『The Diva Dance』。
一見グロテスクな青いエイリアンが優雅な仕草と見事なソプラノで歌い上げるために、グイグイ引き込まれて聞きほれてしまいます。
このディーヴァをベッソンの当時の妻、マイウェン・ル・ベスコ(Maïwenn Le Besco)が演じました。
歌の吹き替えはオペラ歌手のインヴァ・ムラ(Inva Mula)。
The Diva Danceの方は80%カバーして、残りはサンプリングのようです。
あれだけの幅広い音域を歌いこなすのは不可能に近いと言われていました。
もう一人のカメオ出演ですが、ゾーグを震え上がらせるミスター・シャドウの声は、ベッソン映画に欠かせないジャン・レノ(Jean Reno)です。
まとめ
『フィフス・エレメント』は、アメリカのスーパーヒーローが活躍するSF映画と違って、やっぱりフランスのエスプリが散りばめられている、とエミレーヌは感じました。
あと数時間で地球が滅亡するかも知れない割には悲壮感がなく、ジョークがたっぷり盛り込まれていて、ついつい笑ってしまうのです。
そして、悪役も含めて全ての登場人物が愛らしく思えてきます。
独特な世界観を持った「ベッソンワールド」を、ぜひお楽しみください。
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参考資料
フィフス・エレメント - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
Le Cinquième Élément — Wikipédia
https://fr.wikipedia.org/wiki/Le_Cinqui%C3%A8me_%C3%89l%C3%A9ment
Le Cinquième Élément - Distinctions
https://www.techno-science.net/glossaire-definition/Le-Cinquieme-Element-page-3.html
Le Cinquième Élément (France 2) : Sept anecdotes à connaître sur les coulisses du film de Luc Besson
https://www.vanityfair.fr/culture/ecrans/story/tout-ce-que-vous-devez-savoir-sur-les-coulisses-du-cinquieme-element-de-luc-besson/13805
スイス・ジュネーブ在住
スイス生まれのフランス人と結婚した、二人の娘の母。
趣味は料理。フランス料理は義母から教えてもらったブルゴーニュ料理が得意。
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