映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』のあらすじと、豪華キャストのご紹介!

※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。

超豪華キャストが織りなす、中年青春ストーリー!

社会情勢や価値観の変化がどんどんコロコロ激しく変わる中、「新しいことにチャレンジするのが怖い」と思っている人も多いのではないでしょうか?

そんな方々にオススメなのが、この記事でご紹介する映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(原題:Le grand bain)』です。

2018年にフランスで劇場上映された本作品は、なんとスウェーデンの男性シンクロチームの実話が元になっています!

それぞれに問題を抱えた中年たちが頑張る姿は、多くの「大人」に勇気を与え大ヒットました。

この映画をより楽しんでいただくために、映画のあらすじと、全員がハマり役の出演者も一緒にみていきましょう。

みなさん、こんにちは!目がイっちゃってる役をやらせたら世界一のマチュー・アマルリック!彼の出演する映画は全てみているカタクリです。

今回のマチューも期待を裏切りません!

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悩みを抱える中年の青春物語、映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

重いうつ病が原因で2年前に会社を辞め、家に引きこもっているベルトラン(Bertrand)

無数の抗うつ剤をシリアルに混ぜてぼりぼり食べる彼を愛し支える奥さん、彼を嫌いでそっけない思春期の息子、そしてまだ小さくあどけない娘の4人で、グルノーブルの郊外の一軒家で静かし暮らしていました。

ある日、娘のスイミングスクールの付き添いで近所の市民プールに行った際に、ぼーっと見ていた掲示板に貼ってあった「男性シンクロナイズドスイミングのメンバー募集」の張り紙が目に入ります。

「男性シンクロ」がなんとなく気になったベルトランは、なんとなく面接に行くことに。

ベルトランを待っていたのは、美人だけれどトゲトゲしい態度のシンクロコーチデルフィーヌ(Delphine)と、さえない中年男性たちでした。

デルフィーヌに「あなたにはやる気が見られない」とダメ出しをされてしまいますが、ベルトランは男性シンクロクラブのメンバーになることができます。

「やる気がある人ばかりが集まったメンバー達」のはずが、練習が始まるとデルフィーヌの言うことを聞かずにバシャバシャとプールでふざけあっている男性シンクロメンバー。

レッスンが終わると、更衣室→サウナ→バーの流れで、人生に問題を抱えている中年たちの大愚痴り大会が夜通しだらだらと行われるのです。

そんな彼らはふとしたことがきっかけで、同じ市営プール内で活動する若いモテモテイケメンが所属する水球チームの試合で、ハーフタイムショウのために「シンクロパフォーマンス」をすることになってしまいます。

そしてそこから、思いもよらない運命をシンクロチームはたどることになるのです……

日本とフランスの映画予告の雰囲気がとても違うので、是非見比べてみてください!

日本語語版『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』の予告編

フランス語版『Le grand bain』の予告編

フランス映画好きにはたまらない豪華キャスト!

映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』監督ジル・ルルーシュ(Gilles Lellouche)自身も、シリアスからコメディーまでこなす人気俳優。

そんな彼だからこそこだわった「出演者」は本当にハマり役ばかりなんです!

そんな豪華キャストをご紹介します。

マチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)

主人公のベルトランを演じたマチュー・アマルリックは、1997年に出演した『そして僕は恋をする(原題:Comment je me suis disputé... ma vie sexuelle)』でセザール有望若手俳優賞して以来、ウツ、優男、アブノーマルな役をシリアスに、時にはコミカルに演じることで、フランス映画に欠かせない俳優の一人です。

映画監督としては1997年に『Mange ta soupe(日本未公開)』を発表して以来、定期的に作品を発表しており、2010年の『さすらいの女神たち(原題:Tournée)』では、カンヌ映画祭の監督賞を受賞し、世界的にも大ヒットしました。

別の記事でマチューの監督作品『バルバラ(原題:Barbara)』を紹介していますので、もあわせてご覧ください!

ジャン=ユーグ・アングラード(Jean-Hugues Anglade)

いつまでたっても売れないミュージシャンのシモン(Simon)を演じていたのは、80年代から数々の活躍するジャン=ユーグ・アングラード

1986年『ベティ・ブルー 愛と激情の日々(原題:37°2 le matin)』、1990年『ニキータ(原題:Nikita)』、1994年『王妃マルゴ(原題:La Reine Margot)』など、数々の名作に出演している彼にとって、本作品は久しぶりの映画出演です。

優男を演じさせたらフランス一!『ニキータ』のジャン=ユーグが本当にかわいすぎる!

フィリップ・カトリーヌ(Philippe Katerine)

市営プールで働く、年齢=彼女ナシの孤独なティエリー(Thierry)を演じたフィリップ・カトリーヌは、もともと人気のお笑いミュージシャン。

90年代にシンガーソングライターとしてデビューし、2005年に出したこの曲「Louxor J’adore」は大ヒットしました!

今でも中高年に人気の曲です!

2000年になって俳優業をスタート。

彼の作品は日本未公開が多いですが、2010年に日本でも公開された『ゲンスブールと女たち(原題: Gainsbourg, vie héroïque)』では、作家でありジャズミュージシャンだったボリス・ヴィアン(Boris Vian)役を見事に演じています。

ブノワ・ポールヴールド(Benoît Poelvoorde)

卸業者への未払いが重なり倒産しかかっているプール販売会社の社長マルキュス(Marcus)役のブノワ・ポールヴールドは、フランス語圏で大人気のベルギーのコメディアン。

彼の出演作品も日本未公開が多いのですが、2009年オドレイ・トトゥ(Audrey Tautou)主演の『ココ・アヴァン・シャネル(原題:Coco avant Chanel)』で恋人のエティエンヌ・バルザン(Étienne Balsan)をシリアスに演じました。

『ココ・アヴァン・シャネル』ではすてきな二枚目役でしたが、本来はお笑いばかりです!

ギョーム・カネ(Guillaume Canet)

精神の病気を患っている母に物心つくことからののしられて育ち、自らも他人を罵倒するロラン(Laurent)を演じたギヨーム・カネは、1998年に映画デビューした後、2000年にレオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ(原題:The Beach)』に出演しハリウッド映画デビューを果たしました。

『ザ・ビーチ』での若かりし頃のギヨームをご覧ください!

その後も2005年『戦場のアリア(原題:Joyeux Noël)』など、国内外を問わず数々の映画に出演しています。

ちなみに、奥さんは『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(原題:La Môme)』でエディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)

まとめ

2018年の大ヒット映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』は、フランスで大人気の中年俳優が「ありのままの姿」をみせたことで、同世代から圧倒的な支持を受けました。

フィリップ・カトリーヌの曲は、面白くて聞き取りやすいものが多いので、フランス語の学習にも役立ちます!

中高年たちが前向きに問題に取り組むようになるまでを、無理のないストーリー展開でみせていて、強烈な個性の俳優陣たちが、一歩引いて演じているのも非常に好感が持てます。

公開時よりも、時間がたてばたつほどカルト的人気を得ている映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

元気がもらえるオススメの映画です!

おまけ

本作品は、実際にあるスウェーデンの男性シンクロチームが世界選手権で優勝した実話をベースに製作されましたが、もう一つ、新しいドラマを生み出しました

それは、女子と一緒にシンクロを習っていた11歳の少年が、クラスメートにからかわれたことで、3年間続けていたシンクロをやめると言い出したことに始まります。

このことを知った父親が、映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』をみて、息子を励ますために「シンクロチーム」を作ったのです!

今や20歳から72歳のメンバーを抱え、フランスを代表する男性シンクロチームにまで成長しました。

もしかしたら、この話も映画になるかも!?

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