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フランス語学習で最大の難関は単語を覚えることだと考える人は多いのではないでしょうか。
日本ではフランス語を普段の生活で使える機会はほとんどないので、語彙力を増やすためにはどうしても単語帳を使った暗記方法が主流となります。
初心者はこの単語帳を使った単語の暗記を苦痛に感じてしまう人が多く、フランス語勉強を挫折してしまいがちです。
しかし、フランス語単語は一度しっかり覚えてしまえば、仏文読解やリスニング等、他の学習のスピードも効果も格段に上がります。
そのため、初期の段階でいかに早く多くのフランス語単語を身につけることができるかが、初心者にとって大事です。
基本となるのフランス語単語さえ覚えてしまえば、あとは他の勉強(読解やリスニング等)と組み合わせて、その中でさらに単語力は増強できるようになります。
車の発進と同じで、走り出すときに一番エネルギーが必要なのです。
この記事では魔法のようにフランス語単語が覚えられるテクニックをご紹介することは出来ませんが、フランス語入門者におすすめの効率的な単語の覚え方についてご紹介します。
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フランス語入門・初心者にすすめるフランス語単語の覚え方
入門者・初心者は、まず基本単語を一気に一通り覚えるのが、その後のフランス語勉強を楽にするためのコツです。
基本フランス語単語を覚えるために、まず単語帳を1冊用意しましょう
どんな単語帳でもよいですが、勉強の励みに仏検合格を目指すのなら『キクタンフランス語入門編−仏検5級レベル』がおすすめです。
フランス語の基本中の基本単語を約500語覚えるための単語帳です。
左のページにフランス語と和訳が掲載されていて、右のページには例文が掲載されています。
例文は、フランス語の勉強がはじめての人は文法構造がわからず難しいと思うので、まずは単語を覚えることだけに集中するのでも良いでしょう。
単語数は約500語なので、一般的なフランス語単語帳と比較すると少なめです。
フランス語を始めたばかりの人が、文法等の勉強を始める前にサクッとスタートダッシュで覚えるためにはちょうど良い量です。
『キクタンフランス語入門編−仏検5級レベル』は入門者向けの単語のみを厳選しているため、比較的少ない負担で必要な単語だけを集中して覚えられるという理由でご紹介しましたが、絶対にこれじゃないといけないわけではありません。
学校で配られたものとかでも大丈夫です。
『キクタンフランス語入門編−仏検5級レベル』は1日に8つのフランス語単語を覚え、約9週間で終了する構成になっていますが、スタートダッシュをするのであれば、1日16個覚えて4~5週間でサクッと終えてしまうのが理想的です。
「フランス語単語を声に出して読む→日本語訳を確認する→イメージとして理解する」
この流れで毎日16個の単語を一気に覚えます。
イメージとして理解するということは、例えば、attraperであれば「つかまえる」という意味だけを機械的に覚えるのではなく、「自分が何かをつかんでいる」というイメージを思い浮かべて覚えるようにしましょう。
そうすることで、attraperには「犬を“つかまえる”」という意味だけではなく、「風邪を“ひく”」や「(電車に)“間に合う”」、「意味を“つかむ”」の意味で使われるattraperにも対応できるようになります。
16個覚えたら、次の日の朝に1語につき10秒くらいで復習します。
16個で160秒。朝の復習はたったの3分弱です。
初めて単語を覚えたその次の日の朝にやることに大きな意味があるので、必ず次の日の朝に復習しましょう。
この朝の3分の復習ができるか出来ないかで、暗記の効率は劇的に変わります。
たかが3分、されど3分。毎日となるとなかなか難しいのですが、頑張りましょう!
朝の復習で、すぐに和訳が思い浮かばなかった単語には、チェックを入れておきます。
その単語は、もう一度その日の夜に、次の16単語を覚えるのと合わせて覚え直すようにしましょう。
したがって、1日に新しく覚える仏単語は16個ですが、実際に目にする仏単語は前日の復習分と合わせると32個ということになります。
全くのゼロからフランス語を学ぶ人におすすめの最新単語帳【厳選5選】
単語は脳の短期記憶と長期記憶のメカニズムを利用して覚える
人間の脳は、重要なことを覚えておくために、どうでもよいことはどんどん忘れるようにできています。
1回見ただけの単語は、「1回見ただけで完璧に覚えたい!」と強く願って覚えれば短期記憶には残りますが、脳は「どうでもよい情報」と判断するので、長期記憶には残らずに、すぐに忘れてしまいます。
これは脳の構造上、仕方のないことです。
なので覚えたい単語を、脳に「どうでも良い情報ではない」ということを認識させる必要があります。
そのためには、復習して一回見ただけの短期記憶である単語を、長期記憶にする必要があります。
「je t’aime」というフレーズは、フランス語を勉強したことのない人でも知っている人も多いですよね!?
これは、このフレーズが映画やドラマなどで何回も使われていて、脳が長期記憶として保存しているからです。
こまめな復習で脳にフランス語単語を長期記憶させる!
長期記憶に関しては、『エビングハウスの忘却曲線』という有名なグラフがあります。
『エビングハウスの忘却曲線』これによると、人間の脳は一度覚えたものもう一度覚えるためかかる時間は、何もしなければ最初に覚えた日から24時間後の場合、再度覚えるためにかかる時間は、最初に覚えるためにかかった時間の70%かかる、というものです。
1か月放置すると最初に覚えるためにかかった時間の80%の時間をかけないと、もう一度覚えることが出来ないのです。
したがって、効率よく復習するためには、一番大きな忘却が起きる24時間が経過する前、短時間の復習で覚えなおしてあげて、それを繰り返すことがポイントになります。
夜に初めて新たに覚えた単語を、翌日の朝に短時間でよいので復習することが効果的なのはこのような理由があるからです。
また1週間毎に、その週に覚えた単語の総復習を挟んであげると、さらに効果的です。
脳は、1回覚えたものでも時間が立つと忘れてしまい、再度覚え直すためには、復習の時間が空けば空くほど、もう一度覚え直すのに時間が多くかかってしまいます。
要は、「覚え直し」の時間を節約するために、短時間のタイムスパンで何回も覚えなおしてあるのです。
フランス語単語を効率的に覚えるための鉄則
あれこれ異なる単語帳に手を出さない
重要なことは、他の単語帳に目移りせずに最初に決めた1冊をまず覚えきることです。
何度も同じものを見直すことで、脳が「あ、前に見たものだ」と記憶しやすくなるので、最初の基本単語を覚えるためには、徹底的に一つの単語帳を使い倒すのがベストです。
まだ持っていない人には、『キクタンフランス語入門編−仏検5級レベル』がおすすめですが、基本単語集なら何でも良いので、とにかく1つに絞るようにしましょう。
1つの単語を覚えるために時間をかけすぎないこと
単語の学習でやりがちなのが、短時間で覚えるために1つの単語を覚えるのに執着して時間をかけすぎることです。
長時間かけて単語帳1冊を覚えたつもりが、見直してみると半分くらいしか覚えていなかったりすることはよくあります。
もともと脳は1回の暗記では覚えられないのですから、「1度で覚えられない単語は復習のときに覚えなおす」と割り切って、どんどん先に進めたほうが効率的です。
覚えきらない前に次に進むやり方で単語帳を1周した場合、覚えられてない単語がかなり残っているはずです。
そこで、2周目の暗記に入ります。これを繰り返し、3周目、4周目と繰り返していくと、覚えていない単語はどんどん少なくなり、さらに単語帳1周にかかる復習の時間も驚くほど短くなります。
最初はなかなか覚えられないと思いますが、毎日新しい単語を覚え、前日の単語の復習をきちっとやることが最重要課題です。
そのため、1周目は「ガチで覚える」のが困難であれば、「しっかり集中して読む」位の意識で進めるのでも大丈夫です。
2~3周目くらいになると、1~2周目の暗記で覚えられている単語も増えているはずです。
『キクタンフランス語入門編−仏検5級レベル』の場合、毎日16個覚えるペースでやっていくと、5周するのに4~5か月かかりますが、その頃にはすっかり基本500語は覚えることが出来ているはずです。
前の日に覚えたものを必ず翌日復習するというこの暗記方法で覚えれば、日々の単語暗記にかける時間は朝と夜合わせても30分~1時間くらいです。
この方法は効率的に単語の暗記ができるのですが、大変なのは「毎日やる」ことです。
努力なくして成功はありませんので、そこは頑張りましょう。
サボると覚え直すためにかかる時間がどんどん長くなって効率が落ちるので、「効率が悪くなったらもったいない」という「もったいない」意識で毎日やると良いでしょう。
単語はすべてのフランス語学習の基礎
初心者のうちは、文法を勉強するにも、リスニングの勉強するにも、何をするにしても単語が分からないので、すぐ辞書をひきがちです。
辞書を引くと、読んでいたり聞いていたりしていた内容がぶつ切りになってしまいます。
もちろん、辞書を開くことをで単語を覚えることもできるので、辞書をひくことは決して無駄ではありません。
しかし文法の勉強をする時に、例文で使われている単語が分からない単語だらけだと、文法の学習効率はかなり下がってしまいます。
後々の学習効率を効率的に上げるためには、最初にある程度一気に単語を覚えておいて、それから、文法やリスニングの勉強を始めるの効率が良いのです。
いずれにしても、単語の暗記は語学学習においては誰もが避けては通れない最重要な要素といっても過言ではありません。
避けて通れないのであれば、最短距離で走り抜けて、最初に効率よく終わらせてしまうのが、絶対にお得です!
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