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子どもたちを「フランス人」にするために!
日本でも注目されていた地方移住。
「都心の慌ただしい生活から離れて、自然の中で暮らしたい」という思いから、田舎暮らしを始めた人も多いのではないでしょうか。
その反面、なじみのない土地で「よそ者」扱いをされるストレスを感じ、都心に戻るケースも少なくないようです。
これから地方移住を考えている人にぜひ見ていただきたいのが、今回この記事で紹介する映画『アフリカン・ドクター(原題:Bienvenue à Marly-Gomont)』です!
主人公のドクター・ザントコ(Dr Zantoko)は、ザイール共和国(現コンゴ民主共和国)出身の「黒人」。
そんな彼が、黒人どころか外国人が一人もいないフランスの片田舎で、「よそ者」というレッテルを貼られながら奮闘する姿をコメディタッチで描いている作品です。
それでは早速、フランス映画『アフリカン・ドクター』のあらすじと、スターになったドクター・ザントコの息子カミニ(Kamini)を紹介します!
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たどり着いたところはフランスの辺境の地だった!映画『アフリカン・ドクター』のあらすじ
1975年、リール大学の医学生たちが卒業を祝うとあるバー。
同じくその日に卒業したセヨロ・ザントコ(Seyolo Zantoko)は、知人を通して生まれ故郷であるザイール共和国の大統領専属医師のポジションを提案されます。
収入も地位も申し分のない条件でしたが、当時独裁政治により治安が安定していなかったザイール共和国。
治安が良いフランスで子どもたちを育てたいと考えていたセヨロは、なんとしてもフランスに残りたかったのです。
卒業祝いが続く中、不審な男性がバーを訪れます。
その男は、フランス北部のマルリィ=ゴモン(Marly-Gomont)という、過疎化が進み住民より牛の数が多いと呼ばれる村の村長でした。
あまりにも閉鎖的な村で、医者が赴任しては帰ってしまうため、医療崩壊状態。
就職口が見つかったらフランスに居られるかもしれないと考えたセヨロは、マルリィ=ゴモン村長に話しかけます。
「うちはフランスじゃない。『辺境の地』なんだ。誰も黒人なんて見たことがない」と村長に言われてしまうセヨロなのですが……
スターになったドクター・ザントコの息子カミニを紹介
実話がベースになっている映画『アフリカン・ドクター』。
ここでは、現在フランスの人気スターであるカミニを紹介していきます。
医者を目指した青年時代
1979年に生まれたカミニは、本作品と同様、幼少時代をマルリィ=ゴモンで過ごします。
高校卒業後、父親と同様に医者を目指すためにリール大学の医学科へ進みますが、学業がうまくいかず、最終的に看護師の資格を取り障害者リハビリテーションで働き始めます。
2006年に大ヒットした曲「Marly-Gomont」
もともと趣味でラップを歌っていたカミニは、27歳の時、自分の幼少期の体験を歌った「Marly-Gomont」をネットで公開します。
下積み時代
「Marly-Gomont」」は大ヒットしたものの、音楽レーベルとの契約までには行きつかず、その後も自費出版で2枚のアルバムを世に送り出します。
父親のことを映画にしたいと思い始めたカミニは、映画界とのコネクションを作るため、2013年にはコメディアンとして初舞台に立つなど積極的に活動していきます。
脚本家デビュー、そして映画化
2016年の春、3枚目のアルバムを出すために、クラウドファンディングに参加。
それと同時に、2006年に発表した「Marly-Gomont」」と、父親、そして家族の経験を元にした脚本を書き、映画制作会社へコンタクトしていきます。
映画のメッセージ
カミニはのちに多くのインタビューでこう答えています。
「父親の姿を通して、黒人はサッカー選手や芸能人以外の職業でも成功できることを、同じ移民の若者たちに伝えたかった」
まとめ
黒人どころか外国人が一人もいないフランスの片田舎で、「よそ者」というレッテルを貼られながら奮闘する姿をコメディタッチで描いている映画『アフリカン・ドクター』。
フランスで人気のラップ歌手であるカミニが、2009年に他界した父親へのオマージュそして書いた脚本がベースとなっている本作品は、2016年にフランスで公開され、大ヒットを記録しました。
笑って泣けるコメディ映画『アフリカン・ドクター』。
フランス映画が苦手な人にもおすすめできる映画です!
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。