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フランス語学習を始めたものの、その難しさに挫折しそうになることがあります。
私自身も、フランス語学習を始めてすぐに「文法用語の説明が難しい」と感じて、勉強がはかどらなくなってしまいました。
この記事では、フランス語学習に挫折しそうな初心者におすすめのフランス語入門書を一冊ご紹介いたします。
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フランス語学習の初心者がフランス語学習に挫折してしまう理由
フランス語学習の初心者が挫折してしまう一つの理由は、フランス語文法の複雑さではないでしょうか?
しかし、言語習得の過程では、その言語の文法構造を理解することが重要です。
大まかな文法構造を理解することができれば、一つの壁を越えることができます。
ところが、文法用語の難しさや日本語にはない文法の概念にぶつかると、そこでつまずいてしまい、前に進めなくなってしまうのです。
フランス語にはフランス語独特の文法概念があります。
文法用語を覚えなければならないと必死になっているうちに、フランス語自体に苦手意識を持ってしまう可能性があります。
フランス語学習に挫折しそうな初心者におすすめのフランス語入門書
この記事でご紹介するフランス語入門書は、『目からウロコのフランス語入門』(小野田博一著)です。
この入門書が想定している読者は「フランス語学習に挫折しそうな初心者」です。
「大学の第二外国語でフランス語を学び始めたけれどもわかりそうにない!」と焦っている方やこれからフランス語を独学しようとしている方が、フランス語の文法構造を一気に理解する入門書として適しているでしょう。
後ほど詳しく説明しますが、学生時代に英語が好きだったという方には、特におすすめできる一冊です。
『目からウロコのフランス語入門』の特徴と効果的な使い方
1. シンプルな文法説明
この入門書の大きな特徴は、複雑な文法解説を一切省いている点です。
文法をシンプルに説明した後、シンプルな例文をいくつか紹介していくという形式をとっています。
文法用語の解説に時間をとるよりも、シンプルなフランス語の例文をどんどん読んでいって、大まかに理解することに主眼を置いています。
たとえば、第8項では否定文の作り方が出てきますが、次のように大変シンプルな説明になっています。
フランス語では、否定文をつくるためには、ne...pasで動詞をはさみます。日本語の「けっして…ぬ」と似ています。
(出典:『目からウロコのフランス語入門』小野田博一)
「文法用語を覚えなくては!」というプレッシャーを感じさせない巧みな説明です。
第28項の未来形についての説明は次のようになっています。
フランス語の場合、未来は動詞の語尾で表現します。日本語とちょっと似ていますね。
主語がjeの場合の語尾 –ai
主語がil/elleの場合の語尾 –a
(出典:『目からうろこのフランス語入門』小野田博一)
シンプルすぎるくらいシンプルです。
2. 読者が既に持つ英語の知識を生かした説明
フランス語を学習する初心者の中には、大学の第二外国語としてフランス語を選択したという方も多いでしょう。
この入門書では、中学校や高校ですでに学んだ英語の知識を活用しながら、説明するという形をとっています。
たとえば、第4項には、次のような説明が載せられています。
特定の本を指す表現は、英語ではthe bookです。英語のtheにあたるフランス語は、le/la/lesです。
le+男性名詞(単数形)
la+女性名詞(単数形)
les+名詞の複数形
(出典:『目からウロコのフランス語入門』小野田博一)
さらに、日本人にもおなじみの童話を使った説明が続きます。
『美女と野獣』
Beauty and the Beast
La Belle et la Bête
この物語で、野獣は雌ではありません。でも、la bêteです。Bêteが女性名詞だからです。
なお、フランス語では、無冠詞表現は英語ほど多くありません。
(出典:『目からウロコのフランス語入門』小野田博一)
フランス語を学習し始めて最初にぶつかる壁として有名なのが、この男性名詞と女性名詞の区別ではないでしょうか?
しかし、上記のように英語と比較しながら、シンプルに説明することで、難しく考えずにフランス語を覚えていける工夫がされています。
使われている英語自体はそれほど難しいものではありませんので、心配はいりません。
ちなみに、『美女と野獣』はフランスのおとぎ話です。(参考:『美女と野獣』wikipedia)
日本ではディズニーアニメがよく知られていますが、もともとはフランス文学ですので、フランス語版の映画を観るのもおすすめです。【詳しくはこちらの記事で紹介しています】→ALC014
また、この入門書では、ほとんどすべての課で英語の例文とフランス語例文が提示されています。
たとえば、第8項、否定文の作り方を見てみましょう。
That’s not good. Ce n’est pas bon.
That’s not easy. Ce n’est pas facile.
That’s not true. Ce n’est pas vrai.
That’s not fair. Ce n’est pas juste.
(出典:『目からウロコのフランス語入門』小野田博一)
シンプルな文章なので、フランス語の例文もすらすらと頭に入りそうです。
効果的な使い方
『目からウロコのフランス語入門』を手に取ったら、まずは一気に最後まで読んでみましょう。
すべてを理解しようとする必要はありません。
一度読んでみて、わからない箇所があっても、心配はいりません。
気楽な気持ちで、何度も繰り返して読むうちに、フランス語の世界が何となく見えてくるでしょう。
付属のCDにはフランス語の例文がすべて収録されていますので、CDを聞きながら読むのもよいでしょう。
まとめ
この記事では、フランス語学習をこれから始めようという方、始めたものの挫折しそうという方に、おすすめの入門書をご紹介しました。
フランス語の世界が何となく見えてきたら、最初の一歩は大成功です。
楽しい気持ちでフランス語を学んでいきましょう。
慶應義塾大学文学部出身|英語教師・日本語教師
趣味は旅行とカフェでゆっくり過ごすこと。
座右の銘は「どの雲にも銀の裏地がついている」。
どんなに辛い状況でも、その先には明るい光が待っていると思うと「もう一歩先に進もう」と思えます。
フランス語を勉強し始めたきっかけについては、詳しいプロフィールでご紹介しています。