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ただ純粋に服を作りたかった!
才能がある人を羨ましいと思ったことはありませんか?
アーティストやクリエーターだけでなく、ビジネスや語学などでいろいろな才能を持った人の活躍を、SNSで気軽に見ることができる2022年現在、自分には何も取りえがないと落ち込んでしまう人も増えているといいます。
有名人の活躍や身近な人の充実した生活に嫉妬を覚えてしまう、という方にぜひ見ていただきたい作品が、この記事で紹介するフランス映画『イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)』です。
主演のイヴ・サンローランを演じたのは、名門国立劇団「コメディ・フランセーズ(Comédie-Française)」に最年少で入団したピエール・ニネ(Pierre Niney)。
そして、公私ともにパートナーとしてイヴを支え続けた実業家ピエール・ベルジェ(Pierre Bergé)を演じたのは、同じくコメディ・フランセーズ出身の人気俳優ギヨーム・ガリエンヌ(Guillaume Gallienne)。
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早速、2014年にフランスで大ヒットした映画『イヴ・サンローラン』のあらすじと知っておきたい撮影の裏話を、一緒にみていきましょう!
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才能の代償とは?フランス映画『イヴ・サンローラン』のあらすじ
1953年、アルジェリア(Algérie)の第二の都市オラン(Oran)。
18歳を目前にクリスチャン・ディオール(Christian Dior)のアシスタントとして働くことが決まっていたイヴ・サンローランは、就職前の最後の休暇を両親の元で過ごしていました。
本格的にパリで一人暮らしを始める期待と不安を感じながらも、大きなチャンスに飛び込む決意をしたイヴ。
斬新な発想を持つ若いイヴの才能を高く評価したディオールでしたが、「伝統と気品」を重んじているディオールのブランドにはふさわしくないと、考える昔からのアシスタントもいました。
仕事へのプレッシャーと同時に自分が「男性が好きである」という感情と葛藤していたイヴでしたが、1957年、ディオールの急逝に伴い、若干21歳でディオールの後継者に選ばれてしまうのです。
その頃、実業家であり、芸術文化活動を金銭的に支援するメセナでもあったピエール・ベルジェは、恋人でありビジネスパートナーの画家ベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet)とともに、友人のファッションジャーナリストに誘われ、イヴのデビューファッションショーに出席します。
それまでファッションには関わりがなかったピエールは、イヴの才能、そして彼の美しさに心を奪われていくのですが……
知っておきたい撮影の裏話!
ここでは、映画『イヴ・サンローラン』をより面白く見るために、撮影の裏話に迫ってみます!
ロケ地は実際にイヴ・サンローランが暮らしていた場所
イヴ・サンローランを扱った映画の中で、唯一ピエール・ベルジェが「公認」と発表した映画『イヴ・サンローラン』。
ピエール・ベルジェはロケ地に関しても二人が住んでいた「5 avenue Marceau」のアパートや、モロッコのマラケシュにあるイヴのアトリエ「le Jardin Majorelle」と、イヴとピエールが実際にプライベートで利用していた場所を提供しています。
・Le Musée Yves Saint Laurent Paris
・Le Musée Yves Saint Laurent de Marrakech
生前のピエール・ベルジェがピエール・ニネを見て涙
本作品の撮影現場に顔を出すことはなかったピエール・ベルジェ。
たまたま見学に行ったファッションショーシーンで、イヴ・サンローランを演じていたピエール・ニネを見かけた時、あまりの「瓜二つ」ぶりに涙が止まらなかったそうです。
そのため、ピエール・ベルジェは、カットになったいくつかのシーンを自分のために残して欲しいと、メガホンを取っていたジャリル・レパール(Jalil Lespert)監督に依頼したそうです!
オリジナルの洋服
ピエール・ベルジェおよび、イヴ・サンローランの作品を管理する「ピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団(THE FONDATION PIERRE BERGE- YVES SAINT LAURENT)」は、撮影用目的であっても「コピー作品」を禁止しています。
そのため、劇中で登場するファッションショーなどで用いられている衣装は、全て発表された当初のオリジナルの作品!
すでに製造されていない布もあるということで、撮影は慎重に行われたそうです。
まとめ
世紀の天才デザイナーと言われたイヴ・サンローランのデビューから、成功の裏の苦悩を描いたフランス映画『イヴ・サンローラン』。
公私ともにパートナーとしてイヴを支え続けた実業家ピエール・ベルジェの全面協力の元、ドキュメンタリーのような仕上がりの本作品。
劇中では多くの著名人の交友関係も垣間見られるため、ファッションに興味がない方でも十分楽しめる内容になっています。
ゆっくりと話すイヴ・サンローラン特有の話し方は、フランス語を聞き取るのに最適。
人間としてのイヴ・サンローランを見事に描いた本作品は、ファッションファン、アートファンはもちろんのこと、天才の生きざまに興味がある人にもおすすめです!
フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。