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「一番いいフランス語学習方法はなんですか?」
と聞かれたら、真っ先にアドバイスするのが「映画をみること」です。

日常会話でよく使われるフランス語を覚えられるだけでなく、フランス人の考え、行動、習慣、さらには歴史まで理解することができる、まさにフランス映画は最高の教材です。
とはいえ「フランス映画って難しそう」「フランス映画を見ているとウトウトと眠くなる」という方もいるかもしれません。
そんなフランス映画に苦手意識がある方に、ぜひご紹介したいのが映画監督・脚本家・俳優の3つの顔を持つジェラール・ジュニョ(Gérard Jugnot)の作品です。

ジュニョ
が携わっているほとんどの作品は、とても「わかりやすいコメディ映画」。
この記事では、経歴や作品を紹介しながら、ジュニョの魅力にグッと迫ってみます!
フランスの国民的スター、ジェラール・ジュニョ
残念ながらジュニョの作品のほとんどが「本邦未公開」!
そのため、彼が「フランスの国民的スター」だということをご存じのない方も多いかもしれません。
ここでは、ジュニョが俳優となるきっかけとなった仲間との出会いと彼の代表作品をご紹介します。
運命の出会い
パリ生まれのジュニョは、ごくごく普通の家庭に育ちます。
郊外にあるパスツール高校(le lycée Pasteur)に入学すると、彼の人生はガラッと一転!
同じ学校に通っていたクリスチャン・クラヴィエ(Christian Clavier)、ティエリー・レルミット(Thierry Lhermitte)、そしてミシェル・ブラン(Michel Blanc)という、後にフランスを代表するコメディ俳優たちと出会うのです。

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伝説のお笑い劇団「スプランディード」誕生
映画好きだった4人は、高校時代に短編映画作りを始め、なんと自分たちで「劇団」を作ってしまいます。
高校卒業後も4人は一緒に俳優養成学校に行き、卒業後パリ4区にある食堂「スプランディード(Splendid)」の奥にあるスペースを利用した小さな舞台に立ち始めるのです。
次第に仲間が増えていき、1974年に劇団「スプランディード」(troupe du Splendid)を立ち上げました。
斬新なコメディで人気を博した劇団「スプランディード」は、4区の食堂奥から10区へ移動し、スプランディード劇場(Le Théâtre du Splendid)を建てるまでに!

そして映画界へ!
劇団「スプランディード」
の人気が高まるに連れて、映画界からのオファーをドンドン受けるように。
そんな彼らの舞台作品『レ・ブロンゼ~日焼けした連中(Les Bronzés)』を1978年に映画化。
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同作品がドカンと予想以上の大ヒットになると、同じく舞台作品だった『サンタクロースはゲス野郎(Le père Noël est une ordure)』が1982年に映画化され、同時に映画脚本家デビューも果たします。
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映画監督・脚本家・俳優としてのジュニョ
『サンタクロースはゲス野郎』
以降、劇団メンバーはソロで活躍し始めます。
同年の1982年『Le Quart d'heure américain』では、美人をあるテクニックで落とすモテない男を演じて大人気に。
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油の乗った俳優業に加え、2年後の『Pinot, simple flic』では、念願の監督デビュー。
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『Pinot simple flic』
の大成功から、翌年の1985年にはボーイスカウトを舞台にしたはちゃめちゃコメディ『Scout toujours...』を発表。
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続いて1991年『パリの天使たち(Une époque formidable…)』と、映画監督・脚本家・俳優としてのジュニョはヒット作を連発していきます。
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1996年の『Fantôme avec chauffeur』では俳優に専念し、シリアスからコメディまでこなすフランスを代表する俳優フィリップ・ノワレ(Philippe Noiret)と共演し話題となりました。
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ジュニョの人気の理由とは?

冴えないフランス人を絶妙に演じる
正直、見た目がかっこいいとは言えないジュニョ(失礼!)。
なのに、なぜ40年近くも人気を保ち続けているのでしょうか?
一言で言えば、普段スポットライトを浴びることがない「どこにでもいるさえない普通のフランス人」を嫌みなく見事に演じることにあるでしょう!
「こんな人、いるなぁ」と思わせてくれる登場人物が、思いも寄らない事件に巻き込まれ、問題を解決する姿は、美男美女の登場人物の中でもひときわ輝き、あり得ないストーリー展開であっても、どこかリアルに感じさせてくれるのです。
どの世代の人が見ても面白いと思える作品作り
監督・脚本を手掛ける際にこだわっているのは「とにかく分かりやすい内容」です。
有名になればなるほど、小難しい作品を作りたがる傾向のあるフランス映画界。
質の高い「三流作品」を作り続けるジュニョの作風は、クリエイターとしてのこだわりを感じます。
とにかくハッピーエンド
そして、彼の多くの作品は「あり得ないストーリー展開であっても、最後はハッピーエンド」になることです!
決して深く考えるような内容ではありませんが、映画が終わった後に「いや、面白かった!もう一度見直してみよう」と思わせてくれる作品作りになっています。

まとめ
70年代から一線で活躍するフランスの国民的スター、ジェラール・ジュニョ。
高校生の時に出会った仲間たちと、お笑い劇団「スプランディード」を立ち上げ、舞台活動を経て、2022年の現在まで映画やテレビドラマで活躍しています。
彼の人気の秘密はなんと言っても、どこにでもいるフランス人を嫌みなく演じ、誰にでも楽しんでもらえるようなコメディ作品を作り続けていることにあります。

映画の中で使われるフランス語は「俗語」が多いので、学校では習わない表現も多く、生きたフランス語を学ぶには最適です。
70年代初頭から活躍しているジュニョの出演作品は脇役を含め約200本、そして監督作品は2022年の時点で14本に及びます。
「こんなに作品があったら、何から見ていいか分からない……」という方は、こちらの記事もどうぞ!
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日本語に訳されていない作品が多いですが、この機会にぜひご覧ください。

フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
オススメや好きな作品は詳しいプロフィールで紹介しています。



