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幸せはそこにあった!
突然ですがみなさん、最近「恋」をしていますか?
好きな人がいるだけで嫌なことがあっても元気になれたり、好きな人の好きなものを好きになってみたり、オシャレをしてみたり。
とはいえ、大人になればなるほど生活が忙しくなり、こんな気持ちは忘れてしまったという人も少なくないでしょう
主人公の会社社長ジャン=ジャック・カステラ(Jean-Jacques Castella)を中心に、「いくつになっても恋するって素晴らしい!」と教えてくれるフランス映画らしい作品です。
それではセザール賞4部門を受賞し、米国アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされた映画『ムッシュ・カステラの恋』のあらすじと、フランス映画界最強のカップルと言われたアニエス・ジャウィ(Agnès Jaou)とジャン=ピエール・バクリ(Jean-Pierre Bacri)のコラボ作品を一緒に見ていきましょう!
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そして人生って素晴らしい!フランス映画『ムッシュ・カステラの恋』のあらすじ
長年に渡り連れ添った妻からブツブツと小言を言われながらレストランで昼食をとり、下請け工場を訪れるジャン=ジャック・カステラ。
ワクワクすることのない淡々とした日々を送っていた彼の元に、ある日、英語の個人教師が訪れます。
秘書から英語の必要性を言われていたカステラ社長ですが、授業を受ける気にならず断ってしまったのです。
その数日後、舞台女優の姪っ子が出演しているラシーヌ(Racine)の悲劇作品『ベレニス(Bérénice)』を観に行くことに。
初めは退屈だったカステラ社長ですが、主人公を演じていた女優の美しくしさに目をうばわれてしまいます。
その女優こそ、なんと先日訪れてきた英語の個人教師だったのですが……
アニエス・ジャウィとジャン=ピエール・バクリのコラボ作品
映画『ムッシュ・カステラの恋』が監督デビューとなったアニエス・ジャウィと一緒に脚本を手がけたジャン=ピエール・バクリ。
俳優としてキャリアをスタートした二人は、1987年に共演してから2012年に別れた後も映画や舞台の脚本を一緒に作っています。
ここでは、お互いに北アフリカ系ユダヤ人というバックボーンをもち、数々の名作を生み出したことで知られる、フランス映画界最強カップルのコラボ作品5つをご紹介します!
キッチンでの出来事(Cuisine et Dépendances)
1991年、ジャウィとバクリが脚本を手がけた舞台演目『キッチンでの出来事』。
作品は大ヒットし、その年の演劇界のセザール賞と言われるモリエール賞を4部門受賞します。
その2年後、日本にも根強いファンがいるフィリップ・ミュイル(Philippe Muyl)によって『キッチンでの出来事』は映画化され、若き日のジャン=ピエール・ダルッサン(Jean-Pierre Darroussin)がセザール賞助演男優賞に輝きました。
恋するシャンソン(On connaît la chanson)
ジャウィとバクリの共同脚本である本作品『恋するシャンソン』は、巨匠アラン・レネ(Alain Resnais)が手がけ、フランスで1997年、日本では1998年に上映され大ヒットしました。
賞最優秀作品賞や最優秀脚本賞を含むセザール賞7部門に輝いています。
みんな誰かの愛しい人(Comme une image)
映画『ムッシュ・カステラの恋』に続くジャウィの監督作品『みんな誰かの愛しい人』。
二人がコラボした9作品目に当たる本映画は、2004年のカンヌ映画祭では脚本賞を受賞。
Au bout du conte
脚本をバクリとともに仕上げたジャウィ監督の初の若者向けロマンティックコメディ映画『Au bout du conte』。
別れた二人の初の共同作品で話題となりましたが、シンプルなストーリー展開は昔からの彼らのファンには酷評!
Place publique
ジャウィとバクリが一緒に書いた最後の脚本作品『Place publique』。
実際のニュースキャスターやテレビ番組の司会者をモデルに、テレビ・映画業界を皮肉ったストーリーは、主だった映画賞は受賞しなかったもののフランス国内でヒットしました。
まとめ
同じことの繰り返しの毎日を惰性で生きていた中年男性が、ふとしたきっかけで恋に落ち、あたらしい世界を発見していく姿を描いたフランス映画『ムッシュ・カステラの恋』。
自然な日常会話を学べるテキストとして、フランス学習者におすすめの作品です。
次々とヒット作を発表し、フランス映画界最強のカップルと言われたジャウィとバクリ。
その他のコラボ作品もぜひ見てみてください!
その他、2000年以降に米国アカデミー国際長編映画賞のフランス代表作として出展された作品の関連記事はこちらをご覧ください。
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フランス・パリ在住の、気分は二十歳の双子座。
趣味はヨーロッパ圏内を愛犬と散歩することと、カフェテラスでのイケメンウォッチング。
パリ市内の美術館ではルーブル美術館、オルセー美術館とポンピドーセンターがお気に入り!
好きな映画は70代80年代のフレンチ・コメディ。
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